チューリップは今
- 公開日
- 2020/05/26
- 更新日
- 2020/05/26
できごと
5月26日、玄関前の土のう袋に植えられていたチューリップを掘り起こしました。今春は、ピンポイントの卒業式や入学式に活躍の予定でしたが、コロナの影響で生徒の皆さんに十分なお披露目ができず残念でした。しかし、先生方は毎日の出勤時等で、チューリップに癒されたという声をよく耳にし、美しさを再確認したようでした。
花後のチューリップは、しおれてきたと思ったらできるだけ早いタイミングで花を切り取るようにしてきました。枯れていく花に栄養分を使わないよう花を切って結実させないことが大切なのです。球根を腐らせてしまわない限りは、植えっぱなしにすることができるのですが、今回掘り起こしてみて腐りかけたものもあったので掘り起こして良かったと思います。球根は土中で栄養を蓄え、写真のように親となる母球(昨年12月に植えつけた球根)の脇に子球を形成して増えていきます。この子球を分球することにより、増やすことができます。掘り起こした球根は、これから九月上旬まで体育館に向かう通路の左上につるして、乾燥させます。そして、九月上旬に二年生がこの球根を家に持ち帰り、各家庭の冷蔵庫で低温処理を施す予定です。
花を切るのを忘れ結実した一株から、球根と種の状態を見てみました。球根は栗のような形で、半分に切ると玉ねぎのようです。見た目にはわかりませんが、チューリップ球根の中では来春に咲くチューリップが生長しています。球根の中はりん片と小さな葉の原基のみです。7月ぐらいから、休眠期ですが新たに花弁、おしべ、めしべ、茎といったすべての器官の原基が作られていきます。また栄養がつまったりん片の基部には、わき芽や外側球芽といった子供の球根も作られます。種は未熟なためにまだうすい色をしていますね。技術科生物育成の授業から、家庭での実践を期待したいと思います。
技術科 石塚