校長室だより

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 今日(31日)は「台風一過」の言葉がまさに当てはまる天気になりました。
 先週、台風9号による土砂災害の危険性があるということで、学区に避難勧告が出され、本校も避難所になりました。
 幸いにも被害はなくて安心しましたが、今度は台風10号が関東地方に接近し、上陸するかもしれないという報道に心配していました。
 台風の進路が予想と違ったため、今回も被害を受けることがなく、ほっとしたのですが、台風により多くの方々が被害を受けられたことに心が痛みます。
 この「台風」という呼称や表記が日本で定まったのは1956年(昭和31年)だそうです。私が生まれる少し前から広く使われるようになったことは意外でした。もっと前から使われていたものと思い込んでいたので、大変驚きました。
 ところで、私の家の近くには海も川もあるため、台風の時の様子を子どもの頃から見てきました。普段はきれいな青色をしている海が鉛色になり、襲いかかるような波が間断なく打ち寄せます。浜辺との境の防潮堤の扉が閉じられ、まだ漁が行われていた頃は、舟を堤の内側に引き上げるなど、異様な緊張感を感じたことを覚えています。また、いつもは澄んだ川の水の流れがものすごい勢いの泥水となり、橋や道路に水が流れ出てしまうのではないかと心配になるほど水位が上がります。実際、私の家の横を流れる用水路に川の水が逆流してきて、周りが冠水したこともありました。荒れる自然の「力」に圧倒され、鳥肌が立つほどでした。
 台風のために停電することもあり、ろうそくや懐中電灯の心もとない灯りの中、屋根や雨戸を激しく叩きつける雨音や唸るような風の音に、不安な思いをしながら一夜を過ごしたこともありました。
 こうした子どもの頃の記憶があるためか、テレビのニュースで台風に関する情報が流れると、懐中電灯が点灯するか確かめたり、手回しラジオのハンドルを回したりしてしまいます。
 私たちは日々の生活の中で自然の「怖さ」を忘れがちになってしまいますが、時には「自然」と向き合い、「いざ」という時のための心と物の準備をすることも大切なことと思います。
 明日(9月1日)は「防災の日」です。我が家でも災害時用の備蓄品の確認を行おうと思います。

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