キッチンには学びがいっぱい朝から約3時間、なかなかのハードワークです。 しかし、このマーマレードが完成するまでには様々な学びがあることを実感しました。 まず、夏みかんを半分に切ったところで… 【学び1】夏みかんの花の雌しべの柱頭に雄しべからの花粉が受粉し、雌しべの子房が果実になり、子房の中の胚珠が種子になるという、種子植物の子孫の残し方を実感することになります。(生徒は全員1年理科の教科書p26を参照すること。加えて3年生は3年理科の教科書P87〜88を参照すること。NHK for Schoolも見るとさらによし。) 下田先生からいただいたレシピを見ながら、手順どおりに作業していくうちに… 【学び2】レシピを読みながら読解力の必要性を実感。5月14日の国語科の投稿記事を再確認しました。自分なりにレシピを書き換えると素晴らしい国語の勉強になります。 今年度から始まるプロムラミング教育ですが、プロムラミング教育の基本は手順を考えたり、段取り力を身に付けることです。調理こそプロムラミング教育の神髄であることを実感します。 つまり、「プロムラミング教育の基本は読解力にあり」です。 【学び3】すべて材料を刻み終わったところで計量です。全部で695gありました。レシピには60%〜80%の砂糖と一緒に煮るように書いてあります。ここで「算数・数学」の割合の計算です。 生徒はこの割合の計算に苦手意識を持ったまま中学校に入学してくるケースが多いです。中学校では「理科」の「水溶液の濃度」「溶解度」「湿度」等でこの百分率(%)を使います。 もちろんこの調理(家庭科)でも割合の計算を間違えると大変なことになります。 ちなみに私は420gの砂糖を入れて、甘さ控えめのマーマレードにしました。 ざっと約3時間のマーマレードづくりでしたが、国語、数学、理科、家庭科の学習が成立したことになります。 生徒の皆さんも、出された課題だけに集中するのではなく、体力づくりの時間や、家事手伝いの時間も上手に組み合わせ、メリハリのある生活を心がけてみてください。 |
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