図書室だより2021 〜その15〜

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「食べるとはどういうことか」
(藤原辰史 著 農山漁村文化協会 2019年3月発行)

 大学入試共通テストが15日・16日に終了しました。国語では食に関する文章が2つ出題されましたが、その一つである藤原氏の問題文の原本は『食べる』ことをめぐる3つのテーマを中心に、中高生たちと白熱した議論を繰り広げるもの。食べ物は生きものの死骸であり人間はその通過点、人間はチューブ状の生き物で自然界と繋がっている、という著者の究極の視点には驚かされます。この本は図書室に展示をしていますので、ぜひ読んで食べることを哲学的に考えるきっかけとしてもらえたら、と思います。
 中学生の皆さんにはまだ先のことと思うかも知れませんが、3年生は3年後に大学受験を迎える人もいるかと思います。文章問題を読み解くには、やはり普段からの読書量が物を言うのではないでしょうか。今年もたくさんの本にふれて、ぜひ多くの知識と読解力を身につけてくださいね。

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