学校日記(ブログ)

雨漏りから考える

公開日
2014/06/06
更新日
2014/06/06

お知らせ

6月6日(金)雨漏りから考える
 昨日から雨が続いていて、木工室と金工室の雨漏りが始まりました。写真は今日の朝8時の木工室の雨漏りです。教育総務課もこのことは承知していただいておりますが、何せ雨漏りはその原因が明確に特定しにくいということから、なかなかすぐには直りません。バケツたちは常時写真の位置に置いてあり、今日はすべてのバケツに水がいっぱいの状態で、床にまで漏れ出していました。
 雨漏りはなぜするのか?各教室からの雨漏りは今日はありませんが、木工室、金工室の雨漏りをもとに生徒たちに考えさせるいいきっかけになります。雨漏りを修理する業者の方から以前聞いたのは、修理にあたり気をつけなければならないのは、 1.雨漏り箇所を正確に特定する。 2.見えない所への二次被害や、雨漏りの広がりを把握する。3.修理後の雨漏りの再発を防ぐこと…なんだそうです。白鴎中学校を始め、小田原市の幼稚園、小学校、中学校の建物の多くは、老朽化問題を抱えており、雨漏りをはじめ、いくつかの不具合が出ています。小田原市の財政も、現在「3大事業」を進めいているさなかであり厳しい中、すぐに修理はできないこともよくわかっております。
 雨漏りといえば、私が小さい頃住んでいた家でも、雨が続くと雨漏りがしていました。金属製のバケツだと滴が落ちるたびに音がして、その音の音色(トーン)が、水がたまるに従って変わっていき、子どもながらにその音の変化を楽しんでいた記憶があります。雨漏りをするような家に住んでいたからといって、貧乏な感じを私自身は全く感じなかったのは、親が私に対して一生懸命育ててくれたからなんだろうと今になって思います。単にものの豊かさだけが「価値があること」ではない、と私を育てた私の親のおかげなんだと今になって感じているところです。白鴎中の生徒たちにも、豊かさとは単に「お金がある」とか「高価なものを所有している」など金銭的なことではなく、たとえ雨漏りをしていようと、その雨漏りから発する音を楽しむような気持ちの余裕を持った人間に育っていってほしいです。 
 でも雨漏りが続くとカビが発生したり、コンセントに水がかかったりなど危険はあるので、早く雨漏りの原因を特定したいところです。