冬休み後 全校集会 校長の言葉

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冬休みのしおりの巻頭文に『一年の計は、元旦にあり』という‘ことわざ’について書きました。新年にあたり、皆さんはこの一年の「目標」を立て、その「目標」を達成するための具体的な「計画」を立てたでしょうか?
 学校は、年度での区切りになるので、3月〜4月が、大きな節目になります。しかし、日本の習慣で「新年・お正月」というのは、気持ちも改まり、新たなスタートをきるのに相応しい時だと思います。
 私は、今まで、繰り返して「やり直し」とか「再スタート」「改善」という話をしてきました。やり直すきっかけや、時期、その機会は何回もある方が良いと思います。思った時、気付いた時が、その時です。この新年の時期も、“より良い自分を作っていくきっかけの時期”にしてほしいと思います。
 さて、話は変わりますが、私は、年末に九州方面を旅行しました。泊まった佐賀県のホテルで「勉強合宿」が行われていて、福岡・長崎・佐賀から200名ほどの中学3年生が参加していました。一日約10時間の勉強。一週間の合宿だそうです。
 私は参加していた佐賀の生徒に話しかけ、九州の入試日程等を聴きました。私立高校は、冬休み中(1月早々)に入試があり、公立高校の入試は、3月中旬。卒業式が3月下旬。そして公立高校の合格発表は、卒業式の後だそうです。
私が話した子は、公立が第一希望で「まずは私立高校を併願し、3月に向けて頑張る」と話していました。
私が「3月まで、長いね。大変だね。」と話すと「いえ、もう80日しかありません。まだ、やらなければならないことが山ほどあります。」という答えが返ってきました。私が「頑張ってね。第一希望に合格できると良いね。」と言うと「ありがとうございます。頑張ります。」と、さわやかにサウナを出て行きました。
 今までの会話は、ホテルの大浴場のサウナの中でお互いに汗をかきながら話した内容です。
 この話の中で、私が感心したのは「もう、何日しか無い。」という答えです。目標に向かって頑張っている時、「まだ、何日ある」と考えるか「もう、何日しか無い」と考えるか。決して、焦らせらせるわけではありませんが、時間は確実に進んでいきます。
・目標までの残された時間に関して、どう捉えるか。
・現時点で、何をしなければならないか。
・残された時間をどのように使うか。
これらのことを、きちんと考えることが、自分のこと・将来のことに向き合っていることになると思います。
 3年生は、いよいよ受検です。今まで、家族や先生など多くの人から、様々なアドバイスをいただき、進路先を絞ってきたと思います。方向が定まった今、ここからは、今まで以上に入学試験に向けて、自分自身の力を磨いていく時です。自分を信じて、焦ること無く、今やるべき事を、黙々と進めていってください。
 1、2年生は、今日から3月末まで‘この一年間の振り返り’と‘進級後の準備’の期間となります。学年が上がるということは、それだけ役割や責任が大きくなります。もちろん、周囲からの期待も大きくなります。「3年生になったのだから。」「2年生になったのだから。」と、胸を張って自分自身を示せるように、成長していってほしいと思います。
 以前にも話しましたが、自分を改善し、成長させるのは自分自身です。そのことにいつ気付き、行動に移すか。失敗から学び、失敗を繰り返さないように改める事がいち早くできるか、これが、大きな分かれ道になります。
 「もう、何日しか無い」という限られた時間の中で、全力を尽くしましょう。

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