7/5 校内研究担当より

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本日は、友愛B-2組と5年2組の授業をもとに研究会を開催しました。

先日も開催したので、研究会の開催について今回は紹介します。

全職員が同じ授業を見て、その授業について話し合う機会を一年間に6回設けています。

7月に2回、10月に1回、11月に1回、12月に1回、1月に1回です。

1年、2年、3年、4年、5年、6年、友愛級の代表者が

“集団の中で個の高まりを感じられる学習をめざして”

という研究テーマのもと授業を実施し、その授業について全職員が意見や考えを出し合い、研究を深めています。

本日の友愛B-2組の授業は、「なかよくあそぼう 〜SSTすごろくを通して〜」という学習でした。

学習名にある“SST”という言葉に、なじみがない方もいらっしゃると思いますので、紹介します。

“SST”とは、“Social Skill Training(ソーシャルスキル・トレーニング)の略です。

ソーシャルスキルとは、人とかかわる知識と技術、社会にコミットしていく知識と技術のことを言います。社会へコミットしていく時の知識と技術が高いと、多くの人と仲良く交流し、自分らしく主体的に活動することができます。(参考文献「いま子どもたちに育てたい 学級ソーシャルスキル」河村茂雄・品田笑子・藤村一夫編著 図書文化)

さて、今日の学習の話に戻ります。学習のはじめに子どもたちへ示しためあて(身につけさせたいソーシャルスキル)は

“まけてもおこらない 1番でなくても、できなくても、しっぱいしても、おこらない”
“じかんをまもる じかんになったら、すぐにやめる”
“よいしせいですわる”
“ひとのはなしは、さいごまできく”

の4つです。
子どもたちは、自分が達成したいめあて(身につけたいソーシャルスキル)を一つ選択し、すごろくに取り組みます。

すごろくと聞くと“学習”のイメージがあまりわかないかもしれませんが、ソーシャルスキルが身についていないと“楽しく遊ぶ”ことができない“遊び”です。

例えば先ほど紹介した
“まけてもおこらない 1番でなくても、できなくても、しっぱいしても、おこらない”
というソーシャルスキルが身についていなければ、すごろくを楽しむことはできません。

すごろくに取り組む中で“友達にアドバイスをしあう”“友達をフォローする”といったソーシャルスキルを発揮する場面が何度も見られました。

このように意図的にソーシャルスキルを発揮する場面を設定し、ソーシャルスキルを育てるのがSSTです。

“集団の中で個の高まりを感じられる学習をめざして”
というテーマに沿った学習でした。

5年2組の授業は「読書を楽しもう 注文の多い料理店・物語の人物が答えます」という学習でした。

4人グループの中で読者役2人、登場人物役2人に分かれ、読者役が登場人物役にいろいろな質問をぶつけます。登場人物役の子が、文章をもとに読者役の子からの質問に答えていきます。

印象的だったのは、登場人物役の子同士で、フォローし合っていた場面です。

読者役の子から「何で猟師さんは遅れてきたの」という質問をされ、「寄り道をしていた」と答えた登場人物(猟師)役の子。

しかし「そうかなあ」と、質問した読者役の子は納得しません。

そこへ、もう一人の登場人物(猟師)役の子が「ずっと捜してたんだよ」とフォロー。

その言葉を聞いて、先ほど「寄り道をしていた」と答えた登場人物(猟師)役の子が「なんて言うんだろう…はぐれちゃった」と、新たな考えを口にします。

このように、集団で学ぶことによって、一人ひとりの子どもの中に、新たな気づきが生まれます。

このような気づきをくり返して、子ども一人ひとりの力を高めていく学習を研究しています。
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