雨の日の昇降口
雨の降る日は傘を差して登校する。当たり前です。傘から水滴を落とし、たたんで丸めて傘立てに入れる。当たり前・・・・・です・か?
本校で感心することは1年生も含めてそうしていることです。以前昇降口で傘を丸めていた上級生が、こうするんだよ、と下級生に教えていました。それをみて、偉いねと褒めたことがありました。私自身も上手にできない1年生に丸めてあげたことがあります。 しかし、雨の日のたびにそういった指導ができるわけではなく、ほんの数回のことでした。学校全体で特別取り組んでいるわけでもありません。 ところが、1月30日雨の日に通りかかった昇降口、傘立てをみたらほとんど全部の傘が丸められていました。まっすぐ立てられていなかったり、長靴が下駄箱に入りきれずに転がっていたりはしていましたが、傘は丸まっていました。 狭い傘立てに沢山の傘を入れると、もしきちんと丸めていないと、取り出すときに出しにくい。そうならないようなちょっとした心遣いです。できていることにうれしくなりました。子どものうちにこういった心遣いを学んで、活かしていけると良いですね。 そんな面倒なことしてるの?と将来言われたときに、マナーとして私はやっているよ。と言える大人になってほしいですね。 学校視察からみえること
小規模特認校となってから視察を受けることが多くなりました。先日も伊勢原市教育委員会の方がおいでになったり、秦野市の学校関係者がおみえになったりしました。文部科学省から学校の統廃合についての指針が新聞紙面を賑わしているとおり、日本中で児童生徒数の減少に対応しようとしています。
小田原市が小規模特認校制度を利用したことは、先見の明があったと、先日講演のあった研究者の方もおっしゃっていました。片浦小学校では特認制度導入後児童数が増加に転じ、新聞でも取り上げられたところです。視察に来られる方々は成功例として熱い視線をむけておられます。 他地域の小規模校との決定的な違いは、片浦は交通の利便性が良いことです。視察に来られる地域は山間部が多く、大きなハンディを抱えています。JRの駅があることは大変幸いでした。 しかし、小田原から通いやすい反面、地元の石橋、米神、江之浦は公共交通機関には恵まれていません。バス利用による通学は昔のままです。土曜日曜はそのバス便さえありません。車に頼っていますが、渋滞には悩まされ続けています。 この交通の便を克服することが、片浦地区にとって最大の課題です。学校としての目も小田原方面からやってくる児童の安全と共に、地元の通学利便性向上を訴え続ける必要があると常に考えているところです。同時に特色として打ち出してきた様々な取り組みを、これからも大事にして、日々子どもたちに対峙していくことだと考えています。 (写真は本文と直接関係ありません) 新年の朝会当時の石碑には二宮金次郎の像が乗っていましたが、おそらく戦争で金属として徴用されたのでしょう、今はありません。 そういった奉仕活動をする良き伝統が、脈々とつながるように、今年迎える100周年記念に向けて、心を合わせて行こうという趣旨の講話でした。 写真上・・石碑前での教職員の記念写真昭和7年 写真下・・道路清掃活動の様子昭和8年頃 |
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