【校長のつぶやき】子どもたちのコミュニケーション力、感情力を高める(令和4年8月18日・木)

 午後から小田原の「三の丸ホール」で「教育講演会」がありました。小田原市・箱根町・真鶴町・湯河原町の1市3町の公立幼・小・中学校の教職員が対象です。本来ならば全員が会場で講演会を聞くのですが、コロナ禍ということもあり、各校、会場への入場人数が割り振られ、約半数の教職員が会場に行き、他の教職員は自校に残って、オンラインで講演会の内容を聞くことになりました。私は、オンライン組です。

 法政大学の渡辺弥生教授(発達心理学・学校心理学)の講演で、「子どものコミュニケーションや感情力の発達とその支援のあり方」について、お話を伺いました。
 もし「やばい」「疲れた」「うざい」などの言葉でしか気持ちを表現しない家庭で育ったらどうかという話があり、実際に、どれだけ「気持ち言葉」を思いつくか、ワークシートに書き出す場がありました。「楽しい」「かわいそう」「いい」「うれしい」「ありがとう」「悲しい」「さびしい」「嫌」「楽しい」など、みなさんはどれだけ思いつきますか?そして、それらの言葉をコミュニケーションで使っていますか?「やばい」という言葉を使うこともあるかと思いますが、どのような意味を込めて使っているでしょうか?座標軸の示してみましたが、年代によっても込められている意味が異なり、同じ言葉「やばい」を使っていても、同じ気持ちで使っているとは限らず、特にSNSなどの字面だけではコミュニケーションがとりづらいとのこと。
 これまで、学校では「認知的スキル」の習得(例えば、記憶すること、言語の習得、分析や推論をすること、問題解決力など)に力を入れてきたが、「社会情動的スキル」の習得(例えば、忍耐力、目標へのパッション[情熱]、思いやり、自己肯定感、自信)などにも目を向けることが大切だという話がありました。ある精神科医が提唱している「3つの幸福(ハピネス)」には段階があり、ピラミッド型を三層に分け、最も下の「心と体の健康」(セロトニン的幸福)、真ん中の「つながり」(オキシトン的幸福)、頂点に位置する「成功」(ドーパミン的幸福)の種類があるとしているそうです。人は頂点の「成功」を求めやすいのですが、これは一時的に得られる幸福感であり、「つながり」「心と健康」を意識することが大切だとのことでした。
 渡辺教授は、「ソーシャル・エモーシャル・ラーニング」(社会性と情動の学習)を進めていらっしゃいます。「自分を理解するスキル」「自分をコントロールするスキル」「他者を理解するスキル」「関係を築くスキル」「責任をもって意思決定をするスキル」の5つのスキルにより、子どもたちのポジティブな能力を掘り起こし、「集中力を高め、自信をもってたくましく生活できる力」「自分の気持ちをうまく伝え、相手の気持ちを思いやる力」「感情をコントロールし、対人関係を円滑にする力」の強化を図り、「生きる力」のベースアップを実現させることを目指します。
 対人関係を円滑にするために、ソーシャルスキルトレーニングも有効です。基本のステップは5つ。スキルがどんな場面で役に立つのか、分かりやすく説明をして学ぶ意欲をもたせる「インストラクション」。親や教師がお手本を示し、細かい行動や具体的な言葉をイメージで理解できるように促す「モデリング」。役割演技やグループディスカッションなどでの体験を通して、スキルの意義や必要性、行動とのつながりを繰り返し学ぶ「リハーサル」。「〜のところがすばらしいね。」などと子どもたちに具体的なアドバイスをする「フィードバック」。授業でできたことを普段の生活・家庭での生活に応用できるよう支援する「チャレンジ」の5ステップです。
 子どもに期待しすぎないことも大切だそうです。親や教師の勝手で、高いゴールを期待して育てると、そのゴールと現実とのギャップにキリキリしてしまうのは当然。Very goodでなく、good enoughでちょうどいい…まぁ、こんなもんかなと思うくらいでとどめておくのがよいそうです。子どものしたいこと(欲求)に目を向け、そのことを追究していく方がよいとか…。他人と比べるのではなく、その子自身の「以前と今」との成長(伸びしろ)に目を向けることも大切。「有用感」「成長感」「効力感」「不安を安心に変える」…これらが自尊心を高めることにつながります。

 学校だけでなく、家庭や地域でも、このような視点で子どもたちに声かけをしたり、働きかけたりできるといいですね。

【校長のつぶやき】今一度「戦争」を考える(令和4年8月17日・水)

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 一昨日は終戦記念日でした。前回に続き、今回も「戦争」に係る話です。
 実は、2002年度から2004年度の3年間、インドネシアのジャカルタ日本人学校に赴任していたことがありました。インドネシアは8月17日が独立記念日(祝日)となっています。赴任した年の8月17日、インドネシアは町中に国旗が飾られ、いろいろなイベントがあり、お祭り騒ぎでした。日本の祝日では経験したことがありません。簡単な日本語が分かる現地の方に、簡単な日本語、インドネシア語、英語を駆使して「インドネシアの独立記念日ってすごい騒ぎですね。」と話しかけました。「インドネシアはどこから独立したか知っていますか。」と尋ねられたので、「オランダですよね。」と答えると、「いいえ、日本です。」と言われました。私は自分の無知が恥ずかしくなり、さらにきっと占領された日本に嫌な印象があると思いつつも、「インドネシアの人たちは、日本のことをどんなふうに思っているのでしょう?」と恐る恐る尋ねました。「8月17日に独立宣言をしたけど、その後、オランダがまた占領し直そうとしてきました。そのとき、インドネシアに残っていた日本兵が一緒に戦ってくれたおかげでオランダにまた占領されることはなかったので、日本に感謝しています。そのあとも、経済的な支援を日本はし続けてくれるので、日本人に感謝している人が多いです。」と言われ、ちょっと安心しました。確かにインドネシアは親日派が多いと言われています。「でも、自分の祖父に『お前は日本人と一緒に仕事をしているけど、日本人が怖くないのか。』と聞かれることがあり、『日本人は優しい。』と答えています。」とも言われました。きっと、戦時中、占領下で日本兵に怖い思いをさせられた方もいるのだろうなとも感じました。
 経済的な支援(ODA:政府開発援助)については、ジャカルタの港を整備し、水産業の発展に貢献された日本人の方を教材化し、赴任2年目に5年生を担任した際、社会科や総合的な学習で取り上げました。戦争に関するインドネシアのことは、帰国後、6年生の社会科で取り上げようと思いましたが、教材化するゆとりがなく、結局、帰国後は1回しか6年生を担任しなかったため、取り上げず仕舞いです。それがちょっと心残り。
 「いかなる戦争もやるべきではない。」と思っています。しかし、日本にとっては終戦後ですが、インドネシア独立戦争に残留日本兵が貢献したことで、インドネシアの人たちに感謝されているという話を聞くと、複雑な思いです。どの戦争も大義名分のもと行われていることが多いので…。

【校長のつぶやき】「戦争」を授業で扱うとき(令和4年8月15日・月)

 終戦から77年…本日は終戦記念日です。
 ここ何日かの新聞記事で、「戦争」に関する内容を扱っているものがいくつかありました。その中に、戦争体験の語り部による講話中の質疑応答で、大学生から「日本も軍備を広げないといけないのではないか。」と問いかけられ、一瞬気まずい雰囲気に包まれたという記述がありました。ウクライナ侵攻を踏まえ、平和を保つという理由からの問いかけだったそうです。それまで、語り部は、自身の体験とウクライナでも子供が犠牲になっていることを重ね、「戦争が始まる前に止める努力をしてほしい。」と呼びかけていました。この学生の質問に対し、しばらく考えた後に「互いに軍拡を進めて本当に平和が保てるのでしょうか。」と答え、学生は黙ったまま講話は終わったそうです。
 一方、「抑止」に対する記事もありました。核兵器によって敵を抑止しようとする考え方、核抑止だけでなく通常兵器による抑止(「通常抑止」と呼ばれるそうです。)…各国の安全保障政策などがあり、専門家・指揮者による論評によってその是非が説かれていました。
 「戦争はよくない、やるべきではない。」と誰もが分かっていても、現実的には紛争なども含め、人の命を奪い合う行為は後を絶ちません。理想と現実が異なる難しい問題なのです。それでも、「戦争」は、社会科の授業で扱います。小学校では6年生の歴史学習の中で、各時代の争いごとをはじめ、日清・日露の戦争、日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦を扱う中で、戦争や平和の意味を考えます。
 私は6年生を担任しているときに、歴史学習では、いつ誰によって何があったのかを覚えるだけでなく、それらの意味を考えさせる場をなるべくつくるようにしてきました。特に、日中戦争をはじめとする十五年戦争のところでは、なるべく戦争体験者の話を直接聞く場を設け、直接的なやり取りを通しながら、戦争の悲惨さを実感できるようにしつつ、その戦争は避けられなかったのかを6年生なりに考える場を設けました。6年生なので、深入りはできませんが、資料や調べてきたこと、聞いたことなどをを基に子供たちなりに考えていました。
 例えば、…当時の時代背景からやむを得なかったのではないか。それまでの戦争にも勝っていたからいい気になっていたのではないか。日本が繁栄するためには仕方がなかったと思う。だからといって、中国や朝鮮、アジアの人々に行ってきたことはひどすぎると思う。途中で負けを認めることが難しくなったので原爆は仕方なかったと思う。原爆はいくら何でもひどいと思う。でも、この戦争がきっかけで日本は二度と戦争をしないと決めたのだから、結果的にはこの戦争にも意味があったのではないか。…これらの考えがいいか悪いか一概には言えませんが、今、思い出しただけでも、このようなことを子どもたちは発言したり、ノートに書いたりしていました。
 私は、このように「考える場」を授業中に保障することが大事だと思っています。戦争に関する資料も、プラスの面、マイナスの面、日本の立場、中国やアメリカをはじめ他国の立場…様々な視点から考えられるものを提示します。(あまり多すぎても混乱するだけですが…)
 軍拡の立場を簡単には否定できません。憲法第9条の改正についても同様に、賛成・反対を簡単には決められません。大人でもいろいろな立場から、いろいろな考え方をもっています。大事なことは、一面的な物の見方で自分の考えを決めてしまうのではなく、物事を多面的・多角的にとらえたり考えたりしたうえで、自分なりの考えをもつということだと思います。社会科学習のもつ意義・役割は重大だと言えます。簡単に答えが決まらない複雑な時代だからこそ…。
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【校長のつぶやき】明日から学校閉庁日(令和4年8月9日・火)

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 担任の都合で延期されていた教育相談も、本日で終了となりました。該当の保護者の皆様方には、ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。猛暑の中、ご来校いただき、ありがとうございました。
 さて、以前に市教委からのお便りでもお知らせしましたように、明日から16日(火)までの間、学校閉庁日となります。緊急のご連絡がある場合は、小田原市教育委員会教育総務課までご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

【4年】ヘチマのつるが伸びてきました

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 夏休み前に植え替えたヘチマ。つるもだいぶ伸び、ネットに絡んで上へ上へと…。どこまで伸びるでしょう。そして、夏休み中に花が咲くかな?

【校長のつぶやき】「ほめる」を「認める」に変換する5つのポイント(令和4年8月8日・月)

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 今日は、岸田雪子氏の著書『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」子どもの考える力を伸ばす聴き方・考え方』(2021年 三笠書房)をもとに、「ほめる」を「認める」に変換する5つのポイントを紹介します。

 「ほめること」が子どもの力になるということは皆さん、ご存知かと思います。しかし、「ほめ方」次第では逆効果になることもあります。例えば子どもがテストで100点を取った時に、もし「すごいね!」「頭がいいね」などと親が声をかければ、子どもも誇らしそうにするかもしれません。ところが、いつもいい点数を取れるとは限りません。不満足な時は結果を隠す、うそをつくようになる子どももいます。「100点=頭がいい」と学習した子どもは、「100点が取れない自分は、頭がよくない」と感じて、自信を失ってしまう場合もあります。次の失敗を恐れて挑戦する意欲が低下することもあります。
 「ほめ方」次第では、「ほめられること」そのものが目的になってしまうという落とし穴もあります。たとえば、ダンスを披露した子どもに、親が「上手だね」「天才!」とほめたとします。子どもは次もほめられたくて「どうやったらほめられるだろう?」と考えるようになります。その経験が続くと、踊ることそのものへの興味が薄れていきます。そして、ほめられない時があると、踊ることを止めてしまう場合もあります。
 ただ「ほめればよい」というわけではないということです。「すごい!」「えらい!」とだけ言われ続けていると、根拠もなく自信過剰になってしまうこともあります。あくまで、子どものいい面を伸ばす「ほめ方」が大切なのだそうです。ほめようとすると、どうしても「評価」になりがちです。むしろ子どもたちが大好きな親御さんにこそ意識していただきたいのが、「評価」ではなく、ポジティブな「認める」言葉がけだそうです。

 そこで、著者が紹介しているのが5つのポイントです。

Point1 子どもが「やったこと」をそのまま認める
 遊びでも、お手伝いでも、習い事でも、勉強でも。新しい世界を、日々広げる子どもたちが「やってみたこと」そのものを「認める」。
例えば、
●「難しい漢字に挑戦したんだね」
●「逆上がりの練習をしたんだね」
などと特別にほめていなくても、「やったこと」を言葉にするだけで、子どもは「見てもらっている」「認められている」と感じ、チャレンジする意欲が育つそうです。

Point2 子ども自身の努力・工夫を認める
 子ども自身ががんばった部分に焦点を当てて具体的に言葉にします。「結果」ではなく、「努力」や「工夫」をした過程に注目します。
例えば、
●「発表会まで一生懸命に練習していたね」
●「いろんな絵の具を考えて使ったね」……
このように、具体的に伝えると「努力」や「工夫」を重ねるべきポイントが明確になります。誰かに言われてやった箇所でなく、自発的に取り組んだ箇所を認めると、自分で自分を認める力も育つそうです。

Point3 子どもに聴いていい
 子どもが何を工夫したり努力したりしたのかわからない時は、子どもに聴いてもいいそうです。質問のポイントは、
 1 どんな気持ちだったのか、聴く
 2 どこをがんばったのか、聴く
 3 次はどうしたいか、聴く
「子どもの気持ちをありのままに受け取る」心構えで、耳を傾けるといいそうです。特別なコメントや、評価、判断はいりません。子どもにとって必要なのは、うれしい気持ちや達成感を、大好きな親御さんに「共感してもらうこと」です。
例えば、
●「工作を作るのに、どんなところをがんばったの? …そっか。粘土を細く伸ばしてネコのしっぽを作ったんだね」
など、子どもの言葉を繰り返すだけでも、「認める」、「共感」になるそうです。

Point4 できなかったところは、伸びるところ
 ほめるつもりだったのに、つい悪いところに目が行ってしまうことも、あるかもしれません。いきなり指摘すれば子どもが凹むのは親御さんもご存じのはず。そんな時は、できていないところ=「伸びしろ」と考えてみるといいそうです。
 子どもなりの努力やチャレンジの軌跡を、少しでも探して、それを認めた上で、
例えば、
●「計算の練習を一生懸命やったんだね。間違えたところはどうしたらよいと思う?」
などと自分で考えさせるのもよい方法だそうです。

Point5 まるごと認める
 いつも子どもを100%無条件に認める、なんてなかなか難しいものです。期待されることで人は伸びる、という面もあります。だからこそ、時折、意識して「子どもの存在をまるごと認める」言葉もかけてみてください。「大好きだよ」「生まれてきてくれて本当にうれしい」など、心がこもっていれば何でもいいそうです。

 いかがでしょう。書いてあることの受け売りですが、これらの5つのポイントは、教員が子どもたちに関わるときにも言えることだなと共感したので、掲載しました。ご参考までに…

【校長のつぶやき】心に刻んでおきたい日(令和4年8月5日・金)

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 学級担任をしていた時の話です。6年生を担任すると、社会科で歴史の学習をします。私は、社会科は暗記教科ではなく考える教科だと思って授業をしてきましたが、6年生の子供たちに、この日だけは覚えてほしいと言ってきた日が4日あります。8月6日(広島に原爆が投下された日)、8月9日(長崎に原爆が投下された日)、8月15日(終戦記念日)、そして、12月8日(日本がハワイに奇襲攻撃をした開戦記念日)です。「記念日」というと何か「祝う日」のようなイメージがありますが、「記念」とはそもそも忘れないように残しておくという意味です。
 最初に広島平和記念資料館を訪れたときの衝撃は忘れられません。被爆された方の写真や証言は、戦争の悲惨さと平和の尊さを強く訴えています。沖縄のひめゆり平和祈念資料館、鹿児島の知覧特攻平和会館も同様です。一方、ハワイのアリゾナ記念館を訪れたときにもいろいろと考えさせられました。真珠湾を攻撃しその際に沈没した戦艦アリゾナの真上に記念館が建設され、太平洋戦争に関する資料が展示されています。
 それぞれの国の人たちは、どんな思いで戦争を迎えていたのか、相手の国のことをどう思っていたのか、なぜこのような戦争が起きてしまったのか、防ぐことはできなかったのか…歴史の学習では、子供たちと一緒にこれらのことを考えていました。
 明日は8月6日…広島原爆の日です。以前は、この時期、戦争と平和に関する特集番組や新聞記事がよく報道されていましたが、いつの頃からかそのような特集の報道もかなり減ってしまいました。ロシアのウクライナ侵攻が今なお続き、世論などを見ると「核」や「戦争」「武力行使」「憲法第9条」などについての意識も以前と変わってきている気がし、危機感すら感じます。今日から約10日間、「平和」について考えてみたいと思います。

【校長のつぶやき】教育課程研究会(令和4年8月4日・木)

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 本日、「地区小・中学校教育課程研究会」が開催されました。県西地区(足柄上・足柄下地区)の2市8町の小・中学校の教員が、各部会ごとに分かれ、学習指導要領に基づいたよりよい教育課程(教育実践)の在り方について学ぶという研究会です。会場も足柄上・下地区に分かれて実施されます。以前は小・中学校別に分かれて行われていましたが、2年前より小・中学校一緒に行うことになりました。ただ、コロナ禍のため、過去2年間紙上提案となり、小・中合同で集まっての開催は今年度が初めてとなります。
 午前中は、国語、社会、算数・数学、生活科、図工、外国語、特別支援教育の7部会、午後は、総則、理科、音楽、家庭科、体育・保健体育、道徳、総合的な学習の時間、特別活動の8部会が各会場で実施されています。本校からは、各部会に1人ずつ出席し、小学校、中学校からの各提案(部会によっては小学校のみ)を受けて、協議を通して、各実践の成果と課題を検証しています。
 家庭科部会では、本校の教員が昨年度の実践(6年生…今の中1)を提案しています。「自分の生活をよりよくしようと工夫する実践的な態度を育てる授業づくり」というテーマです。提案資料を読ませてもらいましたが、「持続可能な社会」を意識し、家族の皆さんと協力したり、現実とのギャップに葛藤して悩んだりしながら、自分たちに何ができるかを一生懸命追究している児童の姿が感じられるすばらしい実践でした。クロームブックも授業の中に効果的に取り入れていました。
 今後、各部会の提案内容や協議内容について、出席者が報告書にまとめ、8月下旬に各部会からの報告会を行い、全職員で共有します。さらに、家庭科部会の提案については、先日、本欄でお伝えしたOJTの一環として9月に取り上げられる予定だそうです。
 優れた実践を自身の教育活動に取り入れられるといいのですが…。また、中学校の実践を学ぶことで、自分たちの日頃の実践が中学校にどのようにつながっていくのか、「小中連携」という視点からも見つめ直せることを期待したいと思います。

【校長のつぶやき】プール開放へのご協力、ありがとうございました(令和4年8月3日・水)

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 3年ぶりのプール開放も、無事、本日終了しました。コロナ禍という中で、どうしたら密を防ぎながら開催できるだろうかと、知恵を出し合いながらの実施となりました。ここにきて、新型コロナウイルスの第7波と重なり、心配な面もあったかと思いますが、毎回、約10〜20名の児童がプールを利用しました。事情があったり、感染への不安があったりで、利用されなかった(できなかった)ご家庭(児童)もあったかと思います。以前のように、不安を抱いたり心配をしたりすることなく、みんなが安心して利用できる日を待ち望んでいます。
 利用した児童たちは、監視員の言うこともきちんと守って安全な入り方をし、挨拶も礼儀正しくできていたという話も聞きました。何回か様子を見させてもらいましたが、楽しそうに利用している児童の姿を見て、プール開放ができて本当に良かったと感じています。
 プールの準備をしていただいたご家庭の皆様、ご協力ありがとうございました。そして、このような機会を作ってくださったPTA役員の皆様、プール当番にご協力いただいたPTA学年協力委員会の皆様には、感謝の思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。また、PTAと業者・学校との間に入り、調整、準備に当たった本校の教務(プール開放の日は毎朝、来校し、万が一に備えていました)にも感謝です。
 来年度こそ、通常の水泳授業、そして、夏休みのプール開放ができるといいのですが…。引き続き、新型コロナウイルスの感染、熱中症への対策にお気を付けてお過ごしください。

【PTA学年協力委員会】プール開放:最終日

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 本日で、PTAによる夏休みのプール開放も終わります。1日(月)の午後、2日(火)の午前はそれぞれ10数名、2日(火)の午後は9名、本日、3日(水)は午前・午後ともに10数名の児童が、プールに入りました。連日の暑さで、水温は30度超え、新たに水を入れましたが、なかなか下がらなかったようです。毎回、10数名〜20名ちょっとという人数だったので、ゆったりと入れたようです。
 今日もまた、PTA学年協力委員会の皆様にプール当番としてご協力いただきました。ありがとうござました。

【校長のつぶやき】子どもとの関係がよくなる行動のポイント(令和4年8月2日・火)

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 早くも夏休みの3分の1が終わろうとしています。お子さんとご家庭で過ごす時間が増えているかと思いますが、ついつい小言が増えている…なんてことはないでしょうか?

 ネット上の記事に、モラハラ対策カウンセラー・Joeさんの書籍『「私、子育て向いてないかも」がラクになる本』から、「耕し子育て」のポイントが紹介されていました。「4つの行動を増やすだけで、ウソみたいに子どもとの関係がよくなる!」といった見出しに興味を引かれましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。

 4つの行動とは、「1 笑顔」「2 スキンシップ」「3 目線を合わせる」「4 ノリの良い反応」だそうです。
 子どもに対して、この4つのうちどれでもいいので、そのどれかの行動の回数か絶対量を少しでも増やすだけでよいそうです。難しく考える必要はなく、家事の手を止める必要もないとのこと。とにかく、子どもへの言動として、この4つのどれかを増やすように、何気ない行動を工夫するだけで、子どもからの印象がまったく変わり、心の耕し効果は一気に上がるそうです。そうやって心が耕されるようになると、子どものメンタルはだんだんと安定し、態度が落ち着いていくとともにイキイキとしてきて、心を開き始めるはず。
深い会話の時間や、一緒に遊ぶ時間を確保するよりははるかに楽だと思うので、とにかく、家事をしながら何でもやってみて…とありました。

 例として、次のようなことが挙げられていました。

・子どもと目が合った時、口元だけで軽くニコッと微笑む
・子どもに何かを尋ね、返事があったら親指を立てて「いいね!」のポーズをする
・子どもが何かをうまくできたら、ハイタッチすることを習慣にする
・黙ってスッとハグをする

 いずれも、落ち着いたダンディな振る舞いで自然に行う(「何気なくやる」「表情ひとつ変えずに一瞬でやる」)のがポイント。

・テーブルで子どもが絵を描いていたら、「お! 何描いてんの?」「あ、保育園・学校のお友達?」「すごい上手じゃん」などと言って、またすぐ家事に戻る
・洗濯機のほうに向かう時など、一人で工作をしている子どもの前で、一瞬立ち止まって柱にもたれ掛かり、ニヤニヤしながら、「順調?」と聞く。子どもが順調だと答えたら、「良かった!」と言って、そのまま家事に戻る

 こういう、何気ない、頭を使わなくても済む言葉がけを、日常生活の中に適当に、たくさん入れ、ある程度パターン化し、そのシーンになったら、自動的にいろんな言い方が出るように習慣化させる。

・普段の簡単な言葉を、なるべく「ふざけて驚く」という表現に変える(たとえば、「すごっ!」「マジ?」「やばっ!」「えええ?」など)

 驚きの言葉(感嘆詞)は何でもいいそうで、とにかく、今までも交わしていた子どもとの対話で使う言葉を、可能な限り、自分なりに言いやすい「キレのいい驚きの表現」に変換して、できるだけ日常で使う場面を増やすだけ。そうすると不思議なことに、ただそれだけでその場が明るくなり、お互いにとって、心が深く繋がっているような印象をつくれるそうです。それによって、自動的に子どもの心の耕し効果は上がり、楽しい雰囲気になるそうです。
 もちろん、テンションを上げて言うほうが、子どもも喜ぶし、心の耕し効果も高いのですが、今までこのノリをまったく使っていなかった人が、急にテンションを上げて言い始めると、逆に子どもが引いてしまうかもしれません。だから、このノリに慣れていない人は、まずは、テンション自体は上げず、今まで通りの表情と口調でいいから、ただ単に、自分が選ぶ言葉(表現方法)だけを、できるだけ「驚き(感嘆詞)」という形式に変えてみるといいそうです。その上で、子どもと自分が、それに慣れてくるにつれて、だんだんとノリの良いテンションに上げていくと、スムーズに移行できるのでは…ということです。

 以上、このようなことが掲載されていました。
 実は、私も学校で子供たちとのコミュニケーションをとる中で、すでにいくつか取り入れていることもあります。スキンシップは立場上、難しい面もありますが…。
 もし、小言が増えがちでギスギスしがちでしたら、できることを取り入れることで、新しい関係が築けるかもしれません。ご参考までに…。

【国府津小のみなさんへ】見つかるかな?!

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緑地帯や中庭からは毎日元気な鳴き声が聞こえています。

朝、中庭をのぞいてみると…

セミがたくさん!

ひとつの木に10匹ほどとまっていました。

上の写真では7匹とまっているのですが、見つけられますか?

下の写真には葉っぱの裏側にたくさんのセミのぬけがらがあるのが分かるでしょうか。

暑い日が続きますが、外にも目を向けてみるとたくさんの発見があります!

ぜひ季節を感じてみてください♪

【校長のつぶやき】猛暑の8月、スタート!(令和4年8月1日・月)

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 8月に入りました。7月30日(土)、31日(日)、そして本日1日(月)と、連続して神奈川県にも「熱中症警戒アラート」が発表されました。暑さ指数が33以上と予測された場合に発表されますが、発表時の熱中症予防行動の例として、「不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用する。」「高齢者、子ども、障害者等に対して周囲の方々から声かけをする。」などが挙げられています。小田原市の10時現在の暑さ指数は「31.9」、12時以降の予測は31、15時以降は29と、下がっていきますが、どうぞご注意ください。
 本校のプール開放も、PTAのご協力のもと、順調に実施されています。本日の午前中、プールの水温は31度もあったとか…。プールに入っていた子どもたちは、「気持ちいい。」と言う子もいれば、「ぬるい。」と言っている子もいました。プールに入っていても、熱中症になることがあります。監視業務に当たっている係員の方が、時折、水をかけたり、きちんと一斉休憩の時間を確保して水分補給をさせたりと、配慮をしてくださっています。(水筒を持って来ていない児童もいるようなので、ぜひ持たせてあげてください。また、水泳帽忘れもまだ時折見られるようなので、こちらも持たせていただきますようお願いします。)
 夏休み中は、浮き輪などの持ち込みも可能なので、浮き輪に体を預け、ゆったりとプールを楽しんでいる姿が印象的でした。もちろん、潜ったり、泳いだりしながら楽しんでいる子たちもいます。少人数なので、密を気にすることなく、のびのびとプールを楽しんでいました。

 なお、「食育だより8月号」が栄養教諭より発行されています。ホームページ上のWeb掲載のみ(紙では配付いたしません。)となりますが、ぜひご覧ください。

【PTA学年協力委員会】プール開放…2巡目へ

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 新型コロナ感染対策として人数制限のために地区別に設定されたプール開放…1つの地区につき、2回ずつ入れるように設定されました。先週の金曜日(7月29日)の午後から2巡目に入りました。といっても、29日(金)の午後と、本日の午前に設定されている地区は、1回目の割り当てとなっていた初日が雨天のため中止となり、入れるチャンスが1回だけとなってしまいました。なんとか1回だけでも入れる機会ができて、ホッとしています。
 29日(金)は、午前・午後ともにそれぞれ約20名、本日の午前は10名の児童がプールに入りました。
 暑い中、プール当番を担当していただいているPTA学年協力委員の皆様、子供たちの健康・安全のためにいろいろとご配慮いただき、ありがとうございます。

【1年】ポップコーン、サツマイモ…絶好調!

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 ポップコーンの背が約2mほどになりました。そして、よく見ると、ついに実もでき始めました。ポップコーンのもとになる粒がたくさんできますように!
 サツマイモの葉もたくさん茂っています。

【校長のつぶやき】語学を学ぶ(新聞記事から)(令和4年7月31日・日)

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 7月30日(土)、朝日新聞の「スポーツ×教育」欄1面に、「語学に近道なし 意見ぶつけて尊敬しあえる関係に」という見出しで、サッカー日本代表のキャプテン、吉田麻也選手のインタビュー記事が掲載されていました。大変興味深かったので、紹介します。
 吉田選手は、公立の中学、高校を卒業し、通訳も家庭教師もつけず、お金をかけずに独学で英語を身に付け、今や海外での記者会見も英語でスラスラと答えられるようになったそうです。その吉田選手は、子供たちに「スポーツをやるなら、英語もやろう」と呼びかけています。
 吉田選手の話では、中学3年間の英語で、十分にコミュニケーションはとれるとか…。授業は絶対に寝ることなく、一生懸命受けていたようです。(高校の英語の成績は普通で、学校全体の平均より少し高いくらいだったとのこと。)学校以外では、洋楽を聞いて、出てくる単語や歌詞の和訳を覚えていたそうで、映画も吹き替え版ではなく字幕版を見ていたそうです。とにかく「英単語を、見て、書いて、覚える」を繰り返すことが大事。(吉田選手いわく、漢字の習得と同じ。)
 そして、外国人と話す機会を積極的に設けること。日本人が苦手なのは、これかもしれません。ジャパニーズイングリッシュでもOK。話す日本人にしてみると恥ずかしいかもしれませんが、外国人はそのようには思っていない。吉田選手が言うには、本田圭佑選手も決して英語はうまくなかったけど、胸を張って、自信をもって、大きな声で話すから聞き取りやすかったとのことです。(吉田選手もバリバリのジャパニーズイングリッシュだそうです。)イギリスに移籍した際、そこで使われているイギリス英語は日本の学校で習うアメリカ英語と異なり、話を振られても分からず、全く違うお題を話していたり、発音が悪くてからかわれたりしたこともあるそうです。でも、一瞬の恥ずかしさなど気にせず、そうした思いとともにしたミスは脳にすごく刺激が入り、二度と間違えないようになるので、「恥なんてかいたもの勝ち」だとおっしゃっています。
 今の子供たちは、小学校から英語を学び、ALTといった外国人と話す機会にも恵まれ、私たち世代以上に英語が得意になるかもしれません。英語に興味をもてるかどうか(英語で自分の言いたいことを話したり、相手が話している英語を分かるようになったりしたいと思えるかどうか)が、ポイント。また、外国人と気後れせずにコミュニケーションを取ろうとするかどうか…これは性格も影響してくるかもしれません。修学旅行で日光に行った小学生が、そこで出会った外国人旅行者に物怖じせず英語で話しかける場面を何度か見たことがありますが、そのような子たちが増えてくると英語を話せる日本人が一層増えてくることでしょう。先日、本校の6年生も、外国語の授業でアメリカ在住の先生とオンラインでやり取りをするといった授業を行っていました。日本や小田原、国府津のことなどを英語で紹介したのちに、アメリカの先生と互いに質問し合ったり、答えたりする子供たちを見て、すてきな機会に恵まれているなと感じました。
 「国際社会で活躍する」とまでいかなくとも、日常生活の中で、あるいは国内での仕事の中でも、言語ができれば多くの人とつながる可能性が増え、人生が豊かになりそうですね。

【3年】ヒマワリ満開!

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 20日前のホームページにヒマワリの花が咲いたことを紹介しましたが、ついに満開を迎えました。これから、たくさんの種ができてきます。
 3年生の皆さん、学校に来る機会がありましたら、満開のヒマワリをぜひ鑑賞していってください。

【校長のつぶやき】国府津地区放課後児童クラブ運営委員会(令和4年7月28日・木)

 本日、「国府津地区放課後児童クラブ運営委員会」が小田原市教育委員会教育総務課主催のもとで開催されました。2年ぶりの開催だそうです。その間、小田原市からの委託業者が、現在の「明日葉」さんになったのですが、コロナ禍のため、本日まで運営委員会を開催できなかったとのことでした。運営委員は、学校長、自治会長、民生委員、主任児童委員、保護者代表などで構成されています。「放課後児童クラブ」とはいわゆる「学童」のことです。
 運営委員会では、画像とともに、活動内容等が紹介されましたが、子供たちが飽きないような、魅力的な活動が数多く準備されていました。運営委員会に先立ち、実際の様子を参観させてもらいましたが、子供たちは、友達と共に様々な活動に楽しそうに取り組んでいました。また、指導員の研修予定も紹介されましたが、こちらも様々な分野から研修が組まれており、「学校の教員も見習わなくてはいけない」と思うほどでした。
 最後に、質疑応答や感想交流という形をとる中で、要望等も出されました。児童指導上、学校と放課後児童クラブが連携を図らなければならないこと、図った方がよいことなども確認し合い、有意義な会となりました。
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【PTA学年協力委員会】プール開放…子供たちの笑顔あふれるプール

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 夏休み中のプール開放…初日はあいにくの雨でしたが、昨日(27日)、今日(28日)と午前・午後ともに開放できました。PTA学年協力委員会の皆さんが交代で、プール当番の仕事に携わってくださいます。
 昨日の午前・午後、今日の午前は、それぞれ約15〜20名くらいの児童が泳ぎに来ました。今日の午後は20名ちょっと。
 3年ぶりの実施なので、監視業務をお願いしている業者の方が、準備体操から入り方まで丁寧に指導してくださいます。
 安全に気を付けながら、プールを楽しむ子供たち。笑顔にあふれていました。

【LR】落花生とさつまいも…夏を乗り切れ!

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 ラーニングルームで育てている落花生とさつまいも…順調に育っています。
 ただ、この夏は雑草も負けずに育っていきます。そこで、今日はラーニングルームの担任3人で草むしりをしました。暑い中、頑張った甲斐もあり、きれいになりました。さつまいもは「つる返し」もしました。
 おいしい落花生とさつまいもができますように…。
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