【校長のつぶやき】アニメ映画…中学レベルの英単語9割(令和4年8月30日・火)

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 8月29日(月)、朝日新聞の夕刊1面に、英語に関する興味深い記事がありました。
 英語を教えているある塾講師が、ジブリ映画「魔女の宅急便」の英語吹き替え版を鑑賞したら、ほとんど聞き取れず、悔しくて登場する英単語をすべて抜き出したら、ほとんど中学で習う単語だったとの記事です。なぜ聞き取れなかったのか、分析をしてみたそうです。

 「魔女の宅急便」で使われた英単語は全部で7672語。ディズニー映画「アナと雪の女王」で使われた英単語は7646語。
 ただ、「魔女の宅急便」で使われた単語は1174種類で、約91%が中学で習う単語。最もよく使われている単語は「you」(あなた)で370回、続いて「the」(冠詞)203回、「it」(代名詞)185回。英語は主語と述語が大事。theやitは、頻出単語ですが、重要な意味をもたないので、弱く発音されるので聞き取りにくいそうです。「1字1句聞き取れないとだめだ。」と必死に聞こうとしているうちに、話が進み、迷子になってしまうとのことでした。よく使われる単語の上位20は、中学1年で学ぶもの。英訳された台本をざっと読んだ後に、出てくる単語はほとんど知っているんだと自信をもって、再度映画を鑑賞に挑戦。すると、不思議なことに、意味が分かるようになっていたそうです。「強く発音される単語を中心に拾っていく。分からない部分があっても構わないと思いながら、聞いてみた。」とのことでした。(この塾講師の7歳の娘さんは、「魔女の宅急便」を英語で数回見た結果、日本語字幕なしでも意味が分かるようになったそうです。)
 中学で学ぶ単語の使用率は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」で約88%、「アナと雪の女王」は約84%、ディズニー映画「アラジン」は約73%。
 ただ、この分析は、英語の学習指導要領が改訂される2021年より以前(小学校に「外国語」〈英語〉の教科が導入される前)のことだそうです。当時、中学校で学ぶ英単語は1200語程度でした。今、学習指導要領では小学校で600〜700語、中学校で1600〜1800語を学習することになっています。したがって、中学卒業時には少なくとも2200語を学ぶことになっており、当時の2倍近くになっています。
 完璧に聞き取ろうとするのではなく、話の流れや映像とともに聞き取れる英単語を拾い出すだけでも、結構英語を理解できた気分になれるかもしれません。小学校から英語を習っている今の子供たちは、その可能性が大いにありそうです。うらやましい。

 ちなみに、私は、5月に「トップガン マーヴェリック」、8月に「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」を字幕版で見て、英語がどのくらい分かるか試してみました。かなり字幕に頼りましたが…。(昔から、洋画は「字幕で鑑賞する派」です。)いずれも、第1作の時からのファンなので、英語の理解とか関係なく、違った意味で感慨深く見ていました。(特に、トム・クルーズは同世代とは思えないほどカッコいい!)

【4年】ヘチマの花が咲きました!

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 中庭に植え替えたヘチマ…つるもだいぶ伸び、ついに花も咲き始めました。きっと、これから花もどんどん咲いてくるでしょう。ヘチマの花は大きく分けると2種類あります。9月になって理科の学習が再開したら、ぜひ観察してみてください。その違いが分かるかな?
 そして、次に実ができてきます。どのあたりにできるか、予想してみてください。2年生が生活科で育てた「ある野菜」と似ています。さて、その「ある野菜」とは何でしょう?

ICT研修会

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 29日(月)の午前は、ICT研修会を校内で行いました。
 まずは、本校の情報担当職員から「情報モラル教育」について、本人が受講した研修内容をもとに話がありました。小田原市には「小田原市情報モラル教育の手引き」というものがあり、その内容をもとに、指導のポイントなどを全教員で確認し合いました。
 続いて、ICT支援員を中心に、Chromebookを実際に操作しながら、授業での活用の仕方を学びました。小田原市では、全教員に求めるICT活用のステップを設定しています。ステップ1は「学習ネットワークを活用して授業を行うことができる」…これは、令和3年度末に全教員が到達することになっていました。そして、ステップ2は「学習ネットワークにより、各教科の学びを深めることができる」…これは令和4年度末に全教員が到達することを求められています。「オクリンク」の授業での活用、「Google Workspace」の授業での活用、そして、校内での事例交流、最後に「Netop Vision for Chromebooks」の基本操作について、研修しました。

不祥事防止会議

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 26日(金)の午後は不祥事防止会議です。年間3〜4回、行うことになっています。今日は、第2回目。県西教育事務所より教育指導員さんをお招きし、会議後半、講話をいただきました。
 前半は、ワークショップです。「国府津小学校における課題」として、ヒヤリとしたこと、ハッとしたこと(ヒヤリハット)をもとに、3〜4人ごとの少人数で課題を明らかにし、不祥事や事故にならないようにするための手立てを検討しました。さらに、日常的な場面で「わいせつ・セクハラ事案」につながる恐れのある場面を出し合い、わいせつ・セクハラ事案にならないようにすることはもちろんのこと、誤解を生まないようにするための配慮等についても話し合いました。
 後半は、教育指導員さんの講話です。「教職員による不祥事の根絶に向けて 〜教員による子どもへのわいせつ・セクハラ・性暴力について〜」というテーマでした。「わいせつ・セクハラ・性暴力」は教職員の不祥事の中でも最も多いと言われています。そのような不祥事が起きた場合の影響、防ぐための手立て等について学びました。

小中連携児童生徒指導研修会

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 26日(金)の午前中、小中連携児童生徒指導研修会がありました。国府津は1小1中の学区。連携が取りやすい環境にあります。本日は、オンラインで講師の先生、小学校、中学校をそれぞれつなぎ、パソコンの画面を通して、講話を伺いました。講師は「いじめ問題」に詳しい内藤朝雄先生(明治大学文学部准教授)です。
 いじめが発生するメカニズムと、いじめ等の問題行動を減らしていくために学校や教員ができることについて、お話がありました。いろいろな視点から、学校の在り方を考えさせられました。

【校長のつぶやき】本日、職員、体も頭もフル稼働!(令和4年8月25日・木)

 今日は、午前中、職員作業で体をフル稼働。教頭を中心に、職員からこのような作業を行いたいという要望を集め、本日の作業が決まりました。教室廊下壁面の壁紙を貼り替えたり塗り替えたりするという発想は、教頭によるものだそうです。教頭が赴任した昨年度から始めたそうですが、私は小学校に勤務し始めてから30数年、壁紙の貼り替え・塗り替えという職員作業に初めて出会いました。中学校の美術教員出身ならではの発想。見違えるほどきれいになった廊下の壁を見て、思わず感激してしまいました。
 そして、全職員による作業の成果。作業後の状況を見させてもらいましたが、気持ちよく子供たちを迎えたいという職員の思いがあふれていることを感じました。

 そして、午後は校内研修で頭をフル稼働(一部、体も…!)。
 人権教育研修では、「性的マイノリティの人権」について、人権担当の職員の分かりやすい説明と自らの体験から、深く考えさせられました。これまで、どこか他人事のようにとらえていた職員も多いのではないでしょうか?あまり直面することのない問題かもしれませんが、実は身近にも悩んでいる子がいるかもしれないという気持ちをもちながら、教育活動に当たることの大切さを感じました。
 外国語教育研修では、講師の役割をである担当職員2人のテンションの高さが、楽しい研修へと盛り上げていました。10年ちょっと前の指導要領改訂から小学校教育にも導入された外国語(英語)…正直なところ、苦手意識をもっている小学校教員もいることでしょう。でも、このような雰囲気で授業ができたら、教員も児童も楽しみながら外国語を学べるだろうなと思える研修でした。
 防災研修では、担当職員が綿密な計画と準備をしており、このようなときにしか体験できないような場を設定してくれました。学校には、消火栓や消火器が設置されています。いざというときにこれらを職員も使えることで、命を救えることがありますが、使い方も含め、意外と体験していないというのも現状です。もちろん、生涯使わなくて済むことが理想ですが、防災意識も含め、危機管理意識は常にもっていないといけないということをあらためて実感したところです。
 これらの研修の後、OJTとして、この夏の教育課程研究会で本校の職員が提案した家庭科の実践について、校内の職員に対して提案(報告)がありました。提案文書は読んでいましたが、スライド付きでの口頭報告は初めて聞きました。実践時の子供たちの様子がよく伝わってくるような報告で、聞いていた職員も実践内容の素晴らしさを実感できたことと思います。教育課程研究会の報告内容は、「聞いて終わり」ではなく、ぜひ自身の実践に生かしてほしいものです。「真似できることはないか」「自分の実践に生かせることはないか」という視点をもちながら、人の実践に学ぶという姿勢が大事。「真似」することは恥ずかしいことではありません。「真似る」から「学ぶ」につながるのです。

 「子供たちが気持ちよく学校生活を送れるように…」という思いで、一生懸命、体を動かす職員。自分たちの指導力を高めるために、講師となり、研修を企画・運営する職員。そして、その研修を真摯に、かつポジティブに受講する職員。いい感じでした!

 今日1日、体も頭もフル稼働で、充実した1日でした。そして、国府津小職員の素晴らしさを実感した1日でもありました。
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職員校内研修その2(防災研修)

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25日(木)午後の校内研修3本目。

防災研修です。校内と校外の2グループに分かれ、入れ替わりで両方を受けました。この研修も、本校の防災担当職員が中心になって企画しています。校内では、屋内消火栓の使い方、防火扉・防火シャッターの説明。校外では、消火器の使い方について、体験をしました。

職員校内研修その1(人権教育研修・外国語教育研修)

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25日(木)の午後は、職員校内研修が続きました。

まずは人権教育研修。テーマは「性的マイノリティの人権〜学校や職場でできること〜」です。人権教育担当の職員が、県主催の研修で学んできたことをもとに、全職員対象に講話がありました。性的マイノリティへの正しい理解、相談しやすい環境づくり、学校でできる支援についてなどを学びました。

続いて、外国語教育研修。Today's Menuは、「リズムでABC」「クラスルームイングリッシュ」「エコーイング」の3つです。こちらの研修も、外国語教育担当の職員が外部の研修で学んできたことなどをもとに、全職員を対象に研修を行っていました。ペアを作り、英語でのやり取りを楽しみました。

職員作業:外も中もきれいに…

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25日(木)の午前中は、職員作業でした。内容は大きく6つ。

1 教室廊下壁面の壁紙貼り(貼り替えた方がよいと思われるところは、白い壁紙を貼り、後から緑色の壁面用塗料を塗りました。)

2 教室廊下壁面の壁紙塗り(貼り替えるまでの必要はなくても、色落ちや手垢等がついている所は、緑色の壁面用塗料を塗りました。)

3 ワックス塗り(特別教室の床にワックスを塗りました。通常教室は、2日(金)にみんなが帰った後に塗ります。)

4 2階・3階ベランダの排水パイプ付近の掃除(泥やコケを除去しました。)

5 理科準備室整理(薬品のチェック、器具置き場の整理整頓)

6 中庭・ビオトープの清掃(必要以上に生えた池の水草の除去を中心に、きれいにしました。)

職員みんなで汗を流しながら、頑張りました。

【校長のつぶやき】今日から職員全体で動き始めます(令和4年8月24日・水)

 夏休みもあと1週間。これまで、教職員個々に研修や出張、出勤日等はありましたが、今日からいよいよ学校全体で動き始めます。

 午前中は、小田原市・足柄下地区小学校教育研究会のため、各部会に分かれ、各会場にて研究会がもたれました。私は、社会科研究部会に所属しており、酒匂の小田原市生きがいふれあいセンター「いそしぎ」にて、筑波大学附属小学校の先生の講話を聴きました。「子どもとつくる・子どもが育つ 社会科 〜『自分たちの教材』をつくりあげる〜」というテーマでしたが、社会科の授業づくりの基本的な姿勢について、講師の方の実践も含めながらお話を伺うことができ、大変勉強になりました。社会科の授業づくりに携わる小学校の教員に、ぜひ聞いてほしいと思うような内容でした。
 他の部会でも、それぞれ、貴重な学びがあったのではないでしょうか。

 そして、午後は職員会議(地区教育課程研究会報告会を含む)です。いくつかの協議事項がありましたが、メインは「運動会」です。6月の職員会議でも概要について一度検討しましたが、本日は、詳細について検討しました。通知表作成についても確認がありましたが、職員会議が始まると夏休みもいよいよ終わるんだなという実感がしてきます。
 ここで、このホームページをご覧になっている方に速報です。今年度の運動会は各家庭2名程度の参観ということで実施することになりました。「程度」というのは、未就学児がいる場合、ご家庭の判断で大人2人に加えて連れてきていただいてもかまわないという意味です。新型コロナウイルスの感染状況がなかなか落ち着かない状況ではあるので、あくまで現時点での決定であり、今後変更するかもしれません。いずれにしても、保護者の皆様には、改めて通知をさせていただきます。なお、来賓の皆様におかれましては、今年度もご遠慮いただく予定です。

 子供たちは、夏休みの課題等は順調でしょうか?コンクールに出品予定の子もいるかと思います。私は、子供の時(今も?)、いつもギリギリの人だったので、偉そうなことは言えませんが、残り1週間、いろいろな意味で充実した夏休みにしてほしいと思います。
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【校長のつぶやき】「よい授業」って…?その2(令和4年8月23日・火)

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 昨日の続きです。

 「よい授業」と思う2点目は、子供同士がいい雰囲気で関わり合っている授業です。
 前提として、自分の考えや思いが言いやすい(発言しやすい)雰囲気になっていること。「こんなことを言ったら笑われるかな?」「間違えたら馬鹿にされるかな?」という心配をしなくてもいい温かい学級集団になっていることが前提という意味では、やはり学級経営の在り方が大切になってきます。「教室はまちがうところだ」という蒔田晋治(まきたしんじ)さんの有名な詩がありますが、この詩に表現されているような学級は理想と言えるでしょう。授業を通して、他人を思いやる心も育ちます。「こういう言い方をしたら、相手が傷つくかな。」ということを意識していくのです。本校の学校教育目標の「美しい心」にも通じます。

 また、一人で調べ、解決し、そこで完結できるのであれば、学校で学ぶ意味がありません。いろいろな見方、考え方があり、それを受け入れつつ、自分の見方や考え方などと照らし合わせながら、自分自身の考えを高めたり深めたりする、…このような学びができるのが集団で学ぶ学校の授業の意義です。このような学びができる授業が、「よい授業」の3点目かと思います。本校の学校教育目標の「向上心をもつ」にも通じます。
 自分の考えが独善に陥らないよう周囲の人たち(友達)の考えを聞き、吟味する。これは、社会で生活していく上でも必要な力です。独裁者による政治より、民主主義の政治が国民を幸せに導くのも、このような姿勢の延長にあると言えるでしょう。
 国語の読み取りも友達の読み取りを聞くことで、同じ文章表現からもいろいろな解釈があることを学ぶことになります。
 算数の問題の解き方も同様です。いろいろな解き方があり、どの解き方がどんなときにもより速く簡単で正確か(「はかせどん」と言っています)を追究します。
 社会科でも、いろいろな立場の人たちから社会が構成されていることを考えれば、一つの社会問題への対処の仕方も様々な考え方・アプローチがあります。政治家と国民(市民)、生産者・販売者と消費者、経済の効率性と環境問題、戦争を行っている互いの国の立場…資料を基にそれぞれの思いや見方・考え方を考え、今の時代(歴史的なものの見方・考え方)、自分たちが住んでいる地域(地理的なものの見方・考え方)では、どのようにすることがよりよい生活になるのかを考える教科です。
 音楽や図工でも、自分が表現したいことを人に伝えるためには、どのような表し方をすればよいか、どのような技法を身に付ければよいか、友達の助言を受け入れながら高めることが大事です。
 体育でも、「技ができるようになりたい、より上手になりたい、チームとして勝てるようになりたい」という思いをもとに練習を重ねますが、その過程で友達との関わりの中から有効な助言を得ることが、技を習得したり、チームの力を高めたりすることにつながります。
 他の教科でも、それぞれの教科の特性の中で、このような学びが意味をもっていることは明白です。
 友達の言葉を聞いて、「なるほど、自分一人ではそんなこと、思いもしなかったけど、言われてみればそういう考え方もあるな。」「確かに友達の言っていることももっともだけど、でも、自分が考え方をもう一度振り返ってみると、やっぱりこう思うな。」など、自分の考えが変わることもあれば、より強めることもあるでしょう。「絶対にこう考えなければならない」ということはないかと思います。大事なことは、かたくなに自分の考えに固執するのではなく、他を受け入れながら自分自身を見つめ直すということではないでしょうか。そのような授業ができれば、すばらしいことだと思います。そのような授業で学んだことは、生きていく上でも必要な力になると感じています。

【校長のつぶやき】「よい授業」って?…その1(令和4年8月22日・月)

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 夏休みも残り10日間を切りました。子供たちはどんな思いでしょうか?「もうすぐ夏休みが終わってしまう…」「学校に行って、早く友達に会いたいな。」「また、勉強が始まっちゃうのか…」…きっといろいろな思いをもっていることでしょう。教師の思いも、いろいろでしょうか!?
 夏休み明けに向けて、教師も準備を着々と進めています。授業も行事も…。
 今回は、「よい授業」について、私の思いを述べたいと思います。

 どのような授業が「よい授業」なのか…教育学者によっても、教師によっても、教育観、授業観が異なるので、一概にこれが「よい授業」とは言えません。これから述べるのは、あくまで私が思う「よい授業」についてです。

 まず1点目に、子供たちが自分から「学びたい」「できるようになりたい」「分かりたい」「考えたい」「調べたい」「解決したい」「追究したい」という気持ちで取り組んでいる授業だと思います。受け身の授業ではなく、主体的に学ぼうとしている授業です。きっかけは教師の提示から始まることが多いでしょう。私は、教師から課せられるものを「課題」、子供からの問いを「問題」という言葉で使い分けをしています。(学者や教師、学校によっては、この「課題」と「問題」を逆にとらえて、研究に当たっていることもあります。どちらが正解というわけではありません。)教師の提示(学習課題)をもとに取り組み始めている中で、子供たちが問題意識をもち、「このことをもっとみんなで考えたい」「このことをみんなで追究したい」という問いをもとに「学習問題」を設定することで、教師からやらされている課題ではなく、自分たちが追究したい問題に取り組めるといった意識をもたせられたら、すばらしいと思います。
 このような学びの態度をもてるようにするためには、日頃からの学級経営や授業の組み立てが重要になってきます。「みんな(学級)で授業の問題を作っていいんだ。」「それを追究するって、格好良くてすごいことなんだ。」「みんな(学級)で協力して、いろいろな考えを出し合い、高め合える集団ってすばらしい仲間なんだ。」と思えるような学級経営を日頃からできているかどうかがポイントだと思います。小学校の場合、学級担任が中心になってこのような雰囲気を作り上げますが、このような雰囲気が定着し、校内の教師全員が共通理解のもと子供の思いを大事にした授業を意識できていれば、担任以外の授業でもこのような授業ができることは可能です。そのために、「校内研究」といった共同研究が、日本の学校では大事にされているのです。
 もちろん、子供の「やりたいこと」だけでは、質の高い授業にはなりません。教師側がもっている指導・学習のねらいと、子供たちの思いとの兼ね合いで「学習問題」は成立すべきだと思います。そこで、教材研究が大事になってきます。まずは、教材のもつ価値などをとらえます(これは全教科に共通して言えることです)。そして、子供たちがその教材に対してもつであろう思いや疑問、問いなどを予想します。それらを、どのように授業に位置付けて、組み立てていくか…子供を見る目、子供の気持ちに寄り添えるセンスも問われますが、これが授業づくりのおもしろいところです。

(2点目はまた次回に…)

【校長のつぶやき】フラワーロード、きれいになりました(令和4年8月19日・金)

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 小学校東側の県道沿いの歩道に、花が植えられています。県土木センターとの契約で、小学校東門から国府津学習館までの間の花の世話を小学校がすることになっています。この時期は、ベゴニアを植えています。課業中は、6年生の当番が清掃の時間に草むしりをしていますが、夏休み中は手が行き届かず、雑草が我が物顔で伸びてしまいました。そこで、本日、地域の自治会でお声かけをしていただき、ボランティアの方が草むしりをしてくださいました。本校の職員も何人かお手伝いをさせていただきましたが、皆様のおかげで、フラワーロードがきれいによみがえりました。お暑い中の作業、本当にありがとうございました。ボランティアでご参加くださった方のお一人が、「ここは小学校の銀座通りだから、きれいにしておかないとなぁ。」とおっしゃっていました。まさにおっしゃる通り!多くの方がその道を利用されているので、花をご覧になっている方も多いかと思います。その際、皆様がきれいな花に心が癒されるよう、今後も引き続き意識して、このきれいな状態を維持していきたいと思います。
 ボランティアの皆様には心より感謝しています。ありがとうございました。

【校長のつぶやき】子どもたちのコミュニケーション力、感情力を高める(令和4年8月18日・木)

 午後から小田原の「三の丸ホール」で「教育講演会」がありました。小田原市・箱根町・真鶴町・湯河原町の1市3町の公立幼・小・中学校の教職員が対象です。本来ならば全員が会場で講演会を聞くのですが、コロナ禍ということもあり、各校、会場への入場人数が割り振られ、約半数の教職員が会場に行き、他の教職員は自校に残って、オンラインで講演会の内容を聞くことになりました。私は、オンライン組です。

 法政大学の渡辺弥生教授(発達心理学・学校心理学)の講演で、「子どものコミュニケーションや感情力の発達とその支援のあり方」について、お話を伺いました。
 もし「やばい」「疲れた」「うざい」などの言葉でしか気持ちを表現しない家庭で育ったらどうかという話があり、実際に、どれだけ「気持ち言葉」を思いつくか、ワークシートに書き出す場がありました。「楽しい」「かわいそう」「いい」「うれしい」「ありがとう」「悲しい」「さびしい」「嫌」「楽しい」など、みなさんはどれだけ思いつきますか?そして、それらの言葉をコミュニケーションで使っていますか?「やばい」という言葉を使うこともあるかと思いますが、どのような意味を込めて使っているでしょうか?座標軸の示してみましたが、年代によっても込められている意味が異なり、同じ言葉「やばい」を使っていても、同じ気持ちで使っているとは限らず、特にSNSなどの字面だけではコミュニケーションがとりづらいとのこと。
 これまで、学校では「認知的スキル」の習得(例えば、記憶すること、言語の習得、分析や推論をすること、問題解決力など)に力を入れてきたが、「社会情動的スキル」の習得(例えば、忍耐力、目標へのパッション[情熱]、思いやり、自己肯定感、自信)などにも目を向けることが大切だという話がありました。ある精神科医が提唱している「3つの幸福(ハピネス)」には段階があり、ピラミッド型を三層に分け、最も下の「心と体の健康」(セロトニン的幸福)、真ん中の「つながり」(オキシトン的幸福)、頂点に位置する「成功」(ドーパミン的幸福)の種類があるとしているそうです。人は頂点の「成功」を求めやすいのですが、これは一時的に得られる幸福感であり、「つながり」「心と健康」を意識することが大切だとのことでした。
 渡辺教授は、「ソーシャル・エモーシャル・ラーニング」(社会性と情動の学習)を進めていらっしゃいます。「自分を理解するスキル」「自分をコントロールするスキル」「他者を理解するスキル」「関係を築くスキル」「責任をもって意思決定をするスキル」の5つのスキルにより、子どもたちのポジティブな能力を掘り起こし、「集中力を高め、自信をもってたくましく生活できる力」「自分の気持ちをうまく伝え、相手の気持ちを思いやる力」「感情をコントロールし、対人関係を円滑にする力」の強化を図り、「生きる力」のベースアップを実現させることを目指します。
 対人関係を円滑にするために、ソーシャルスキルトレーニングも有効です。基本のステップは5つ。スキルがどんな場面で役に立つのか、分かりやすく説明をして学ぶ意欲をもたせる「インストラクション」。親や教師がお手本を示し、細かい行動や具体的な言葉をイメージで理解できるように促す「モデリング」。役割演技やグループディスカッションなどでの体験を通して、スキルの意義や必要性、行動とのつながりを繰り返し学ぶ「リハーサル」。「〜のところがすばらしいね。」などと子どもたちに具体的なアドバイスをする「フィードバック」。授業でできたことを普段の生活・家庭での生活に応用できるよう支援する「チャレンジ」の5ステップです。
 子どもに期待しすぎないことも大切だそうです。親や教師の勝手で、高いゴールを期待して育てると、そのゴールと現実とのギャップにキリキリしてしまうのは当然。Very goodでなく、good enoughでちょうどいい…まぁ、こんなもんかなと思うくらいでとどめておくのがよいそうです。子どものしたいこと(欲求)に目を向け、そのことを追究していく方がよいとか…。他人と比べるのではなく、その子自身の「以前と今」との成長(伸びしろ)に目を向けることも大切。「有用感」「成長感」「効力感」「不安を安心に変える」…これらが自尊心を高めることにつながります。

 学校だけでなく、家庭や地域でも、このような視点で子どもたちに声かけをしたり、働きかけたりできるといいですね。

【校長のつぶやき】今一度「戦争」を考える(令和4年8月17日・水)

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 一昨日は終戦記念日でした。前回に続き、今回も「戦争」に係る話です。
 実は、2002年度から2004年度の3年間、インドネシアのジャカルタ日本人学校に赴任していたことがありました。インドネシアは8月17日が独立記念日(祝日)となっています。赴任した年の8月17日、インドネシアは町中に国旗が飾られ、いろいろなイベントがあり、お祭り騒ぎでした。日本の祝日では経験したことがありません。簡単な日本語が分かる現地の方に、簡単な日本語、インドネシア語、英語を駆使して「インドネシアの独立記念日ってすごい騒ぎですね。」と話しかけました。「インドネシアはどこから独立したか知っていますか。」と尋ねられたので、「オランダですよね。」と答えると、「いいえ、日本です。」と言われました。私は自分の無知が恥ずかしくなり、さらにきっと占領された日本に嫌な印象があると思いつつも、「インドネシアの人たちは、日本のことをどんなふうに思っているのでしょう?」と恐る恐る尋ねました。「8月17日に独立宣言をしたけど、その後、オランダがまた占領し直そうとしてきました。そのとき、インドネシアに残っていた日本兵が一緒に戦ってくれたおかげでオランダにまた占領されることはなかったので、日本に感謝しています。そのあとも、経済的な支援を日本はし続けてくれるので、日本人に感謝している人が多いです。」と言われ、ちょっと安心しました。確かにインドネシアは親日派が多いと言われています。「でも、自分の祖父に『お前は日本人と一緒に仕事をしているけど、日本人が怖くないのか。』と聞かれることがあり、『日本人は優しい。』と答えています。」とも言われました。きっと、戦時中、占領下で日本兵に怖い思いをさせられた方もいるのだろうなとも感じました。
 経済的な支援(ODA:政府開発援助)については、ジャカルタの港を整備し、水産業の発展に貢献された日本人の方を教材化し、赴任2年目に5年生を担任した際、社会科や総合的な学習で取り上げました。戦争に関するインドネシアのことは、帰国後、6年生の社会科で取り上げようと思いましたが、教材化するゆとりがなく、結局、帰国後は1回しか6年生を担任しなかったため、取り上げず仕舞いです。それがちょっと心残り。
 「いかなる戦争もやるべきではない。」と思っています。しかし、日本にとっては終戦後ですが、インドネシア独立戦争に残留日本兵が貢献したことで、インドネシアの人たちに感謝されているという話を聞くと、複雑な思いです。どの戦争も大義名分のもと行われていることが多いので…。

【校長のつぶやき】「戦争」を授業で扱うとき(令和4年8月15日・月)

 終戦から77年…本日は終戦記念日です。
 ここ何日かの新聞記事で、「戦争」に関する内容を扱っているものがいくつかありました。その中に、戦争体験の語り部による講話中の質疑応答で、大学生から「日本も軍備を広げないといけないのではないか。」と問いかけられ、一瞬気まずい雰囲気に包まれたという記述がありました。ウクライナ侵攻を踏まえ、平和を保つという理由からの問いかけだったそうです。それまで、語り部は、自身の体験とウクライナでも子供が犠牲になっていることを重ね、「戦争が始まる前に止める努力をしてほしい。」と呼びかけていました。この学生の質問に対し、しばらく考えた後に「互いに軍拡を進めて本当に平和が保てるのでしょうか。」と答え、学生は黙ったまま講話は終わったそうです。
 一方、「抑止」に対する記事もありました。核兵器によって敵を抑止しようとする考え方、核抑止だけでなく通常兵器による抑止(「通常抑止」と呼ばれるそうです。)…各国の安全保障政策などがあり、専門家・指揮者による論評によってその是非が説かれていました。
 「戦争はよくない、やるべきではない。」と誰もが分かっていても、現実的には紛争なども含め、人の命を奪い合う行為は後を絶ちません。理想と現実が異なる難しい問題なのです。それでも、「戦争」は、社会科の授業で扱います。小学校では6年生の歴史学習の中で、各時代の争いごとをはじめ、日清・日露の戦争、日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦を扱う中で、戦争や平和の意味を考えます。
 私は6年生を担任しているときに、歴史学習では、いつ誰によって何があったのかを覚えるだけでなく、それらの意味を考えさせる場をなるべくつくるようにしてきました。特に、日中戦争をはじめとする十五年戦争のところでは、なるべく戦争体験者の話を直接聞く場を設け、直接的なやり取りを通しながら、戦争の悲惨さを実感できるようにしつつ、その戦争は避けられなかったのかを6年生なりに考える場を設けました。6年生なので、深入りはできませんが、資料や調べてきたこと、聞いたことなどをを基に子供たちなりに考えていました。
 例えば、…当時の時代背景からやむを得なかったのではないか。それまでの戦争にも勝っていたからいい気になっていたのではないか。日本が繁栄するためには仕方がなかったと思う。だからといって、中国や朝鮮、アジアの人々に行ってきたことはひどすぎると思う。途中で負けを認めることが難しくなったので原爆は仕方なかったと思う。原爆はいくら何でもひどいと思う。でも、この戦争がきっかけで日本は二度と戦争をしないと決めたのだから、結果的にはこの戦争にも意味があったのではないか。…これらの考えがいいか悪いか一概には言えませんが、今、思い出しただけでも、このようなことを子どもたちは発言したり、ノートに書いたりしていました。
 私は、このように「考える場」を授業中に保障することが大事だと思っています。戦争に関する資料も、プラスの面、マイナスの面、日本の立場、中国やアメリカをはじめ他国の立場…様々な視点から考えられるものを提示します。(あまり多すぎても混乱するだけですが…)
 軍拡の立場を簡単には否定できません。憲法第9条の改正についても同様に、賛成・反対を簡単には決められません。大人でもいろいろな立場から、いろいろな考え方をもっています。大事なことは、一面的な物の見方で自分の考えを決めてしまうのではなく、物事を多面的・多角的にとらえたり考えたりしたうえで、自分なりの考えをもつということだと思います。社会科学習のもつ意義・役割は重大だと言えます。簡単に答えが決まらない複雑な時代だからこそ…。
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【校長のつぶやき】明日から学校閉庁日(令和4年8月9日・火)

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 担任の都合で延期されていた教育相談も、本日で終了となりました。該当の保護者の皆様方には、ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。猛暑の中、ご来校いただき、ありがとうございました。
 さて、以前に市教委からのお便りでもお知らせしましたように、明日から16日(火)までの間、学校閉庁日となります。緊急のご連絡がある場合は、小田原市教育委員会教育総務課までご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

【4年】ヘチマのつるが伸びてきました

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 夏休み前に植え替えたヘチマ。つるもだいぶ伸び、ネットに絡んで上へ上へと…。どこまで伸びるでしょう。そして、夏休み中に花が咲くかな?

【校長のつぶやき】「ほめる」を「認める」に変換する5つのポイント(令和4年8月8日・月)

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 今日は、岸田雪子氏の著書『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」子どもの考える力を伸ばす聴き方・考え方』(2021年 三笠書房)をもとに、「ほめる」を「認める」に変換する5つのポイントを紹介します。

 「ほめること」が子どもの力になるということは皆さん、ご存知かと思います。しかし、「ほめ方」次第では逆効果になることもあります。例えば子どもがテストで100点を取った時に、もし「すごいね!」「頭がいいね」などと親が声をかければ、子どもも誇らしそうにするかもしれません。ところが、いつもいい点数を取れるとは限りません。不満足な時は結果を隠す、うそをつくようになる子どももいます。「100点=頭がいい」と学習した子どもは、「100点が取れない自分は、頭がよくない」と感じて、自信を失ってしまう場合もあります。次の失敗を恐れて挑戦する意欲が低下することもあります。
 「ほめ方」次第では、「ほめられること」そのものが目的になってしまうという落とし穴もあります。たとえば、ダンスを披露した子どもに、親が「上手だね」「天才!」とほめたとします。子どもは次もほめられたくて「どうやったらほめられるだろう?」と考えるようになります。その経験が続くと、踊ることそのものへの興味が薄れていきます。そして、ほめられない時があると、踊ることを止めてしまう場合もあります。
 ただ「ほめればよい」というわけではないということです。「すごい!」「えらい!」とだけ言われ続けていると、根拠もなく自信過剰になってしまうこともあります。あくまで、子どものいい面を伸ばす「ほめ方」が大切なのだそうです。ほめようとすると、どうしても「評価」になりがちです。むしろ子どもたちが大好きな親御さんにこそ意識していただきたいのが、「評価」ではなく、ポジティブな「認める」言葉がけだそうです。

 そこで、著者が紹介しているのが5つのポイントです。

Point1 子どもが「やったこと」をそのまま認める
 遊びでも、お手伝いでも、習い事でも、勉強でも。新しい世界を、日々広げる子どもたちが「やってみたこと」そのものを「認める」。
例えば、
●「難しい漢字に挑戦したんだね」
●「逆上がりの練習をしたんだね」
などと特別にほめていなくても、「やったこと」を言葉にするだけで、子どもは「見てもらっている」「認められている」と感じ、チャレンジする意欲が育つそうです。

Point2 子ども自身の努力・工夫を認める
 子ども自身ががんばった部分に焦点を当てて具体的に言葉にします。「結果」ではなく、「努力」や「工夫」をした過程に注目します。
例えば、
●「発表会まで一生懸命に練習していたね」
●「いろんな絵の具を考えて使ったね」……
このように、具体的に伝えると「努力」や「工夫」を重ねるべきポイントが明確になります。誰かに言われてやった箇所でなく、自発的に取り組んだ箇所を認めると、自分で自分を認める力も育つそうです。

Point3 子どもに聴いていい
 子どもが何を工夫したり努力したりしたのかわからない時は、子どもに聴いてもいいそうです。質問のポイントは、
 1 どんな気持ちだったのか、聴く
 2 どこをがんばったのか、聴く
 3 次はどうしたいか、聴く
「子どもの気持ちをありのままに受け取る」心構えで、耳を傾けるといいそうです。特別なコメントや、評価、判断はいりません。子どもにとって必要なのは、うれしい気持ちや達成感を、大好きな親御さんに「共感してもらうこと」です。
例えば、
●「工作を作るのに、どんなところをがんばったの? …そっか。粘土を細く伸ばしてネコのしっぽを作ったんだね」
など、子どもの言葉を繰り返すだけでも、「認める」、「共感」になるそうです。

Point4 できなかったところは、伸びるところ
 ほめるつもりだったのに、つい悪いところに目が行ってしまうことも、あるかもしれません。いきなり指摘すれば子どもが凹むのは親御さんもご存じのはず。そんな時は、できていないところ=「伸びしろ」と考えてみるといいそうです。
 子どもなりの努力やチャレンジの軌跡を、少しでも探して、それを認めた上で、
例えば、
●「計算の練習を一生懸命やったんだね。間違えたところはどうしたらよいと思う?」
などと自分で考えさせるのもよい方法だそうです。

Point5 まるごと認める
 いつも子どもを100%無条件に認める、なんてなかなか難しいものです。期待されることで人は伸びる、という面もあります。だからこそ、時折、意識して「子どもの存在をまるごと認める」言葉もかけてみてください。「大好きだよ」「生まれてきてくれて本当にうれしい」など、心がこもっていれば何でもいいそうです。

 いかがでしょう。書いてあることの受け売りですが、これらの5つのポイントは、教員が子どもたちに関わるときにも言えることだなと共感したので、掲載しました。ご参考までに…

【校長のつぶやき】心に刻んでおきたい日(令和4年8月5日・金)

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 学級担任をしていた時の話です。6年生を担任すると、社会科で歴史の学習をします。私は、社会科は暗記教科ではなく考える教科だと思って授業をしてきましたが、6年生の子供たちに、この日だけは覚えてほしいと言ってきた日が4日あります。8月6日(広島に原爆が投下された日)、8月9日(長崎に原爆が投下された日)、8月15日(終戦記念日)、そして、12月8日(日本がハワイに奇襲攻撃をした開戦記念日)です。「記念日」というと何か「祝う日」のようなイメージがありますが、「記念」とはそもそも忘れないように残しておくという意味です。
 最初に広島平和記念資料館を訪れたときの衝撃は忘れられません。被爆された方の写真や証言は、戦争の悲惨さと平和の尊さを強く訴えています。沖縄のひめゆり平和祈念資料館、鹿児島の知覧特攻平和会館も同様です。一方、ハワイのアリゾナ記念館を訪れたときにもいろいろと考えさせられました。真珠湾を攻撃しその際に沈没した戦艦アリゾナの真上に記念館が建設され、太平洋戦争に関する資料が展示されています。
 それぞれの国の人たちは、どんな思いで戦争を迎えていたのか、相手の国のことをどう思っていたのか、なぜこのような戦争が起きてしまったのか、防ぐことはできなかったのか…歴史の学習では、子供たちと一緒にこれらのことを考えていました。
 明日は8月6日…広島原爆の日です。以前は、この時期、戦争と平和に関する特集番組や新聞記事がよく報道されていましたが、いつの頃からかそのような特集の報道もかなり減ってしまいました。ロシアのウクライナ侵攻が今なお続き、世論などを見ると「核」や「戦争」「武力行使」「憲法第9条」などについての意識も以前と変わってきている気がし、危機感すら感じます。今日から約10日間、「平和」について考えてみたいと思います。

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