学校での子どもたちの様子をお伝えします。

梅雨寒

梅雨寒

ここ数日、梅雨寒(つゆざむ)といわれるような気温の低い日々が続いております。
お天道様が恋しいですね。あまり暑すぎるのも困りものですが・・・
エルニーニョの影響が出始めていて、太平洋高気圧の張り出しが弱いため梅雨前線の北上が遅れ気味なのだそうです。

エルニーニョとは南米エクアドルからペルー沿岸にかけて、海水温が4年から5年おきに上昇する現象のことで、水温の高い状態は半年から1年半程度続きます。例年クリスマスのころになると局所的な水温の上昇が起こることが多いのですが、折からバナナなどの収穫期に当たるため、神の恵みに感謝を込めてスペイン語のエルニーニョ(神の子)と名づけられました。これとは反対に、東太平洋赤道域の海面水温が平年より低くなる現象をラニーニャといいます。スペイン語で“女の子”のことで、エルニーニョの“男の子”に呼応して名づけられました。

エルニーニョ現象は、数1,000km以上にわたって水温の異常上昇を引き起こし、大気の流れを変え、世界各地に高温や低温、多雨や小雨など異常気象を引き起こします。1982〜83年にかけて発生したときはオーストラリア、インド、アフリカなどに干ばつ、アメリカに熱波、日本に梅雨寒や暖冬をもたらすなど世界的規模で異常気象が発生しました。
6月発表の気象庁エルニーニョ監視速報によると、5月はエルニーニョ現象が続いており、強まりつつあるとのことでした。6月の実況は7月10日に発表されます。

地球温暖化の問題についても話題になりますが、
 “現代は何百万年か続いている氷河期の最中です”
といったらみなさんどう思われますか?

氷河期の定義は南半球と北半球に氷床がある時期を意味する事が多く、その意味においてはグリーンランドや南極に氷床があり、現在は氷河期ということになります。
氷河期の中でも、より寒冷な氷期とより温暖な間氷期が何万年か周期で繰り返されています。現代は約1万年前から間氷期に入っており、最大近くに温暖化している状態です。

氷期では概ね西ヨーロッパ全体が氷河で覆われ、北米のアメリカあたりでも氷河が進出します。日本も氷河で覆われます。今の間氷期では縄文の温暖期があって、本州全体が亜熱帯気候だったようで、現在はそれより寒い時期です。

周期性の原因はいろいろ考えられていますが、現在は主に、地球の軌道要素による日射量の周期的な変化が原因とされています。それをミランコビッチサイクルと呼びます。
それによれば、もう5万年程度は今の温暖期が多少の起伏はあっても継続するとされています。

この氷期に関しても太陽活動が影響しているとする説があります。
毎日当たり前のように光、熱を与えてくれる太陽、しかしその太陽も時には活動が活発化(フレア、磁気嵐等)します。太陽放射線や強い磁場が地球に届き、人工衛星の故障、電波障害、送電線への誘導電流による停電発生等の可能性があります。
また逆に黒点活動がほとんどなくなり、地球の小氷期(しょうひょうき)との因果関係も指摘され研究されています。
マウンダー極小期(きょくしょうき)の1645 − 1715年の間は、非常に太陽黒点の数が少なく観測されました。この時期には北半球平均気温は極小期の前後と比べて0.1− 0.2度低下し、小氷期が起きたのではないかとされています。

エルニーニョや氷期は、太陽活動との関係性について指摘され研究がおこなわれてています。
科学的にも地球、太陽、宇宙の誕生など、まだよく解明されていないことがたくさんあります。極端にいうと、わからないことだらけです。身の周りには不思議がいっぱいです。
私たちの暮らすこの地球をはじめ、太陽や宇宙に興味を持っていただけたら嬉しいです。

エルニーニョや太陽、宇宙について詳しくは、
気象庁ホームページ
  http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/l...
宇宙情報センターホームページ
  http://spaceinfo.jaxa.jp/index.html
をご覧ください。




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