校長室だより第3号

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 今月カイコの卵を分けていただき、3年生が毎日大切に育てています。
 「カイコ」は幼虫の名称で、正式和名は「カイコガ」であり、「家蚕(かさん)」とも呼ばれるそうです。
 私自身は、子どもの頃、カイコではなく「アオムシ」を育てました。
 家の周りの畑で栽培しているキャベツなどの野菜の葉の裏に産みつけられたモンシロチョウなどの卵を採ってきて世話をしました。
 カイコについては、3年生を受け持った時に初めて成長の様子を子どもたちといっしょに観察し、驚いたり感動したりしました。
 その時は、体をなでたり手のひらにのせたりするようなカイコへの親しみを感じることはなく、むしろ小学生の頃に夢中になった怪獣映画の影響からか、「モスラ」を連想したりしました。
 私の子どもが小学校3年生になり、休日になるとカイコの入った箱を持ち帰るようになると、カイコへの思いが変わってきました。
 えさになる桑の葉を取りに行ったり、カイコの「部屋」の掃除をしたりするなど世話をいっしょにするうちに、少しずつ親しみを覚えるようになりました。また、子どもとカイコの体が何センチになったと喜んだり、糸を吐いて繭を作るのを楽しみにしたりしました。おもしろいことに、飼い始めの頃は、夜枕元でガサゴソ音を立てられるのが気になって仕方がなかったのに、いつの間にか「今日も元気でいるな」と思えるようになりました。
 子どもの頃にとことん生き物とつきあう経験をすることは大切なことだ思います。生き物には「温もり」があること、生き物は成長し生きるために食べること、生き物には必ず「死」が訪れることなどを、しっかり感じて理解してほしいものです。
 さて、本校のカイコたちはいつごろ繭をつくるのでしょうか。とても楽しみです。

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