校長室だより

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 6月5日(日)は、稲などの穀物の種をまく頃を意味する「芒種」でした。
 米・小麦・トウモロコシを「世界三大穀物」と呼ぶそうですが、4番目に生産量の多い穀物が「大麦」だそうです。本校でも「麦ごはん」として給食でよく食べています。
 大麦はイネ科の植物で、日本では主に二条大麦・六条大麦・ハダカ麦の3種類が栽培されているそうです。二条大麦はビールやウィスキーなどの原料に、六条大麦は麦茶や麦飯などに、ハダカ麦は麦味噌などに使われます。いずれも我が家でも馴染みのあるものばかりです。他にも青汁や麦チョコなどにも使われており、その働き者ぶりには驚きます。
 大麦は秋に種をまき、苗の状態で冬を越し、初夏に収穫をするので、イネの裏作として栽培されることが多かったようです。私の親戚が農業もしていたので、子どもの頃冬になると「麦踏み」も時々見ることができました。私も面白半分でやらせてもらったことがありますが、けっこう大変なことだなと思ったことを覚えています。
 ところで、給食の食材でもあるこの大麦がどのような植物なのか、子どもたちにその成長の様子を見てもらいたいと以前から思っていたのですが、今年の春に種を少し分けていただくことができました。
 種をまく時期は過ぎてしまっていましたが、発芽の様子を見るだけでもいいかなと思い、学校で栽培することにしました。
 少しでも大きく育って欲しいという願いが伝わったのか、今は穂をつけるまで成長しました。穂が風に揺らぐ様子は、何とも清々しく心が癒やされます。
 「実り」は大麦を熱心に育てたことへの、また、大麦を大切に思う心への、自然からの「贈り物」だと思います。
 今年も各学年の畑でいろいろな作物が栽培されます。子どもたちに素敵な贈り物があることを願っています。

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