【校長室から】2年生 国語 初任者研修・指導主事による学校訪問

本校の2年生担任は、令和5年度から正規職員として採用されたことから初任者研修対象者となっています。

外部研修へ参加することもありますが、基本の研修としては、毎週金曜日(週1日)に初任研校内指導員が授業を参観し、授業者である担任への指導・協議をしながら今後に向けて改善を図っていきます。

11月28日(火)は、神奈川県教育委員会から指導主事の来校があり、授業を参観し、授業者である担任への指導助言がありました。(研修制度として1年間の初任者研修中に1回、指導主事から直接の指導助言を個別に受けることになっています。)


写真は、そのときの2年1組の授業の様子です。

隙間時間を見つけては、先輩教師たちも2年1組にかけつけ、授業を参観しています。

(人によっては、今から何年も…いや、何十年も前のことになるのかもしれませんが)自身が、初任者研修で同じく先輩教師からたくさんのことを学んだのでしょう。

「職場の同僚として、ともに授業力や子どもを見とる力を磨きたい」
「結果…子どもに還元されることだから」

自身が受けた指導技術や恩などを次世代の教師にも伝えていきたい…という温かい意気込みも感じました。


何より、初任研校内指導員を中心に、同学年、同ブロック、教務主任、そして先輩職員たちから、温かく的確な支援や助言を受けながら、着実に成長している2年生担任の姿も感じました。
その土台として、2年生担任自身が、実直に授業と向き合い、子ども一人一人と毎日誠実に、粘り強く対応し続けている…そんな姿勢があるからなのでしょう。


さて、肝心の国語の学習ですが、
国語「せつめいしょめいのしかたに気をつけて読み、それをいかして書こう」という全部で約14時間の単元で、「紙コップ花火の作り方」という教科書の教材を使った学習でした。

『分かりやすく説明するための工夫を見つけよう』
という約14時間のうちの3時間目となるこの日のめあてに向けて、
写真のように、
時にはグループでホワイトボードや付箋紙などを使いながら、一人一人の考えを共有していました。


※関連記事「初任者研修(制度)について」5月12日付け…校長室から(考えや背景など)

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【校長室から】教職員定数に関すること…ほか

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令和6年度新入生(新1年生)保護者の方から届いた声の一部について可能な範囲でつぶやきます。


【届いた声の一部】
『新1年生が34人であれば1クラス(1学級)になる』とききましたがどういう仕組みになっていますか。2クラスにはなりませんか。



教員はいわゆる教育公務員であることから、その配置人数は、教職員定数に関する法律などに基づいて厳格に規定されています。

「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」といいますが、長いので、「教職員定数に関する法律」とか「義務標準法」と省略して呼ばれています。

新1年生については、
在籍する児童(同じ在籍)35人以下の場合は教員1人/1学級が配置されるようになっています。
在籍する児童(同じ在籍)36人〜70人の場合は教員2人/2学級が配置されます。
(学級担任などの教員配置は神奈川県教育委員会が担いますので、教職員の多くが県費の職員です。)

そのため、新1年生が34人(同じ在籍)であれば、現在のところ★1 教員1人/1学級が配置される予定です。残念ですが…2クラスにはならないのです。

★1 現在のところ…としているのは、基準月が4月であるためです。

仮に、3月末までに、在籍する児童(同じ在籍)が36人以上になると、理論上は★2 教員2人/2学級となります。

学校としても切に願っているところです。

併せて、学校でできることとして、教員としての授業力や指導力の向上を図るため、研修や研究に努めているところです。(校内での研修や研究等の取り組みについては、今年度も本ホームページに各種記事を掲出していますのでご覧いただけると幸いです。)


なお、中学校についても規定がありますが、教科担任制であることや部活動があること、さらには歴史的な背景などから、教員配置の基準や加配職員数などが小学校と異なるということを申し添えます。(さらにつぶやいてしまいますが…、中学校は(もちろん中学校は大変ですが)小学校よりは教員が多くていいな…と思うことがあります。)

また、小学校でも、本校の倍以上の児童が在籍するような大規模校や特別な研究に指定されている学校などでは、基準に則って加配職員数などがより多い状況であることも申し添えます。


ちなみに、公立小学校の学級編制を40人から35人に引き下げる「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案」は2021年に成立しました。小学校1年生はそれまでも35人でしたので、令和3年度・2021年度から5年かけて小学校2年生から順次、1学級(1クラス)あたり35人になっていく★3 というものです。こういったことは約40年ぶりです。

そのため、例えば、他の小学校6年生のことになりますが、今年度の6年生の定数は40人であることから、1学級に39人や40人という学級があるのはこういった背景がありますので、学校ではどうしようもない状況であることが推察されます。


<追伸1>
特に新2年生や新3年生(現1年生や現2年生)については、逆の意味で切に願っているところです。ぎりぎり36人以上(同じ在籍)のボーダーであるからです。3月末までに複数児童に転出などがあると、35人以下となり教員1人/1学級になります。


<追伸2>
★2 「理論上は」としたのは、現在、各種報道等でもなされているように深刻な教員不足であるからです。学級担任などの教員の配置は、神奈川県教育委員会が担うものですが、今年度も年度途中に何かあった場合(療休など)には代替者の配置が難しい状況もあるときいています。深刻な教員不足は、早々に解決するものとは思えず、逆に急遽配置教員数が増えるといった変化に対応できるのか…という心配があるからです。


<追伸3>
★3 令和6年度・2024年度について、国・県の基準では、小学校5年生までが35人以下となりますが、小田原市独自の制度として、小学校6年生が36人以上(同じ在籍)の場合には、市費で非常勤講師が加配されます。ただし、県教育委員会が配置する教員と異なり、学級担任はできないことや、基準月が県の4月と異なり、遅くとも2月には人数が確定していないと配置が難しいという状況もあります。

1年生・2年生 音楽

上段の3枚 1年1組における音楽の学習の様子
中段の3枚 1年2組における音楽の学習の様子
下段の3枚 2年2組における音楽の学習の様子


1年1組は、
「かえるのがっしょう」
を鍵盤ハーモニカで演奏しています。
個人練習と全体演奏を交互に行っています。

1年2組は、
「どれみふぉその場所を覚えましょう」という学習で
「なかよし」
を鍵盤ハーモニカで演奏しています。(時に歌いながら)

2年2組は、
「あわてんぼうのサンタクロース」
をまだ早いかな…などといいながら歌ったあと、
「アルプス一万尺」
にあわせて、ペアになって歌と手遊びを楽しんでいます。


この日(11月21日)どの学級からも聞こえてきた子どもの声として…

「お弁当おいしかった」
「延期って今度行けることだから大丈夫」

新江の島水族館方面などへの校外学習が延期となったことから、子どもの気持ちを慮ると、大人としては心苦しい気持ちで過ごしていたのですが、お弁当をおいしそうに仲間と食べている様子や、5時間目にこうやって元気に音楽をしている姿や言葉に、下中の子どもたちの「前を向く強さ」「やさしさ」を改めて感じていました。


<追伸>

本日は、弁当の準備についてご協力いただきありがとうございました。

今日のような場合に、「学級閉鎖で給食を喫食しない児童分を、1・2年生の登校児童へ振り分けられないの?」といったことを思われるかもしれませんね…。(自分も民間企業にいましたので、何となく民間感覚では…と最初はいろいろと思うことがありましたが…。)
とはいうものの、学校教育は多くの法律や制度、規則等から成り立っていることがあり、今回のような場合の給食振り分けについては、共同調理場ということもあり、できない状況でありますことをご了承ください。

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経験者研修 5年生・理科「ふりこの動き」

教職に就くと、経験に応じて専門性を高めるための研修をしていきますが、この日は、専科や少人数指導を務めている教諭が授業者として、5年生・理科「ふりこの動き(ふりこの性質)」の授業場面で、授業力向上のための研修に臨みました。

具体的には、県からの教育指導員が授業を参観・観察し、その後、授業者との対話や授業者への指導・助言等をとおして、授業者の授業力向上を図っていきます。

ちなみに、この日に来校された県の教育指導員は、5年生の子どもたちが、1年生のときの本校の校長でしたので、5年生の子から、

「あっ、お久しぶりです!」
「1年生のときの校長先生だ!」
「今何やってるんですか?」
「お久しぶりぶり…」

など、4年ぶりの再会を、お互いに喜ぶとともに楽しんでいました。

さて、実際の授業ですが、
「メトロノームに合わせるにはどうしたらよいか」
「テンポのはやい曲(テンポの遅い曲)に合わせるにはどうしたらよいか」
などについて、子ども一人一人が、自分の「ふりこ」で試行錯誤をしながら、気づいたことや疑問などについて見出していくような場面でした。

「糸を短くするといいのかな」
「もっと糸が長いとできそう(合いそう)」
「全然、曲に合わなかった…」

本単元はこれからも続きますので、子どもの考えやつぶやきなどを大事にしながら、さらに、子ども自身が上手くいかなかったことや疑問に思ったことを今後につながる学びの礎としながら、授業が展開されることを願っています。

一般的には、授業力や指導力の向上は一朝一夕にはいかないものです。
しかしながら、日常的に児童一人一人と向き合うことと併せて、このような機会に、自身の授業について徹底的に見つめ、客観的にふりかえる…ということを繰り返しながら高めていってほしいと期待しています。


<追伸>

本校の職員複数名が、隙間時間を見つけてこの授業を参観していたのですが、授業者は、放課後の時間を見つけて、参観した職員一人一人に声をかけ、助言を求めていました。
こういった姿勢が必ずや子どもたちに還元されていくことでしょう。いろいろな助言を謙虚に受け止め、明日からの子どもの学びに活かしてほしいです。

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校内研究全体会 11月15日

教師としての授業力や指導力を高めていくために、互いの授業を実際に見合い、その後、授業を振り返りながら協議することをとおして切磋琢磨していくことはとても重要です。

いわゆる授業研究です。


このような場をとおして、子どもの表情や仕草まで含めた姿をみとり、児童理解に関する感度・感覚を高めていくことや、何より、

「子どもってすごいよね」
「子どもってこんなに立体的に物事を捉えていたのか」

などと、子どものすごさや無限の可能性を教師間で分かち合うことに価値があります。


年間をとおして、授業研究について、
学年やブロックといった単位では幾度となく行っていきますが、
全教職員が一堂に会して行うことは、年間数回の貴重な機会となります。


この日の授業者(授業提案者)は、1年生の担任でした。

「学習指導案」をつくって授業に臨むとともに、子どもの発言の予測やそれに対する支援などを幅広に見立てていたこともあって、教師は心にゆとりをもって、そして、子どもは安心して授業に臨んでいる姿が見られました。

放課後には、研究協議をとおして教師としての学びを深めていきます。
教職員一人一人が真剣に授業と向き合い、ベテラン職員も若手職員も一緒になって意欲的に子どもの姿を中心に語り合いました。

また、この日は横浜国立大学から大学の先生が来校され、客観的な立場で指導助言をいただきました。
授業を「連続性」「つながり」でみていくことや、未来を歩む目の前の子どもたちが、今必要な力を身につけることの重要性などを再認識できる時間でした。

次は1月の授業研究にお越しいただけることになっているので、次も楽しみであるとともに、見出した課題や助言などを、職員と一緒に考え、次に活かしていきたいと考えます。



<こぼれ話>

「大学の先生」についてですが、私(校長)が10年ほど前、横浜市立小学校に授業や学校経営等を学ぶために2度ほど訪問した際(当時)、そこで校長を務められていた先生でした。
つまり、当時たくさん学ばせていただいた小学校の校長先生でした。

本校では4年前から校内研究で指導助言をいただいているということでしたので、その偶然といいますか、人のつながり…や縁についても併せて感じています。


※関連記事「校内研究全体会 6月14日」…校長室から(考えや背景など)

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もうひとつの職員研修 第2回 〜互いに率直・気軽に学び合う場の様子〜

11月2日(金)放課後の職員の様子です。

9月29日の第1回に引き続き、今回は、「英語授業力向上」をテーマとした希望研修が開催されました。

今回の講師は、1年生担任の職員でした。

理論については、この日のためにまとめられたスライド等を活用してわかりやすく学ぶことができましたし、
アクティビティなどもありましたので、実際に体験しながら学んでいきました。

今回も、笑いあり、気づきあり…のやっていても見ていても楽しい30分でした。

企画そして準備・運営をされた職員のみなさんありがとうございました。

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学校行事
2/5 朝委員会 | 読み聞かせ(1−4年) | 英語専科
2/6 委員会活動[4] |(6年)児童生徒のSOSの出し方に関する教育9:15〜11:45各教室
2/7 国語タイム29 | あいさつ運動
2/8 情報 | 英語専科 | ICT支援員来校
2/9 算数タイム28 | PTA常置委員会引継ぎ会14:00
2/11 建国記念の日 |

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