12月集会での話より
- 公開日
- 2015/12/24
- 更新日
- 2015/12/24
校長のつぶやき
12月24日(木)に12月集会を開催しました。ここでは、そこで話した内容の一部を抜粋し、紹介します。「まとめと出発」といった意味から、2つ話しました。1つ目は、「言葉の大切さ」、2つ目は、「心の力」です。そのうちの1つを記載します。
○では、1つ目。言葉の大切さについてです。
今年の9月から1ヶ月かけて、3年生全員と1対1の校長面接を行いました。その時に一人ひとりにこんな質問をしました。それは、「好きな言葉は何ですか?」。最も多かったのは、何だと思いますか?それは、「ありがとう」「笑顔」でした。「感謝する」と言ってくれた人、多かったです。自分は本当に親に感謝している。友達に励まされた温かな言葉に感謝。または、先生に感謝しているという話もあって嬉しかったです。
○以前、朝会でお話した「ペップトーク」を、皆さんは覚えていますか?スポーツなどで、これからいよいよ試合が始まる時、監督やコーチが、短い言葉でやる気にさせる言葉。試合直前の短いスピーチです。
○その話の中で、「できる、できる、必ず出来る」と言うことを紹介しました。
○ある3年生は、こんな話をしてくれました。コンテストに代表として、出場することになった。多くの人、聴衆の前で、自分が発表する場面になった。本番直前に、心の中で繰り返したそうです。「できる、できる、必ず出来る!!」。
○本番では、緊張を払いのけて、見事に発表できた。「あの出来る、出来るが、あったからこそ、堂々と出来ました。校長先生のお陰です」と言ってくれました。私は、それを聞いて、とても嬉しかったです。もちろんその人の実力もあったと思います。その3年生、そのコンテストで、見事に賞を獲得したのです。
○その3年生が、実際に入賞したことも嬉しかったのですが、それにも増して、私の話を聞いて、いざと言うときに実践してくれたこと、また、それを感謝して伝えてくれたことが嬉しかったのです。人の言葉って喜びを与えてくれるのだなと思った瞬間でした。
○反対に、言葉は、人を傷つけることもあることを紹介します。
ロシアの文豪・トルストイが書き残した格言です。
『銃弾で受けた負傷は、まだ治るけれど、言葉によって与えられた傷は、決して治らない』。銃弾とは、鉄砲、銃から発射される弾(たま)です。
○「銃弾で受けた負傷は、治療すれば、まだ治るけれども、言葉によって傷つけられた気持ちや心は、治らない。癒せない」と言う意味です。普段の生活の中で感じる人も多いのでは、ないでしょうか。言葉による暴力。これは、いじめにも通じることではないでしょうか。
○言葉は、様々な意味を持っています。言葉は、武器になる時もあります。人を追い込む凶器にもなります。反対に、心と心を結びつけ、生きる力にもなります。
○どうか、人との関わりの中で、言葉の大切さ、言葉が発する意味を考え、温かな言葉かけ、思いやりのある言葉を、お互いに伝え合いたいなと思います。考えてみてください。
このように話しました。少しでも伝わると良いなと思っています。