校章・校旗

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校歌

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学校の箱石(珪化木)の由来

大正時代、酒匂の別荘に住んでいた堀越常七氏が、伊豆天城山で採掘された箱石(珪化木)を宮中に献上するため、御殿場線を利用して下曽我の中河原梅林近くまで運搬していたとき、大正12年の大震災が起き貨車ごと転覆してしまいました。その後、堀越氏は自宅まで石を運ばれ設置しましたが、鎌倉の腰越に転居されてからは放置されていました。
 酒匂中学校が、現在地に完成された後、箱石を学校に運ぶ話が持ち上がり、鎌倉の堀越氏を訪ねたときは、常七氏はすでに他界されていました。息子さんは「学校に設置されるなら結構です」といわれ、了解を得ることができました。当時石を運搬された方の話だと、国道をトロッコで、夕方から朝にかけて運んだそうです。また、宮中に献上(石には奉献と刻まれている)されるものであったので、あまり目立たないように植え込みの中に設置されていました。
 学校のシンボルとなった箱石は、新校舎の完成にともない現在のように正面玄関前に設置されました。地球の古い歴史を伝えてくれると同時に、関東大震災以後ずっとこの酒匂の地を見続けてきた箱石は、これからも学校の景観を引き立ててくれるでしょう。
 (開校50年記念誌より 第12代校長 田中邦臣氏 記)

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