校長室だより

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 学校の一日は、子どもたちの「おはようございます」で始まります。
 子どもたちと明るく元気な挨拶を交わすと、前の日の疲れが多少残っていても背筋がピンと伸びてくるような気がします。
 本校でも挨拶は人と関わるうえで最も大切なことの一つであると考え、年間を通して「あいさつ運動」として取り組んでいます。
 また、5月16日の(児童)代表委員会では、今年度の「あいさつ運動」の実施について話し合いました。
 さて、学校の一日の始まりが「おはよう」ならば、終わりは当然のことながら「さようなら」です。各クラスから聞こえてくると、「今日も終わったな」とほっとする思いがします。
 この「さようなら」という言葉ですが、先日夕方のテレビ番組で、これまで人と別れる際に使ってきたものの、今では使われなくなってきているということが紹介されていました。番組によると、関西では7割の人が「使わない」と回答したということでした。
 その理由としては、「すごく寂しい」「長い別れ」「言葉が重い」などが挙げられていました。いやはや驚きました。
 「さようなら」という言葉を聞くと、映画大好きな昭和世代の私は、映画評論家の故淀川長治さん(テレビのCMにCGで出演しました)の「サヨナラ サヨナラ サヨナラ」を思い出してしまいます。
 もともとは「それならば」という意味の接続詞である「左様ならば」が変化した語で、他の別れの表現と結びついて用いられていたのが、独立した別れの言葉として使われるようになったそうです。
 そう考えると、子どもたちと別れる時に「さようなら、また明日ね」などと自然に口から出てくるのも納得する気がします。
 世の中はこれからもいろいろと動き続けていきますが、学校の一日の終わりはやはり「さようなら」であり続けたいと思います。
 ちなみに、「おはよう」は「お早く(…ですね)」が語源だそうです。

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