学校日記

尊徳翁の教え

公開日
2015/03/17
更新日
2015/03/17

【校長のつぶやき】

   学校だよりに、こんな記事を載せました。

 『徳』 二宮尊徳翁の教え

 本校では、『関わり』を大切に日々教育活動を進めていることはご承知のことと思います。私は、今後さらに進むであろう激動の社会の中で、子ども達が充実した人生を送るためには、人や社会との関わりを中心に様々なものや出来事との関わりの中で、それらの良さを見つけ自分に取り入れて、共に高め合いより良い社会を創り出す力=人間力(社会力)が必要と考えています。自分と関わる全ての人・もの・ことの良さを理解し吸収し、自分を高め、それらと共により良い生き方、社会を創ることの基礎を小学校で学んで欲しいのです。
 さて、二宮尊徳翁の教えに『徳』があります。全てのものには、『徳』がある。『徳』とは、そのものが持つ固有の良さである。というものです。色々な地域の復興にあたった尊徳翁は、きっと互いの徳を尊重し合い、互いに徳を高め合い、豊かな生活・よりよい世の中を築こうとされたのだと思います。まさに、関わりを大切にする本校の教育理念、今最も重要としている生きる力の育成の根幹を、今から200年も前に説かれていたことに感銘を受けました。
 平成10年度から小田原市の4年生全員が、二宮尊徳翁について学ぶ学習事業に取り組んでいます。講師の話を聞いたり草鞋作りを体験したりと様々な学習が行われています。本校では、これらの学習に加えて尊徳翁ゆかりの油菜を栽培し金次郎像の周りに植えています。また、その種を東日本大震災で被害を受けた岩手県大槌町に、復興のシンボルにしてほしいと送っています。
 どれも子ども達にとって有意義な学習ですが、徳の精神を学ぶことでこれらの活動が真の意味で生きるのだと思います。このことに重要な意味があり、日々の教育活動全てが、尊徳翁の説かれた徳の追求でもあると思います。