学びの保証 〜風邪等が流行っていることを受けて〜
昨日6月19日から本校でも水泳の学習がはじまりましたが、時を同じくして、風邪等の体調不良によりお休みをしている児童も増えてきました。梅雨時期であるこの6月は、気圧の変化等の影響もあり、体調を崩しやすい時期でもあります。
児童と同じように本校の職員においても、この日は学級担任だけでも3人が風邪をはじめとした体調不良や出張等により終日不在でした。とはいえ学校としては、限られた人手ではありますが、「職員室には誰もいなくても、児童だけで自習するような時間ができるだけないようにする」という方針で、全職員で填補(てんぽ)で入ることや、可能な場合には学年合同による授業等を実施しながら、児童の学びを保証するよう努めています。 このような状況を子どもたち自身も察しているのでしょうか…、写真のように、その時間の学習内容や課題について、一人一人が落ち着いて取り組むなど、協力してくれているのが伝わってきます。 繰り返しますが、体調を崩しやすい時期ですので、 1 栄養をしっかりとること …最近は特にタンパク質摂取の重要性がいわれることが増えてきたように感じます 2 十分な睡眠をとること 3 規則正しい生活リズム こんなことを、いつも以上に意識して取り組んでいきましょう。(結局は、「早寝・早起き・朝ごはん」になるのでしょうか。) そして、体調を崩された方々については、誰のせいでもありませんし、誰もが体調を崩してもおかしくない時期でもありますので、どうぞお大事にしてください。そして、しっかりと体調が整ったら、また一緒に活動していきましょう。 校内研究全体会 6月14日
定期的に互いの授業を参観するとともに、子どもの姿から見取ったこと等の協議をとおして、教師としての授業力や指導力の向上を図っています。程度の差こそあれ、全国ほとんどの学校で行われているいわゆる「校内研究」というものです。
6月14日は今年度はじめての実施でしたので、本校の研究主任の学級に全職員が集い、国語の授業を参観したあと、児童の放課後に図書室で協議(研究会)を行いました。 授業にあたり、「授業者(今回は研究主任の3年担任)」は参観者の拠りどころにもなる計画を記した「学習指導案」をつくって授業に臨みます。「参観者」となる教職員は、写真のように、子どもの表情やつぶやき等を観察しながら見取っていきます。 そして、放課後には、研究協議をとおして教師としての学びを深めていきます。写真から伝わるといいのですが…、教職員一人一人が真剣に授業と向き合い、ベテラン職員も若手職員も関係なく熱心に子どもの姿を中心に語り合うなど、とてもいい雰囲気でした。 また、この日は、小田原合同庁舎にある県西教育事務所(神奈川県教育委員会)の指導主事にも来校していただき、客観的な立場で指導助言をいただきました。 教師としての感覚・感度といったいわゆるセンスを高める努力に終わりはないと考えています。時に、こうやっていつも以上に真剣に授業を向き合い、日常的には気付けていなかった新たな気付きや見出したことを、同僚と語り合い学び合うなかで、今後のよりよい授業につながることを期待しています。 いずれにしても、センスは一朝一夕で身につくものではありませんが、教師としての授業力や指導力の向上により、延いては子ども一人一人のよりよい学びにつながるものと考えています。従って、教師であるために生涯学び続ける姿勢を持ち続けたいと改めて感じました。 なお、今後、可能な範囲で、「学習指導案」や「研究協議のまとめ」等を本ホームページにも公開していきたいと考えています。 下中小児童のさりげない 「下中しぐさ」 〜雨の日の様子から〜
雨の日の登校における一場面の様子です。
よくみると、昇降口に入る前に、傘の水滴をしっかりとはらって、傘をていねいにしばっています。そして、傘が人に当たらないよう適度に距離もあけながら…。 1年生も上学年の姿をみて学び、同じように行動しています。 所説あるそうですが、「江戸しぐさ」のひとつである「雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違う」といった行動に似ているなあ…とも思いながら、異学年が日常的に自然な形で関わり合うことのよさを感じていました。 担任をとおして6年生にその価値を伝えたところ、 「えっ、当たり前のことでしょ。」 「逆にそれをしないとみんな大変になりますよ。」 こういった、代々自然に受け継がれている…下中小児童のさりげなく素敵な「下中しぐさ」はいろいろあるのでしょうね。そして、気付いたときにまた児童へその価値を伝えていきたいと思いました。 6月9日 授業参観の様子や雰囲気から思うこと
6月9日(金)午前中は授業参観でした。昨年度までの地域別の分散開催ではなく、保護者の人数制限等もなく、また、マスクの着用も求めない中での開催となりましたが、改めて、コロナ禍の夜明けが着実に近づいていることを感じました。
子どもたちの様子をみていると、発達段階によるところも大きいですが、何度も保護者の方の様子を確認する子、うれしそうに手を振っている子、逆に、(折角参観に来ているのに)露骨にいやそうな顔をして「あっちに行って」というようなサインを送っている子など、一人一人の違った反応を興味深く見ていました 背中がぴーんと伸びている子、「あれ?今日のようにできるんだ…疲れて反動がないといいなあ…」と思った子など、いずれにしても、注目されているという雰囲気が子どもの学習環境をつくるようです。 保護者の皆様の様子や眼差しを拝見していましたが、我が子のそれこそ一挙手一投足に表情を揺れ動かされている姿に、改めて愛情の深さが伝わってくるようでした。そして、お子さんの状況にあわせて上手な距離間をとりながら参観されているんだなあ…と思わずうなってしまうこともありました。 参観された保護者の皆様には、ご自宅でもたくさんお子さんを認めていただくような(褒めていただくような)関わりをもっていただけるとありがたいです。 また、併せてこのような機会をぜひご活用いただき、保護者の皆様同士や学校の職員と保護者の皆様との関わりが深まることを願っています。顔のみえる関係等により、お互いの考え等を理解することにつながります。具体的には、大人同士が同じ方向を向くことで、子どもが安心できる環境となり、延いては、子ども一人一人が自分らしく活き活きとすごすことにつながると考えています。 私自身もたくさんの皆さんとお会いでき、また、多くの方から直接声をかけていただくこともあるなど、皆さんとの関わりのある有意義な時間となりました。改めてありがとうございました。そして今後ともどうぞよろしくお願いします。 子どもが学び、その資質・能力を育んでいくことは、子ども自身の願いであり、保護者の願いや祈りであり、社会の希望であるといわれることがありますが、今日の授業参観を見ていて、改めてそのようなことも感じました。 小満から芒種へ向かう季節 〜二十四節気から〜1年生の「梅もぎ体験」について担任からの記事が掲載されていましたが、梅の実が青から黄色に変わり、百舌(モズ)が鳴き始める…そして、カマキリや蛍が現れはじめる頃でもあります。 なお、この時期、1年生はアサガオ、2年生は野菜を育てており、写真は2年生の様子ですが、朝、登校すると毎日のように一人一人が水をあげています。その中で気付きもあるようですが、これを表していくことも生活科における大事な学びです。 併せて梅雨めいてくる季節でもありますが、ツバメの動きも盛んです。自然の動きを察する力に優れている本校の子どもたちは、ツバメのこともよく話題にしています。 二十四節気の暦と、本校の豊かな地域の環境(子どもが過ごしている環境)や子どもの学習活動のつながりを感じています。五月雨…そしてこれから梅雨に入ると、じめじめして気持ちが晴れないこともあるかもしれませんが、その一方で、植物などの草木そして子どもたちも生長・成長する時期でもあることから、じっくりと一人一人の育ちや学びをみていくチャンスだと捉えるようにしています。 |
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