校長室だより

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 今日(31日)で1月も終わりです。一年の十二分の一が過ぎただけなのですが、学校ではいよいよ年度末を迎え、気忙しさを覚えるようになってきます。
 1月は睦月(むつき)とも言いますが、なぜそう呼ぶようになったのかその由来については考えたこともありませんでした。高校の古文の学習でテストに出るからと言われて、十二支とともに睦月から師走までの月の呼び方を覚えました。「睦」という字があるから他の人たちと仲よくする意味があるのかなと予想しながら調べてみると、
 1 親類や知り合いが行き来して仲睦まじくする月であることから
 2 稲の実を初めて水に浸す「実月(むつき)」から
 3 元になる月である「もとつき」から
などの説があるそうですが、子どもの頃から年始会を楽しみにしてきた私にはやはり1がしっくりきます。
 さて、3年生は社会科の「昔っておもしろい」という学習で、昔の家や道具を調べて人々がどのように暮らしていたのか学習しています。昨日(30日)は市の郷土文化館に行き、学芸員の方から昔の家の造りや道具などについて説明を聞いたり、実際に展示品を見学したりしました。ふだん見慣れない物も多くあり、子どもたちは興味深く見ていました。
 郷土文化館ほどではありませんが、本校にも地域の方から寄贈された昔の農機具や生活道具が保管されています。学習に合わせて3年生のフロアに展示してあるので、懐かしい思いからつい足を止めてしまいます。近くに寄って見ていると、釜で赤飯やもち米を蒸したことを思い出しました。立ちのぼる蒸気の暖かさや蒸し米のおいしそうな香りが蘇ります。また、保温機能がない炊飯器で炊いたご飯を入れたお櫃を食卓の横に置いて食事をしていたことも思い出しました。
 そんなミニタイムスリップにふけっているうちに、私の思い出の品は子どもたちにとっては昔の道具なのだということにはたと気付きました。私も昔の人になってきたのだと思うと、急に年月の流れを感じます。同時に、子どもたちが毎日目にしているスマホやパソコンなども、昔の道具と言われる時が来るのだなとしみじみ思いました。

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