学校日記

ご意見番の一言

公開日
2014/12/04
更新日
2014/12/04

【校長のつぶやき】

 先日、地域の古老から次のようなお話を伺いました。
それは公園で、お母さんが連れた小さな子どもが、土足でベンチに乗ったときのことです。
 「そんなことをしたら叱られるわよ。」と母親が言ったということです。
ご意見番いわく、悪いことをしたときになぜ親が叱らないのか。誰かには叱られるが自分は叱らない優しい母親と言いたいのかと言われるのです。
 子どもを叱るということは、子育てに責任を持つということ、それは日々子どもを深く理解し愛している親だからできるということ。つまり、信頼関係が深い親子だからできることなのです。子どもに優しい顔しか見せず、叱る・厳しいことは他人に指導してもらうのでは、真の親子関係、深い親子の絆は存在しないということです。親として、その時には嫌われることを覚悟で毅然とした態度を示すことと、子どもの言動を全て良しとし優しいだけの態度を示すことのどちらが真の愛情かということをご意見番は語っていらっしゃるのです。
 ご意見番の感性の豊かさ鋭さと行動力に感銘を受けるとともに、子どもを育てるとはどういうことか、何がもっとも大切なのかを改めて考えさせられました。