【校長のつぶやき】今一度「戦争」を考える(令和4年8月17日・水)

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 一昨日は終戦記念日でした。前回に続き、今回も「戦争」に係る話です。
 実は、2002年度から2004年度の3年間、インドネシアのジャカルタ日本人学校に赴任していたことがありました。インドネシアは8月17日が独立記念日(祝日)となっています。赴任した年の8月17日、インドネシアは町中に国旗が飾られ、いろいろなイベントがあり、お祭り騒ぎでした。日本の祝日では経験したことがありません。簡単な日本語が分かる現地の方に、簡単な日本語、インドネシア語、英語を駆使して「インドネシアの独立記念日ってすごい騒ぎですね。」と話しかけました。「インドネシアはどこから独立したか知っていますか。」と尋ねられたので、「オランダですよね。」と答えると、「いいえ、日本です。」と言われました。私は自分の無知が恥ずかしくなり、さらにきっと占領された日本に嫌な印象があると思いつつも、「インドネシアの人たちは、日本のことをどんなふうに思っているのでしょう?」と恐る恐る尋ねました。「8月17日に独立宣言をしたけど、その後、オランダがまた占領し直そうとしてきました。そのとき、インドネシアに残っていた日本兵が一緒に戦ってくれたおかげでオランダにまた占領されることはなかったので、日本に感謝しています。そのあとも、経済的な支援を日本はし続けてくれるので、日本人に感謝している人が多いです。」と言われ、ちょっと安心しました。確かにインドネシアは親日派が多いと言われています。「でも、自分の祖父に『お前は日本人と一緒に仕事をしているけど、日本人が怖くないのか。』と聞かれることがあり、『日本人は優しい。』と答えています。」とも言われました。きっと、戦時中、占領下で日本兵に怖い思いをさせられた方もいるのだろうなとも感じました。
 経済的な支援(ODA:政府開発援助)については、ジャカルタの港を整備し、水産業の発展に貢献された日本人の方を教材化し、赴任2年目に5年生を担任した際、社会科や総合的な学習で取り上げました。戦争に関するインドネシアのことは、帰国後、6年生の社会科で取り上げようと思いましたが、教材化するゆとりがなく、結局、帰国後は1回しか6年生を担任しなかったため、取り上げず仕舞いです。それがちょっと心残り。
 「いかなる戦争もやるべきではない。」と思っています。しかし、日本にとっては終戦後ですが、インドネシア独立戦争に残留日本兵が貢献したことで、インドネシアの人たちに感謝されているという話を聞くと、複雑な思いです。どの戦争も大義名分のもと行われていることが多いので…。
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