平成29年度 研究主題 「主体的に学ぶ生徒の育成」
                  〜基礎的・基本的な知識・技能の定着を通して〜

主題設定の理由
 本校の研究では、本校の生徒の課題となっている学力向上に焦点をあて、意欲的に授 業に参加する生徒の育成を目指し、コミュニケーション能力を高める指導の工夫をして いくことを研究テーマとしてきた。   昨年度の学年での取り組みにおいて、コミュニケーション能力の向上のための取り組 みがわずかながらも成果を上げつつある状況である。しかし、現状は、基礎的・基本的 な知識・技能の定着が不十分な生徒が多く、意欲的に学ぶという姿にまで達していない というところがみられる。   そこで、基礎的・基本的な知識・技能の定着を目指した取り組みを進めていくなかで、 わかるよろこびを実感することにより、子どもたちが自ら進んで主体的に学ぶ姿勢を身 につけて行くということが考えられる。そのためには、言語活動のより一層の充実(思 考力、判断力、表現力、その他の能力の向上)や、発表や話し合いを通して生徒が他者 と関わりながら自己を高めていく“学び合い”を重点に研究を深めていくことも必要で ある。また、よりわかりやすい授業、生徒が積極的に参加する授業の確立を目指すため、 自分や班の考えを発表する際、そのツールとしても役立つと考えられるICT機器の効 果的な活用がある。

研究の仮説
 言語活動の充実を図る授業展開を意識的に行うことで、習得した知識や技能の定着を 図ることができる。それらを活用しながら探究する力を高め、「わかる授業」の推進に つなげていきたい。しかし、本校の現状を鑑みると基礎基本の定着が不十分な生徒が多 いのは前述の通りである。そこで、基礎基本を定着させることがわかるよろこびにつな がり、子どもたちが自ら進んで主体的に学ぶ姿勢を身につけて行くであろうと考える。 その実践により「確かな学力」の向上が期待できる。また、言語活動の充実を図る授業 展開を教師が意識的に行うことで、生徒が習得した知識や技能の定着が図られ、それら を活用しながら探究する力を高め、「わかる授業」へつなげていけると考える。「わか る授業」を展開することで、生徒は「わかるよろこび」を実感し、主体的に学ぶ生徒が 育成されるであろうと考えた。

研究組織
27校内研究組織図

校内研究のようす

10月30日(月)   校内研究会全体会   授業研究会の様子

本年度は、小田原市教育委員会から綾部指導主事、宮坂指導主事をお招きして授業研究会を行いました。
 一番上の写真は、加藤先生による2年1組の理科の様子です。この授業は、「意識して行う反射の実験を行い、刺激と反応までの仕組みを理解する」ことを目的にしたものです。授業では、定規を使った簡単な実験を行って、それぞれが計算をしたり、自分の考えをまとめたりしました。
 次の写真は、角田先生による1年2組の体育理論の授業です。この授業は、「運動やスポーツは、自然と親しんだり、仲間と交流したり、感情を表現したりする多様な楽しさから生み出され、社会の変化とともに、その捉え方も変容してきたこと」を学ぶことが目的です。生徒は、スポーツをしている人の笑顔の写真から『なぜ、笑顔なのか』を考え、さらに、少人数になって先生に指定された種目の『魅力』について意見を出し合って、発表する活動を行いました。
 3番目のこの写真は、体育理論の研究協議の様子です。和やかな雰囲気ですが、しっかりと互いに意見を交換していました。最後に、宮坂指導主事からまとめのお話しと助言をいただきました。
 4番目の写真は、理科の授業提案に対して行った研究協議の様子です。付箋を貼った模造紙を囲んで、みなさん真剣に話し合っていました。綾部指導主事から、細かい部分まで丁寧にお話ししていただきました。
 最後の写真は、全体会での報告の様子です。鵜原先生と田中先生が、それぞれの班での話し合いの様子をまとめて発表しました。その後、綾部指導主事から全体のまとめとして、校内研究への助言をいただきました。
 本年度新たなテーマで始めた研究でしたが、指導主事のお二人から研究の重要性や先進性などについての評価をいただき、今後の研究推進に自信を持って取り組むことができると思います。
校内研究全体会1校内研究全体会2校内研究全体会3校内研究全体会4校内研究全体会5

9月になって最初の授業研究    “食物連鎖”の学習

今回は、コンピュータ・シミュレーションソフトを使った実験を取り入れて授業を行いました。食物連鎖による個体数の変動は、何年〜何十年という単位で変わっていくので、学校では実験することができません。そこで、コンピュータを使うことにしました。コンピュータソフトには、長い時間をかけて起こる現象もごく短時間で再現できるという利点があり、しかも、グラフィカルで直感的に理解しすいという特徴もあります。
 多くの生徒たちは、提示された“肉食動物を絶滅から救え!”という分かりやすい目標から、すぐに目的を理解し、意欲を持って主体的に活発な班の話し合いを行っていました。さらに、生徒の中には、自然界の多様な条件や人為的な条件の変化の可能性等にまで気づき、現実にはもっと複雑になる自然界の存在に感心しつつ、畏敬の念を持ってより考えを深めようとしている人もいたようでした。
食物連鎖1食物連鎖2食物連鎖3食物連鎖4食物連鎖5

夏休み中に、先生方での研究会を開き、授業づくりについて研究を深めました。

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平成28年度 研究主題 「意欲的に学び続ける生徒の育成」
                  〜コミュニケーション能力を高める指導の工夫を通して〜

主題設定の理由
 21世紀は、いわゆる「知識基盤社会」と言われている。さらにこれからは、グローバル化や情報化が飛躍的に進む社会となっていく。このような社会を、子どもたちは自らの人生をどのようにするのかを考え、生き抜いていかなければならない。このために、今後の学校教育では学力向上と同時に、新しい時代に求められる資質・能力を培うことも期待されつつある。平成27年8月26日付け教育課程企画特別部会「論点整理」において、初等中等教育が果たすべき役割が示された。この中で、育成すべき資質・能力を三つの柱「何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)」「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)」として大きく分類している。
 これを踏まえ、本校では特に教科学習を研究の重点として定め、生徒が教科学習の中で情報を他者と共有しながら対話や議論を行い、相手の考えに共感したり、仲間と協力したりしながら問題を解決していくことを過程として、授業者が生徒に体験的・協働的な問題解決の場面で多く経験させることで、思考力・判断力・表現力を育成したい。加えて、AL(アクティブ・ラーニング)を重視した指導法の改善による「深い学び」の追求により、生徒が生涯にわたって学び続けることができる質の高い理解や学びの方法が習得できることも期待し主題を設定した。

研究のねらい
 昨年度は3年間の校内研究のまとめとして、“言語活動の充実を図り、コミュニケーション能力を高める指導の工夫”の実践研究を行ってきた。そのためのツールとして、ICT環境の活用を通して生徒の興味関心を高め、授業改善を行ってきた。
 本年度は、これまでの研究成果をより充実させるよう、研究主題を「意欲的に学び続ける生徒の育成」と決定した。実践のポイントとして、ICTの活用を継続して推進し、言語活動を行う中で生徒が自分の考えなどを発信する際に、より分かりやすく伝えるための補助ツールとして、実物投影機や液晶プロジェクター等を効果的に活用していく。ICTについては、年度末における教員による振り返りから、「意識的にICTの活用をやってみてよかった」、「躊躇なくICTを利用できるようになった」「ICTの活用を意識した授業づくりをしていきたい」といった肯定的な意見・感想が多くあった。一方で、生徒がICTを活用する場面をつくることがなかなかできなかったという反省もあった。学習指導要領にもICTの活用は教員によるものだけでなく、生徒による活用の充実も含まれているので、引き続き取り組みをしていきたい。
 以上のことから、今年度も言語活動の充実に主眼を置き、本校の生徒の学力向上と教師の授業力向上につながるよう研究を進めたい。また、ICT活用による授業改善の推進も続けたい。

研究組織
27校内研究組織図
10月28日(金)の午後は、校内研究全体会でした。小田原市教育委員会から2人の指導主事をお招きして授業研究を行いました。  授業を提案したのは、1年2組の数学(野崎先生、加藤先生)と2年1組の数学(新井先生)です。

平成27年度 研究主題 「意欲的に授業に参加する生徒の育成」
                  〜コミュニケーション能力を高める指導の工夫を通して〜

主題設定の理由
 本校生徒の課題として、コミュニケーション能力の向上が研究会等で何度か指摘され、そのためには言語活動のより一層の充実が必要と考え、一昨年度から記録・説明・批判・論述・発表・討論などの活動を通して生徒が他者と関わりながら自己を高めていく”学び合い”を重点に研究を進めてきた。また、言語活動の充実を図る授業展開を教師が意識的に行うことで、生徒が習得した知識や技能の定着を図り、それらを活用しながら探究する力を高め、「わかる授業」へつなげていくことができると考えている。  昨年度は、前年度の反省と経験を生かして、ICT環境を整えることを通して「手軽・簡単・地道」をキーワードに、このことが授業改善の一つの手段となるよう実践してきた。本年度も、実践のポイントとして、言語活動を行う中で生徒が自分の考えなどを発信する際に、より分かりやすく伝えるための補助ツールとして、実物投影機や液晶プロジェクター等のICT機器を効果的に活用していく事である。ICTについては、年度末における教員による振り返りから、「意識的にICTの活用をやってみてよかった」、「躊躇なくICTを利用できるようになった」「意識した授業づくりをしていきたい」といった肯定的な意見・感想が多くあった。しかし、「手軽・簡単」であるための機器の整備が不十分であるとの声もあり、ツールとして使用するために「さあ今回はICTを使うぞ」というような、ある意味覚悟をして授業に臨まなければならない状況もあったが、次第に使用できる環境が整ってきている。  また、学習指導要領においては、ICTの活用は教員によるものだけでなく、生徒による活用の充実も含まれている。つまり、すべての教員がICTの活用に取り組まなければならないということである。  以上のことを踏まえ、今年度も引き続き言語活動の充実に主眼を置き、本校の生徒の学力向上と教師の授業力向上につながるよう研究を進めたい。また、その際の手軽なICT活用による「地道」な授業改善の推進も続けたい。

研究のねらい
 本研究は、生徒個々が持っている素朴概念や新たに思考した過程や結果を、生徒自身が他者へよりわかりやすく伝えることで、生徒相互の思考活動を活性化させ、自然な話し合いや学び合いを起こさせる授業を開発する事を目的としている。そして、そのための補助としてICT機器の効果的な活用を探っていくものである。ICT活用することで得られる内容の拡大表示や指導の効率化により、生徒にとって単純な工夫がわかりやすい状況につながることで、学習効果を上げるとともに、このことで生み出された時間を他の学習や作業に充てられるといったことでの学習活動の充実を図りやすくする。このためには、ICT機器が教室にあり、突然使いたいと思ったときにすぐに使えるといった環境が整っていることが望ましい。  また、本年度は学力のボトムアップをはかるために、基礎的な学習の取り組みを考え、学年集団として実施していく予定である。

研究組織
27校内研究組織図

授業研究会のようす

11月4日(木)に、校内研究全体会(授業研究会、研究協議会)を行いました。 27理科授業 27技術授業 27理科分科会 27技術分科会 27全体会1 27全体会2

平成26年度 研究主題 「意欲的に授業に参加する生徒の育成」
                  〜コミュニケーション能力を高める指導の工夫を通して〜

主題設定の理由
 本校生徒の課題として、コミュニケーション能力の向上が研究会等で何度か指摘され、そのためには言語活動のより一層の充実が必要と考え、昨年度から記録・説明・批判・論述・発表・討論などの活動を通して生徒が他者と関わりながら自己を高めていく”学び合い”を重点に研究を進めている。また、言語活動の充実を図る授業展開を教師が意識的に行うことで、生徒が習得した知識や技能の定着を図り、それらを活用しながら探究する力を高め、「わかる授業」へつなげていけると考えている。
 昨年度は研究の初期段階として、簡単に使えるICT環境を整えることを通して「手軽・簡単・地道」をキーワードに、このことが授業改善の一つの手段となるよう実践してきた。本年度も、実践のポイントは、言語活動を行う中で生徒が自分の考えなどを発信する際に、より分かりやすく伝えるための補助ツールとして、実物投影機や液晶プロジェクター等のICT機器を効果的に活用していく事である。ICTについては、年度末における教員による振り返りから、「意識的にICTの活用をやってみてよかった」、「躊躇なくICTを利用できるようになった」「意識した授業づくりをしていきたい」といった肯定的な意見・感想が多くあった。しかし、「手軽・簡単」であるための機器の整備が不十分であるとの声もあり、ツールとして使用するために「さあ今回はICTを使うぞ」というような、ある意味覚悟をして授業に臨まなければならない状況もあった。
 また、学習指導要領においては、ICTの活用は教員によるものだけでなく、生徒による活用の充実も含まれている。つまり、すべての教員がICTの活用に取り組まなければならないということである。
 以上のことを踏まえ、今年度も引き続き言語活動の充実に主眼を置き、本校の生徒の学力向上と教師の授業力向上につながるよう研究を進めたい。また、その際の手軽なICT活用による「地道」な授業改善の推進も続けたい。

研究のねらい
 本研究は、生徒個々が持っている素朴概念や新たに思考した過程や結果を、生徒自身が他者へよりわかりやすく伝えることで、生徒相互の思考活動を活性化させ、自然な話し合いや学び合いを起こさせる授業を開発する事を目的としている。そして、そのための補助としてICT機器の効果的な活用を探っていくものである。
 また、ICT活用することで得られる内容の拡大表示や指導の効率化により、生徒にとって単純な工夫がわかりやすい状況につながることで、学習効果を上げるとともに、このことで生み出された時間を他の学習や作業に充てられるといったことでの学習活動の充実を図りやすくする。このためには、ICT機器が教室にあり、突然使いたいと思ったときにすぐに使えるといった環境が整っていることが望ましい。

研究組織
26校内研究組織図

授業研究会のようす

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平成25年度 研究主題 「意欲的に授業に参加する生徒の育成」
                  〜コミュニケーション能力を高める指導の工夫を通して〜

主題設定の理由
 本校は、生徒が生き生きと活動できる学校づくりを目標に、昨年度までQU並びにhyper-QUを行い生徒理解を深め、学級集団や特別活動の指導法改善に生かす実践を重ねてきた。また、帰りの学活で生徒が一日の生活を振り返り、ノートに記入する実践を全学級で行ってきた。担任がコメントを記入することで教師と生徒とのよりよい関係づくりを図り、生徒の悩みや学校生活への不安等、迅速な把握に役立つなど、一定の成果をあげている。
 しかし、本校生徒の課題として、コミュニケーション能力の向上が研究会等で何度か指摘されてきた。そこで、そのためには言語活動のより一層の充実が必要と考え、本年度は、発表や話し合いを通して生徒が他者と関わりながら自己を高めていく学び合いを重点に研究していくこととした。

研究のねらい
 本研究は、生徒個々が持っている素朴概念や新たに思考した過程や結果を、生徒自身が他者へよりわかりやすく伝えることで、生徒相互の思考活動を活性化させ、自然な話し合いや学び合いを起こさせる授業開発をめざしている。このような言語活動(思考力、判断力、表現力、その他の能力)の充実を図ることで、生徒のコミュニケーション能力が高められ、意欲的に授業に参加する生徒を育成することにつながると考える。
 そのための補助として、ICT機器の効果的な活用についても研究していく。なお、留意点として、ICT機器使用の際には、教師にとって準備が簡単で使用する際の手間が少ないことを前提としたい。


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授業研究会のようす

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