【校長のつぶやき】卒業式 校長式辞(令和6年3月21日・木)

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卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
本日は、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜りましたことに、高い所からではございますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。

さて、卒業生の皆さんが最高学年として過ごした2023年度は女子サッカー、バスケットボール、バレーボール、ラグビーと、多くのスポーツでワールドカップが開催されました。中でも、ラグビーは多様性を重んじるスポーツだと言われています。
「多様性」とは、ある集団の中に年齢や性別、人種、経験、趣味や性格、考え方などが異なるいろいろな人が存在している状態において、その個性が認められるという考え方です。
ラグビーの日本代表は、体の特徴や足の速さ、力強さなどがポジションによって異なるだけでなく、チームのメンバーの出身国や背景も異なります。各自の出身国の考え方や文化の違いを踏まえつつ、日本のスタイルをしっかりと話し合って、自分たちらしいチームを作り上げていました。何度もメンバーやコーチ陣と議論を重ねながら、激しいトレーニングを続けてきたのです。お互いの違いをしっかりと認め、理解し合うことで、より強いチームを作ることができたそうです。

この「多様性」という言葉は「ダイバーシティ」とも呼ばれ、これからの社会で大事にしたい考え方だと言われています。自分たちの考えだけが正しい、自分たちの思いだけで突き進めばいいという考えだけで過ごしていると、より良いものを創り出すことは難しいです。なぜなら、世の中、社会は、いろいろな考え方や価値観をもっている人たちが集まって成立しているからです。
自分の考え方だけが正しいと思っていると、争いごとが生じます。互いの違いを受け入れ、自分と異なる考えも尊重し、認め合うことで、いい関係が築け、より良いものが作れるのです。

皆さんは、国府津小学校の授業で、学び合うことの大切さを感じ取っていました。友達の意見を聞いて、自分の考えを見つめ直している場面もありました。
たてわり班での遊びやこうづっ子フェスティバルを通して、下級生の思いを想像しながら、みんなが楽しめる活動を考え出すこともできました。
運動会での表現は、自分たちで意見を出し合いながら振り付けを考え、伝え合い、練習を重ねることで素敵なダンスを見せてくれました。

大事なことは、自分さえよければいいという思いではなく、仲間の思いや考えを理解し合おうとする姿勢です。完全に分かりきることはできません。分かろうとすることが大事なのです。

これからの生活の中で、いろいろな出会いがあるでしょう。
「自分とは合わなそうだな、苦手だな。」というだけで距離をおくのではなく、見方を変えることで、新しい価値観を手に入れて人生が豊かになるかも…というお話が、先日、皆さんの先輩である国府津中学校の生徒さんが朝会で話してくれましたね。

「みんな仲良く」とまでは言いませんが、「相手はなぜそのようなことを言うのだろう、どういう思いなんだろう」ということを想像しながら、互いの違いを受け入れ、場合によっては話し合いながら、より良い関係、より良い世の中を築いていってほしいと思います。
それが、「多様性」を大事にした社会をつくることになると信じています。
そして、皆さんにはそれができると信じています。

さて、保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。晴れの姿に感無量のものがあろうと思います。これまで、本校の教育活動にご理解とご協力をいただきましたことをこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。これからも子供たちを温かい目で見守っていただけますようお願いいたします。

最後に、卒業生の皆さんが、国府津小学校で学んだことに誇りをもち、より良い生き方を追究し続けるようなたくましい大人に成長することを期待して、校長の言葉といたします。

令和6年3月21日
 小田原市立国府津小学校  浜口 勝己

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