学校での子どもたちの様子をお伝えします。

冬休みを前に

冬休みを前に 全校朝会での校長の話

明日から、子どもたちにとって待ちに待った冬休みです。
今年も日一日ごとに少なくなります。もうすぐお正月です。

年の瀬という実感が年々薄らいできているように感じますが、皆様はいかがですか?

色々な節目・節目があって、また次の年を迎えることになるのですが、若い頃は漠然と新しい年を迎えていたような気がします。年が変わるという意識はそんなに無かったですね。

しかしここ数年、「よい年を迎える」という意識を意図的に持つようにしております。
「一年の計は元旦にあり」といいますが、目標を持って新しい年に臨みたいと考えるようになりました。
目標を掲げることは大切ですし、そのための準備もしっかりしておかないといけません。「目標設定と努力、習慣化」が、ここ数年の私の個人テーマです。
結構せっかちなので鬼に笑われそうですが、今年の仕事は、今年のうちに始末しておかないと、鬼に叱られてしまいます(笑)。

そんな思いもあり、今日の朝会では子どもたちに、林羅山の「即除日起講」(すなわちじょじつにこうをおこす)を話しました。


おはようございます。
今日は12月24日です。
今日は何の日ですか?
もういくつ寝るとお正月・・・
年末年始は楽しいことが多くありますね。

その前に、この一年をしっかり振り返ってみてほしいのです。
今年頑張って 結果が出たこと
頑張ったけど 結果に結びつかなかったこと
いろいろあると思います。

まずは今年一年 色々なことに頑張った自分を褒めてください。
次に、もう少し頑張れるといいなと思うことを考えてみましょう。

そして新しい年を迎えるにあたり、
2016年、この一年、頑張ることは何か、
目標をいだき、決意し、新たな計画を立ててください。

「一年の計は元旦にあり」と言われます。
自分の志や目標に向かって努力すること、
実行することを願っています。

江戸時代の儒学者「林羅山」さんについてお話ししますね。

林羅山は江戸幕府の学問所、昌平坂学問所の学長です。
その林先生のところへ、大晦日に若者がやってきて、
「先生、来年から是非勉強を教えて下さい」と頼みました。
すると林先生は、
「学びたい君の気持ちはよく分かった。
 それほど勉強したいなら、なぜ来年からはじめるのか。
 早速。今日、今からはじめよう」
と、大晦日のその日から勉強をはじめたそうです。

明日からと思う気持ちは大切ですが、
 「いまやろうと思っていたのに・・・」
と思うだけでは、何も始まらないことに気づいて欲しいのです。
 「今が大切。今やらない人が、明日やる保証はない」
という思いも込められています。

また、年末年始は家族と過ごす時間が多くなると思います。
家族の一員として、自分のできること、
しなければならないことを積極的に行ってください。

それでは皆さん、家族みんなでよい年をお迎えください。
元気な姿で、1月にあいましょう。



四方山話

四方山話

ふたご座流星群を見ようと毎晩夜空を眺めているのですが・・・
15日朝3時頃が極大ということで、午前1時半ごろから空を見上げていたのですが、本日も雲に覆われていて見ることはかないません。先週の金曜日は、雲の合間から星空がのぞけていたので30分ほど眺めていました。その後、雲に覆われ流星を見ることはかないませんでした。
8月の「ペルセウス座流星群」の二の舞にならぬよう期待しながら、もう暫く粘ってみます。

今日は星になった方のお話をしようと思います。
今年も、多くの方が鬼籍に入りました。

作家では、野坂昭如氏、陳舜臣氏、宮尾登美子氏・・・
漫画家では、水木しげる氏、平井和正氏・・・
スポーツ界では、北の湖敏満氏、上田昭夫氏、高橋一三氏、斉藤仁氏・・
みな、それぞれの分野で活躍された方々です。
思いつくままに少しお話ししますね。

野坂さんは、1970年代によくマスコミを賑わしていた感があります。五木寛之氏との「対論」なども読みました。「マリリンモンローノーリターン」のさびの部分は今でも鮮明に覚えてますし、「みんな悩んで大きくなった・・・」のCMも忘れられません。

平井和正氏は、僕らの世代のヒーローのひとりである東八郎、そうです「8マン」の作者です。少年マガジンに連載されていました。
当時、漫画雑誌は月刊誌と週刊誌があり、月刊誌には付録がついていました。週刊誌は40円位だったと思います。
「8マン」はマガジンよりもテレビの方が印象が強いです。

水木さんの漫画も「墓場の鬼太郎」をはじめよく読んでました。テレビでは「ゲゲゲの鬼太郎」として放映されました。
また、「悪魔くん」「河童の三平」がアニメではなく、実写(もちろん白黒)でおもしろかったです。魔法陣を前に「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり」と呪文を唱えるとメフィストが登場しました。数学で魔方陣を扱ったりすると、「悪魔くん」を思い出してました。

このところラグビー人気が再燃しておりますが、上田昭夫氏は慶応大学のラグビー部員で、全日本でも活躍したラガーマンです。後に低迷していた母校の監督となり、創部100周年となる1999年に監督として2度目、大学として3度目の日本一を果たします。
僕がラグビーを秩父宮ラグビー場で見たのは、中学3年生の(1972年)10月29日の早稲田対日体大戦でした。
早稲田の主将は故宿沢広朗さん。71、72年の日本選手権で社会人を破り連覇を果たした早稲田でしたが、72年のシーズンは北島忠治監督率いる明治に敗れ、日体大(綿井永寿監督)に引き分けながらも対抗戦では優勝。大学選手権では明治が1点差で初優勝します。この時の明治のスタンドオフが、後に新日鉄釜石で活躍する松尾雄治さんです。
70年代から80年代前半にかけ、秩父宮にはよく通いました。

故人を偲びながら、往時の様々なことを思い出しました。

さて、「今年の漢字」は例年12日に発表されていたのですが、今年は本日、清水寺貫首森清範氏により揮毫(きごう)されます。どんな世相を表す漢字が登場するやら・・・




12月の「宙」模様 その2

12月の「宙」模様 その2

40年来、毎週日曜日は「サザエさん」が我が家の定番です。
かつて、日曜日の午後6時、7時台は子どもにとってまさにゴールデンタイムでした。
宇宙エース、忍風カムイ外伝、おばけのQ太郎、ポパイ、忍者部隊月光、ウルトラマン・・・
「サザエさん」の中島くん役の声優が白川澄子さんの逝去に伴い、次週から落合るみさんに代わります。今年9月にフネ役の麻生美代子さんが降板したばかりだったのに・・・
最初からの声優は、サザエ役の加藤みどりさんとタラオ役の貴家堂子(さすがたかこ)さんだけです。
カツオの声は、最初は「オバQ」や「ドラえもん」の大山のぶ代さんだった気がします。

オッと、本題からそれてしまいそうです。
いずれ後日、この件はお話しますね。

今日は、「ふたご座流星群」のお話しです。

その前に、「あかつき」について一言。
どうやら「あかつき」も順調にいっているようで、ひと安心です。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は本日7日午前8時51分、予定通り金星に接近した探査機「あかつき」を金星周回軌道に投入するため、姿勢制御用エンジンの20分間の逆噴射しました。
JAXAによると、機体に異常は無いとのことで、噴射に成功したようです。
金星軌道投入の成否については暫く追跡した後、9日の18時に記者発表されます。

それでは、「ふたご座流星群」についてお話しいたします。

夜空を流れる星を見ると、いくつになっても心がときめきます。
小学校5年生の時、理科の授業で星座の学習をした後、真冬の校庭にクラスみんなで集まり、飽きることもなく星空を眺めていたことを思い出します。
1960年代の我が町は、夕刻ともなれば開いているお店もなく、街灯と家の灯りが灯っているだけでした。

流れ星(流星)について科学的に説明すると、宇宙空間にある直径1ミリから数センチ程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んで大気と激しく衝突し、高温になったチリが気化する一方で、大気や気化したチリの成分が光を放つ現象のことです。

彗星はこのようなチリの粒を軌道上に放出し、放出されたチリの粒は、放出した彗星の軌道上に密集します。彗星の軌道と地球の軌道が交差すると、チリの粒がまとまって地球の大気に飛び込んできます。地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっていますので、毎年特定の時期に特定の流星群が出現することになるのだそうです。

毎年12月中旬は、ふたご座流星群が活動する時期です。
とりわけ、今年のふたご座流星群は絶好の条件です。11日が新月のため月明かりの影響はほぼありません。
また、流星群の活動が最も活発になるのが15日の午前3時頃と予想されていて、日本での観察にたいへん適しています。
このように2つのよい条件がそろうため、今年のふたご座流星群は前後10年ほどの間でも最もよい条件で観察することができる。と国立天文台では広報しております。

ふたご座流星群は、年間を通して最大の流星群と言われています。
今年は一晩で観測できる流星の数が、1時間に最大で60個から80個くらいの出現が期待できるそうです。夏のペルセウス座流星群は雲が多く見ることができませんでしたので、期待は膨らみます。

1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」の3つが、流星群の中でも毎年安定して出現数が多いので、特に三大流星群と呼ばれています。
11月の「しし座流星群」は年によって出現率が異なり、今年は残念ながら、安定して見ることができませんでした。

ふたご座流星群の一般的な出現時期は、12月5日〜12月20日頃で、極大は14日頃です。極大を過ぎると急に流星数が減る傾向にあるそうです。
14日だけしか見ることができないというのではなく、14日に最大数の流星が見られると言うことです。
小田原では9日までは15時過ぎに、10日から12日は新月ですし、16日は21時半ごろには月は沈みます。日没後でも運が良ければ見ることができます。

防寒対策をしながら、夜空を見上げてみてください。
満天の星空を、多くの星が流れるのを見ることができるかもしれません。

星が流れたら、星が消えないうちに願い事をしてください。
素敵な夢が叶うかもしれませんから・・・

でも、首が痛くならない程度にしてくださいね!
本当は寝転がって空を見ることができるといいんだけれど・・・




昨夜のテレビから

昨夜のテレビから

昨日(12月3日)、家に帰るなり「はやぶさ2」の地球スイングバイ関連のニュースを見ようとテレビをつけたところ、NHKクローズアップ現代をやってました。
番組では、ノーベル賞授賞式を前に「チームでつかんだノーベル賞」と題して、梶田隆章さんの「ニュートリノが質量をもつことを示すニュートリノ振動の発見」に至る研究過程を取りあげていました。

素粒子物理学は凡人の僕には、解説を聞いても難解で全く理解できません。トホホ状態です。
しかし、番組を見終わって、タイトルの「チームでつかんだノーベル賞」ということについては、“なるほどなぁ!” と思ったのでした。

素粒子物理学の世界では、理論が著しく先行していくなかで、後から現象を実証確認するといった研究・作業が行われています。
梶田さんは、師であるノーベル賞受賞者の小柴さんやチームリーダー、その他多くの人との協力関係があったからこそ、ニュートリノに質量があることを実証できたのだと語ります。

今回の研究は、宇宙の起源を解き明かす新たな粒子の発見や物質世界を説明する「大統一理論」につながるとされ、多くの科学者が梶田さんの理論をもとに更なる理論研究、実証研究を進めている姿が映し出されていました。

ガリレオ・ガリレイが1609年、手作りの望遠鏡で天体観測を始めてから400年余り、科学技術の進歩はとどまるところを知りません。
それどころか、加速度的に進化しているように感じます。
その科学技術の分野でも、人格形成を含めた師弟関係や同僚・仲間との関係、自分の専門以外の分野の人たちとの関係があってこそ、進歩があるのだと再認識したのでした。

余談ですが、江戸時代に全国を歩き「大日本沿海輿地全図」という日本地図を作った伊能忠敬は、酒、醤油の醸造、貸金業を営んでいた伊能家に婿入りします。詳細は省略しますが、忠敬は若くして名主としても活躍します。

その忠敬は天文学に興味を持ち、江戸へ出て元大坂(明治4年の廃藩置県以前までは大坂。以後は大阪)の同心であった天文方高橋至時(たかはしよしとき)に師事します。
至時は大坂では麻田剛立(あさだごうりゅう)の天文塾(先事館)で学び、そこの同僚に町人の間重富(はざましげとみ)がおりました。間重富も幕府の要請で至時と一緒に江戸で暦の改正にあたります。忠敬との関係では、測量機器の製作に尽力します。
この二人の助けがあったからこそ、「大日本沿海輿地全図」は作ることができます。忠敬の死後は高橋至時の長男、高橋景保(かげやす)が中心となって完成させます。

また、蝦夷地を探検した間宮林蔵は測量術を忠敬からも学んでいます。「輿地全図」の蝦夷地部分は林蔵の測量図も使われています。
さらに、この地図を国外へ持ち出そうとした「シーボルト事件」には、高橋景保が大きく関わります。

興味のある方は、次の本がお薦めです。
 吉村昭    「ふぉん・しいほるとの娘」、「間宮林蔵」
 高橋大輔   「間宮林蔵・探検家一代 海峡発見と北方民族」
 童門冬二   「伊能忠敬:日本を測量した男」
 井上ひさし  「四千万歩の男」

いつの時代も人間の社会においては、人との関わりでの中で物事は形成され、そして成就するのですね。

さあ、次は7日の「あかつき」です。
「ふたご座流星群」については次回お話します。




12月の「宙」模様 その1

12月の「宙」模様 その1

今年のカレンダーも、残り1枚になってしまいました。
先日、小学校長会で相模原市立若草小学校を訪ね、ユニバーサルデザインの授業づくりについての研修を行った後、JAXAで宇宙の謎に迫る説明を受けてきました。
本日は、久しぶりに宇宙のお話をしようと思います。

その1 「はやぶさ2」について
(1)「はやぶさ2」の目指す小惑星1999 JU3の名称が公募の結果、決まりました。
平成27年10月5日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星1999 JU3の名称を「Ryugu」(リュウグウ)に決定しました。
・「浦島太郎」の物語で、浦島太郎が玉手箱を持ち帰るということが、「はやぶさ2」が小惑星のサンプルが入ったカプセルを持ち帰ることと重なること。
・小惑星1999 JU3は水を含む岩石があると期待されており、水を想起させる名称案であること。
・既存の小惑星の名称に類似するものが無く、神話由来の名称案の中で多くの提案があった名称であること。
を選定理由に挙げています。

(2)2015年12月3日 地球スイングバイ
昨年12月3日に、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ちあげられた小惑星探査機「はやぶさ2」が、ちょうど1年を経て、地球の近くに戻ってきます。そして、地球の引力を利用した「スイングバイ」によって、目的地の小惑星「Ryugu」(リュウグウ)へ向かいます。
スイングバイ後は小惑星「Ryugu」(リュウグウ)の軌道に近い軌道に入り、太陽を約2周したあと、2018年夏頃に「Ryugu」(リュウグウ)に到着します。

スイングバイの観測を川崎「宙と緑の科学館」の他、各地の天文所が行う予定です。観測成功の場合は、ホームページ等で掲載するようです。

 
「スイングバイ」とは、少ない燃料(推進剤)しか積めない惑星探査機が遠くまで行く時に惑星の重力を使って加速する方法です。簡単に言うと惑星の引力を利用し、惑星に近づくほど引力が強くなり探査機の速度がじょじょに速くなることを活用したものです。今回は地球の引力を活用するため、地球スイングバイと呼ばれています。
詳しくはJAXAの、小惑星探査機「はやぶさ」物語をご覧ください。詳しく説明されております。
 http://spaceinfo.jaxa.jp/hayabusa/about/princip...


その2 金星探査機「あかつき」
    失敗から5年 軌道投入へ再挑戦

5年前の2010年5月21日、H-IIAロケット17号機によって打ち上げられた金星探査機「あかつき」は、同年12月7日、金星を周回する軌道に入るための軌道制御エンジンの噴射を実施しましたが、金星周回軌道への投入に失敗しました。その「あかつき」が、再び金星を回る軌道に投入されることになりました。

前回の失敗は、異常燃焼が生じスラスターと呼ばれるセラミック製の噴射口が破損したことが直接的な原因だそうです。JAXAでは金星周回軌道投入の再計画を検討し、2015年12月7日に軌道投入を実施することに決定しました。

先日のNHKニュースウォッチ9でも取りあげていましたが、不可能と言われた再挑戦の道を切り開いたのは、探査機の軌道計算を担当した一人の女性研究者です。

その後の解析で、姿勢制御用のエンジンを使い、再び金星を回る軌道に入る可能性を探ることになった廣瀬史子さんは、新たな軌道探しをパソコンだけでなく手帳に計算を書き出し軌道を探し続け、数値や条件を変えながら2年半、計算を繰り返し、数万ケースから最適な軌道にたどり着いたそうです。
廣瀬さんは「様々なエンジニア的な準備を行ってきました。考え漏らしがないように、これまでも準備していますが。12月7日までよくよく不具合の対策をとっていけたらと思っています」と話してました。

「あかつき」の設計寿命は4.5年。すでに寿命を超えていますし、残っている燃料は今回の投入でほとんど使い切ってしまうため、もし失敗すれば、再々挑戦の可能性はありません。燃料系の問題だけでなく、科学観測機器も太陽熱や宇宙放射線に晒されており、故障してもおかしくありません。

地球と双子星と呼ばれている金星の謎の多い気象条件についての探査を行い、多くの発見がなされることを期待します。 

「あかつき」の金星軌道投入の成否は、数日かけて確認をしないとわからないそうです。JAXAは、12月9日の18時から記者会見を行うとのことです。

「はやぶさ」の時もそうでしたが、人知の結集でこの艱難辛苦を乗り越えて欲しいものですね。

その3 双子座流星群
今年、最大で最後の天体ショーが・・・長くなったので次回お話しします。




    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

学校便り

保健便り

給食便り

HP掲載資料