季節と生き物 森の妖精(ようせい)ゼフィルスゼフィルスとは、樹上(じゅじょう)をすみかとするシジミチョウの仲間につけられたグループ名です。年一回初夏から成虫は姿を現します。 このミズイロオナガシジミは、冬の間、卵ですごしました。春になってクヌギやコナラが若葉をつけ始めると、それを食べて幼虫は大きくなります。そして、チョウになって飛び始めるのが、このくらいの時期です。 4月から始めた「季節と生き物」シリーズですが、春の生き物たちの様子がとらえられましたか?自然の中にはいろいろな規則性(きそくせい)があります。今度はみなさんが、友だちといっしょに見つけていってください。 季節と生き物 ホタルの季節ゲンジボタルが飛び始めました。 毎年この時期、いよいよ6月です。 季節と生き物 アジサイの季節アジサイの花が、だんだんと色づいてきました。 いよいよ6月、梅雨(つゆ)の季節が始まりますね。 季節と生き物 ホタルブクロこの花がさくと、そろそろホタルの季節だなと思います。 季節と生き物 サクランボ4月にきれいな花をたくさん咲かせたサクラの木も、だいぶ葉がしげってきました。サクラの種類(しゅるい)によっては、サクランボが出来てきています。 このサクランボは食べられそうもないのですが、 来月になるとおいしいサクランボの季節ですね。 季節と生き物 シロツメクサこの子もまた、四つ葉のクローバーをさがしに来たのでしょうか。 この花の正しい名前はシロツメクサ。 むかし、ガラス製品を運ぶ時のクッション材として、つめ物として使われていたことから、この名前がついたようです。 色のちがうアカツメクサもあるのですが、見たことはありますか。 季節と生き物 ハナショウブ小田原城のハナショウブが咲き始めました。 この花が咲きそろう頃が、梅雨(つゆ)の時期になります。 季節と生き物 ラミーカミキリ植物が葉をしげらせるようになると、それをエサとする虫たちが、あちらこちらで姿をあらわすようになってきました。 この日見かけたのは、ラミーカミキリ。 ラミーというのはリネンなどと同じ麻(あさ)の仲間。 織物(おりもの)用に外国(アジア)から入ってきたラミーについてきてしまったらしいです。つまり外来種。 九州の方から温暖化(おんだんか)の影響(えうきょう)で関東まで生息域(せいそくいく)を広げてきています。 このラミーカミキリの背中のもようから、「直立したジャイアントパンダ」「タキシードを着たガチャピン」などと、いろいろな名前で呼ばれています。 季節と生き物 サングラスの落とし物だれかの落とし物のようですが いったいだれのでしょう? どうやら、ここからのようです。 季節と生き物 カラスノエンドウ4月、学校の金次郎さんの銅像(どうぞう)のまわりで、カラスノエンドウがピンク色の花をさかせていました。花が終わると、サヤエンドウに似た緑色のサヤがたくさんなります。 今週見に行ってみると、きれいな緑色だったサヤエンドウがみんな真っ黒になっていました。カラスのように黒くなることからこの名前がついているのですね。 なお、カラスノエンドウをもっと小さくしたのがスズメノエンドウ。スズメと名前がついているのはカラスよりも小さいからという意味です。 あと、カラスとスズメの中間のサイズもあります。カとスの間という意味で、カスマグサという名前です。どちらも学区内で見かけますから探してみましょう。 季節と生き物 きつねのボタン土るいの中間ぐらいのところに、「キツネノボタン」が1ヶ所だけさくところがあります。黄色い花が子ギツネの毛のようで、緑色の実がボタンのようです。かわいらしい花や実の形からくる「きつねのボタン」という名前の付け方は、ずいぶんとセンスがいいなと思っていました。 ところが、このキツネノボタンの「ボタン」は、葉っぱが「ボタン」という植物に似ているところからきているそうです。また、「キツネ」にはドク、あるいはイヤなものという意味があって、毒(どく)草にはしばしば「キツネ」の名がつけられます。このキツネノボタンの実も、やっぱり食べたらおなかをこわしてしまうようなのです。 それでも花と実はかわいらしく、見つけるとうれしくなります。「きつねのボタン」という名前も、ピッタリだと思いませんか。 季節と生き物 あくまの実??土るいの近くで、この実をたくさん見かける季節になりました。 黒く熟(じゅく)した実は、甘く食べられますが、ちょっと勇気(ゆうき)のいる形ですね。この木はヤマグワといって、古くからいろいろな形で利用されてきました。 一番有名なのが、葉っぱがカイコのエサになることです。 理科の学習で、モンシロチョウを育てることが多いのですが、カイコを使うこともありました。だから学校には桑(くわ)の木が何本もあるのです。 そのほかにも、ビタミンCと鉄分が一緒(しょ)にとれるお茶として飲まれたり、木の皮を和紙の原料にしたり、実でジャムを作ったり、根を生薬として利用することもできるそうです。 観察名人になろうでも、ふだん気づかないことに出会うチャンスかもしれません。 ブルーベリーの葉っぱにコロコロとした水玉がついていました。しかし、ほかの植物には水玉のつかないものもあります。そのちがいは何でしょう。葉っぱの表面がツルツルだから?そうとも限りません。 ある葉っぱには、とても小さなつぶつぶがついています。たとえるなら、小人さんがたくさんの小さな手を出して、水玉をそっと持ち上げている状態(じょうたい)と表現したらいいでしょうか。でも、水玉ができる理由は、葉っぱによってちがいます。キャベツなどはワックスがぬってあるようなもので、それで水をはじくのです。 雨が上がったら、その葉っぱの表面はどうなっているのか、くらべてみましょう。いつもとちがう場面で観察をすると、新しい発見がありますよ。 季節と生き物 小田原城のカワセミ小田原城のお堀(ほり)にいます。 身近にいるきれいな鳥なのですが、意外と見すごされていることが多いようです。 たいていお堀のどこかで見かけることができるのですが、鳴き声で気がつくことが多いです。特徴的なので覚えておくといいですね。鳴き声はインターネットで調べてみましょう。 5月は他の鳥たちと同様、子育ての季節ですが、小田原城のカワセミはどうでしょうか。 月と太陽 5/17の月(日)8時00分ころの月 南南西の空 天気の変化 天気のことわざ2「ツバメが低く飛ぶと雨」から一日後の今日、朝から雨が降っています。 きのうはツバメのほか、飛行機雲も見られました。 飛行機雲についての天気のことわざに、次のようなものがあります。 「飛行機雲が長く残ると雨が降る」 飛行機が飛んだ後に、飛行機雲が残るということは、上空の空気にたくさんの水分がふくまれているということです。すぐに消えてしまう場合は、それほどではありませんが、長く残るようなら水分がたっぷりとある証拠(しょうこ)で、雨が降りやすくなるということになります。 天気の変化 天気のことわざ「ツバメが低く飛ぶと雨」ということわざがあります。 低気圧が近づき空気中の湿度が高くなると、エサとなる虫たちが低いところを飛ぶため、それを追うツバメも低く飛ぶことからきています。 ところで、ここで出てくるツバメは、アマツバメのことを指しているようです。ふだん見かけるツバメは、もともと低い所もよくとびますからね。 アマツバメは寝る時も含めて高い空で生活しているのですが、漢字で「雨燕」と書くように、雨が近づくと比較的低空にまで降りて来て、人の目に付くようになるので「雨→アマツバメ」と名前が付いたようです。 さて、このあと天気はどうなるでしょうか。 今日のアマツバメ(写真はヒメアマツバメ)はいつもより低い空を飛んでいます。 そのほかにも天気についてのことわざはたくさんあります。 調べて、実際にたしかめてみましょう。 月と太陽 5/15の月(金)写真1 3時30分ころの月 南東の空 写真2 4時00分 左から火星 月 土星 木星 写真3 8時30分 南西の空 朝、西の空で月が見やすい時期になりました。 いま月は、火星に接近しています。 今夜は国際宇宙ステーションISS(JAXA・きぼう)が日本の上空を通過します。 19:54からが条件がよいと思います。 http://kibo.tksc.jaxa.jp/ 月と太陽 5/14の月(木)5時10分ころの月 南の空 月と太陽 5/13の月(水)写真1 4時00分ころの月 南の空 写真2 4時30分 月の上:土星 右:木星 写真3 6時00分 南西の空 |
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