【校長のつぶやき】夏休みも終わります…明日から学校再開!(令和5年8月31日・木)

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 暑い日は続くのに、夏休みは終わろうとしています。「もう少し夏休みが続けばいいのに…」と思っている子もいれば、「早く学校に行きたい。」と思っている子もいるかもしれません。「宿題がまだ…」という子もいるでしょうか?締め切りがあるコンクール物は別として、そうでなければ「終わっていないのは終わっていないで仕方ないです」よ。まあ何とかなりますので、宿題が終わっていないことで「学校に行きたくない」なんてことにはならないように…。

 今日は夕方、突然、学校中が停電になりました。まさか、「防災の日」の前日に、懐中電灯を使った生活をすることになろうとは、思ってもいませんでした。原因がわからず、しばらくブレーカーなどを探していましたが、らちが明かず、教育委員会を通して、電気業者に来ていただき、見ていただきました。体育館横のキュービクル(高圧式受電設備)を中心に確認をしていただいたところ、ケーブルが傷んでいるとか…。
 「もしかすると、今日中の復旧は難しいかも」と言われ、明日の対応を教頭といろいろと考えていました。
 熱中症警戒アラートの予報では、明日の小田原は午前中が「厳重警戒」という中で、「エアコンや照明器具も使えない状況は厳しいだろうな」、「でも、締め切りのあるコンクール作品はとりあえず出してもらわないとこの後が大変かな」などと考え、「10時下校にしようか」などということも考えました。その際、放課後児童クラブに行く予定の子はどうなるだろう、急に早く帰ってこられても困るというご家庭もあるだろうから、その対応は…などということも考えました。そのことをお知らせする「さくら連絡網」の文も用意しました。
 しかし、業者の皆様のおかげで20時30分ごろ、とりあえず復旧。しかし、応急処置なので、また停電になる可能性があるとのことでした。
 せめて、明日半日は大丈夫だろうと信じて、学校を後にしました。ナイター照明も停電となったため、運動場を使用していた開放団体、また、体育館を使用する予定だった開放団体の皆様にもご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
 土曜日には、半日かけてケーブル交換の工事をしてくださるそうです。その間は、停電となります。放課後児童クラブも、対応を考えていただけると、教育委員会とも確認を取りました。(教育委員会の皆様にも、遅くまで付き合っていただきました。ありがとうございました。)

 明日、気持ちよく夏休み明けが迎えられますように…。

OJT…教材・教具づくりの工夫(その2)

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さらに、パワーポイントなどを活用したデジタル教材…と多岐にわたります。

これらの保存方法を、学校としてきちんと位置付ければ、みんなが最初から(0から)作るのではなく、共有して活用できるのではないかという提案もありました。

小学校教員は、1年生から6年生まで、しかも、ほとんどの担任が全教科を担当します。
学年によっては(学校によっては)、専科教員が一部の教科を担当することもありますが…。
子供たちが、わかりやすいように、興味をもつようにと、手作りの教材・教具を用意することも多々あります。
さすがベテラン教員、ストックもたくさんありました。
若手はもちろん、ベテランもまた参考になることがたくさん。
さらに、「教員の働き方改革」という視点から、「保存方法の工夫」も課題としてあげられました。

OJT…教材・教具づくりの工夫(その1)

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夏休み最終日の午前中は、OJTです。
自由参加ですが、多くの職員が参加しました。
テーマは「教材・教具づくりの工夫」。
ベテラン教員から、手作りの教材・教具の紹介がありました。

画用紙や段ボール箱をなどを活用した掲示物や具体物など…。

フラワーロード草むしり(夏休み2回目)…今回も11区自治会の皆様、ありがとうございました

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1か月ぶりのフラワーロードの草むしり。
今回も、11区自治会の皆様にご協力をいただきました。

1か月前にも草むしりをしていたことと、今日は職員も多く出勤していたので、今日は比較的、楽にできたほうです。
それでも、この1か月の間に、こんなに雑草は生えてくるものなんだと思い知らされました。
暑さのためか、十分な水やりができないこともあり、日がよく当たるところのベゴニアは弱っていました。

皆様のご協力で、元気を取り戻したフラワーロード。
9月になれば、子どもたちも学校に帰ってきますので、子どもたちとともに大事に育てていきたいと思います。

ご協力いただいた自治会のボランティアの皆様、お暑い中、本日も本当にありがとうございました。

研究推進委員会…校内研究を深めるために

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30日(水)午後、研究推進委員会を開きました。
これまでの研究協議の仕方の見直しを図り、研究をさらに深めるためにはどうしたらよいか、知恵を出し合いました。
9月から、研究授業が続きます。
バージョンアップした研究になりますように…。

校内インクルーシブ教育研修会(その2)

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子どもたちが感じている「学びにくさ」に対応する手立てをグループで話し合いました。
多様な個性をもつ子どもたちが共に学ぶために、どのような手立てが考えられるか。

6つの「学びにくさ」について考えました。

写真左上から

「話をきくことが苦手」「話すことが苦手」
「注意が長続きしない、気が散りやすい」「じっとしていることが苦手」
「書くことが苦手、時間がかかる」「指示を覚えていることが苦手」

といった「学びにくさ」について、本校職員が考えた「対応する手立て」です。

校内インクルーシブ教育研修会(その1)

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30日(水)午前中、インクルーシブ教育研修会を行いました。
小田原市教育委員会教育指導課「はーもにぃ」の教育相談員さんを講師としてお招き、講話をいただきました。

まずは、「インクルーシブ教育の理念」や「小田原市のインクルーシブ教育」についての確認です。
さらに、「具体的に何をすればいいのか」ということについて、「学校体制づくり」「交流及び共同学習」について、大事なヒントをたくさんご教示いただきました。
また、「授業づくり」では、「子どもの『学びにくさ』」を参加者で考え、「学びにくさ」に対応する手立てを6グループに分かれて、考えを出し合いました。
発表後は、多様な個性をもつ子どもたちが共に学ぶために、ユニバーサルデザインの視点から、様々な「指導方法の工夫」や「学級環境づくり」「人間関係づくり」について、教えていただきました。

あらゆる場面ですべてを活用することは難しいのかもしれませんが、本日学んだことを一つでも多く生かせるようにしていきます。

校内防犯研修

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29日(火)午後、2本目の研修は「防犯研修」です。
小田原警察署から、お二人のスクールサポーターさんをお招きして、ご指導を受けました。
昨年度同様、不審者対応の仕方を研修しました。
職員も異動しており、不審者の動きも一様ではないので、毎年の研修が欠かせません。

最初にビデオを見ながら、対応のポイントを復習しました。
続いて実地研修です。
スクールサポーターさんに不審者役をお願いし、西側昇降口から侵入し3年生の教室に向かってきたパターンと、東側昇降口から侵入し2年生の教室に向かっていくパターンの2通りを行いました。
後者は、刃物(おもちゃですが…)をちらつかせる場面もありました。
不審者発見から、児童への対応、警察への連絡、そして、その間の職員の連携による対応と、一連の動きを2回行いました。

さらに、多目的ホールに戻り、「さすまた」の使い方や護身術等も教えていただきました。

校内人権教育研修

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29日(火)の午後も研修2本立て。
まずは、人権教育研修。本校の人権教育担当が講師です。
テーマは、「避難所での人権課題」です。

大地震が発生し、避難所が開設された際、普段の生活と比べて、人権上、どのようなことが課題となるかを考えました。生活必需品が不足し、栄養バランスの偏り等も心配される中、プライバシーの確保が大きな課題となりそうです。トイレや入浴、着替え等、避難所生活では、人権上、配慮しなければならないことが増えそうです。

そこで、人権に配慮した災害支援としてどんなことが考えられるか…「我慢するのが当たり前」、場合によっては、「こんな時に、それはわがままでは?」とか「ぜいたくなのでは?」と言われてしまうこともあります。
大事なことは、弱者の視点に立つことができるだろうかということだそうです。
例えば、女性、高齢者、子供、障がい者の目線に立てるかということ。
災害後の現場の支援で何ができるだろうかということも考える必要がありそうです。

災害時に最も尊重されるるべき人権…それは、命だけでなく「尊厳のある生活である」ということが印象的でした。

職員作業(その2)

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校内の職員作業は大きく7か所です。

1:スタジオ…不用品の廃棄、物品の整理整頓等
2:多目的ホール準備室…不用品の廃棄等
3:図書室、国語教材室、算数教材室…不用品の廃棄等
4:2階・3階ベランダ…泥や苔などの除去
5:職員室、印刷室…不用品の廃棄等
6:工作室、第1家庭科室、第1音楽室…床ワックスの塗布
7:特別教室のエアコンのフィルター掃除

午前中いっぱいかけての作業です。
だいぶきれいになりました。
ゴミもだいぶ出ました。

職員作業(その1)

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8月29日(火)午前中は、職員作業でした。
出張以外の全職員で分担し、普段なかなかできない作業に取り組みました。
外は中庭とビオトープです。
池の水草の除去や周辺の除草、電動草刈り機を使用して中庭全体の除草を行いました。

校内外国語研修

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28日(月)午後、2本目の研修は「外国語研修」です。
こちらは、本校の外国語担当が中心になって行いました。

まずは、アイスブレイキング。互いの誕生日を英語で尋ねたり答えたりしながら、誕生日の近い者同士でグループを作りました。

そして、アクティビティー。
今年度は、低学年や支援級の児童向けのアクティビティーにはどんなものがあるかを紹介してもらいました。
そして、グループ内で、実際に体験します。限られた時間内で、いくつかのアクティビティーからやってみたいものを選び、楽しい雰囲気の中で試してみました。
(教員の中にも、英語が苦手な子の気持ちがわかる者が結構いますよ。持ち前の「何とかなるさ」精神で適当な英語で乗り切りますが…。)
小学校の英語は、まず慣れ親しむことから…。

最後に、この春、他校から赴任してこられた2名の教員から、他校の研修で学んだ英語の授業の実践を紹介してもらいました。

職員防災研修

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28日(月)午後、2つの研修があります。
まずは、「防災研修」です。
2つのグループに分かれ、本校の防災担当を中心に、屋内と屋外で交互に実施しました。

屋内では、屋内消火栓と防火シャッターの使い方について、学びました。
消火栓のホースの取り出し方、バルブの回し方など、全員が手にしながら学びました。
防火シャッターや防火扉が、どこにあり、どのようなときに作動し、作動を止めるためにはどのような操作をすればよいかも学びました。

屋外では、消火器の使い方です。消防署からお借りした水が出る消火器で実際にレバーを握って水を出す(実際は粉末が出ます)経験を全員が体験しました。

ICT活用研修会

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28日(月)午前、研修室にて「ICT活用研修会」を行いました。
普段からお世話になっているJMCのICT支援員さんを講師としてお迎えし、ご指導いただきました。
テーマは「児童・生徒に合ったICT活用指導の検討 〜GIGAワークブックおだわらを参考に〜」です。
まずは、ICT活用に関する指導について考えました。
さらに、『GIGAワークブックおだわら』をもとに、どのような活用の仕方ができるかを検討しました。「Google Jamboad」「Google フォーム」「オクリンク」などの活用の仕方を紹介していただき、実際に「Google Classroom」の質問を体験。
そして、日々の学習活動とICT活用に関する指導について、「毎年決まって指導する事項」や「ルール」などの視点から考えました。学校としてどうしても許容できないルールは別として、それ以外の点については、児童・生徒と一緒にルールを作るような活動があってもいいという話がありました。本校では、昨年度、代表委員会などでchromebookの扱い方についてのルールを、児童自身で考えていました。これらのルールは、一度できたからと言って、永遠に変わらないものではなく、必要に応じて見直しをしていくことも大事だと思います。
最後に、学年別に「今年度関わる児童に、どのような指導が必要か」を考えました。ワークシートを使って、「必要な指導」と「指導するタイミングや活動場面」を検討しました。

校内不祥事防止会議

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8月25日(金)午後、校内不祥事防止会議を行いました。

まずは、説明および演習。
テーマは「風通しの良い職場をめざして」「ハラスメント(パワハラ)のない職場をめざして 〜児童との関わり・教職員同士の関わりにおいて心がけること〜」の2つです。
点検表をもとに、自分自身や本校の職場の実態を振り返りながら、真の「風通しの良い職場づくり」をめざして、組織としてできること、個人としてできることを考えました。
ハラスメントについては、2つの事例をもとに、何が問題なのか、どのように対応をしたらよいのかを話し合いました。

最後に、県西教育事務所(神奈川県教育委員会の出先機関)の教育指導員さんから、「ハラスメントのない学校づくりのために 〜誰もが安心して力を発揮できる職場〜」をテーマに指導講話をいただきました。パワーハラスメント(パワハラ)だけでなく、セクシュアルハラスメント(セクハラ)、妊娠・出産・育児又は介護に関するハラスメント(マタハラ等)についても、ご指導をいただきました。

国府津学区 小・中合同児童・生徒指導研修会

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8月25日(金)午前、国府津中学校にて、小・中合同児童・生徒指導研修会を行いました。
県立総合教育センターの所長さんにお越しいただき、「発達障害の理解と支援について」というテーマで講話をいただきました。
講話の柱は「支援教育の推進」「発達障害の理解と支援」「児童・生徒指導の基本」などです。
子どもたち一人一人がもつ、自らの力では解決できないそれぞれの課題を「教育的ニーズ」としてとらえ、その教育的ニーズに適切に対応していく「支援教育」を推進していくことが大事。そのためには、一人一人に寄り添い、困り感や課題の要因・背景に思いをはせることが必要不可欠です。子どもたちの多様性を受け止め、生かすことができるような学校づくりが求められています。
また、私たち教員が発達障害についての理解を深め、一人一人に応じた適切な指導と必要な支援を行うことが大変重要であるというお話もいただました。成功体験の積み上げ、自己肯定感の高まり、安心感の高まりを意識した指導支援を心がけていきたいものです。
児童・生徒指導の基本は、子どものありのままを「認める」ことです。子どもなりの「頑張り」と「我慢」を認めることが大事です。そして、誰もが自分の「持ち味」を見つけ、磨き、生かそうとする、さらに、互いの「持ち味」を知り、生かし合おうとする教育活動が求められます。私たち教職員間の共通認識のもと、チームとして児童・生徒指導にあたることの大切さもあらためて感じさせられました。(小中の共通認識、小中がチームという意識です。)

講話後、小中の職員間で「小・中連携による指導・支援について」協議の場をもちました。

大変有意義な時間となりました。

【校長のつぶやき】子供へのメッセージ(令和5年8月24日・木)

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 今日の午後は「教育講演会」。足柄下地区の幼小中の教職員が参加します。小田原市民ホール(三の丸ホール)に直接出向いて参加する教職員と、オンラインで参加する教職員とに分かれました。
 テーマは「お話でつなぐ心と心」、講師は絵本作家のサトシンさんです。サトシンさんの親しみやすくテンポの良いお話に引き込まれながら、サトシンさんの作品である絵本をもとに講演は進みました。
 『おてて絵本』では、手を絵本に見立てながら、その場でストーリーを考えていくといった創造性の高い「お話遊び」を紹介していただきました。ホールでは、何人かの教員がステージ上に招かれ、実際にサトシンさんと一緒に実践。サトシンさんの見事な合いの手、誘い言葉(促し)で、即興のストーリーがつくられていました。子どもたちとも一緒に楽しみながら、お話作りができそうです。
 『ながいでしょ りっぱでしょ』では、動物たちの自慢合戦。登場するいろいろな動物が自分の長いところを自慢します。いろいろな動物の長さ自慢を見せられたニワトリも自分のある「長さ」を自慢しようと頑張ります。サトシンさんのお話の仕方が面白い!読み聞かせで、子どもにもウケそうな絵本でした。
 『むらをすくったかえる』…村はずれに住み着いたかえるは、村人たちに「気持ち悪いよそ者」と嫌われてしまいます。やがて、村は干ばつで困ることになると知ったかえるは、「ざまあみろ」と思います。しかし、「自分の雨ごいで村を救えたら」と思ったかえるが、力尽きるまで鳴き続けます。最初は、うるさがって迷惑がっていた村人たちも、かえるの思いに気が付きます。決して、ハッピーエンドではないのですが、このお話を読んだ子供たちは、きっといろいろなことを感じ取るのではないでしょうか。
 『かけだしたイス』では、動けなかったイスが「自分の人生は、このまま動けないままで終わってしまうのか」と悲観していたところ、一歩を踏み出したら動けることに気付き、外の世界へ飛び出します。最後には、サラブレッドとレースをするまでに…。広告代理店のお仕事を辞めて、自分のやりたいことを目指し、絵本作家になったサトシンさんの思いを感じさせられました。一歩を踏み出す勇気…子どもたちにも感じ取ってほしいです。
 最後の『おとなからきみへ』は、中高生の多くが「大人になりたくない」と思っている現状を受けてのメッセージ。「仕事や育児で忙しそうな大人、そんな悲観的な姿を見ているからではないか」と考えたサトシンさんは、「大人ってこんなにいいもんなんだ。」というメッセージを絵本の中に描きます。この絵本は、メッセージソングとしてCDにも収録されているそうです。「親の次に、子どもたちが目にする大人は学校の先生。その学校の先生が、子どもたちに希望を持たせられるような姿を見せてほしい。」というサトシンさんのメッセージが私たち教職員に向けられました。

 もうすぐ、夏休みも終わり、子供たちと再会します。明るく、希望を抱かせられるような姿を見せられるよう、子どもたちの心と私たちの心が通い合うことを意識し、私たちも楽しみながら教育という仕事に取り組んでいきたいと思います。

【校長のつぶやき】「大人動かせ 難度高くても」(令和5年8月21日・月)

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 8月21日付の朝日新聞夕刊の1面に「大人動かせ 難度高くても」という見出しに興味をもち、読み進めました。
 東京五輪で正式種目となった「スケートボード」に自由に乗れる場所が全国的に少ないことから、スケートボードに取り組む子供たちが中心となって、各地で署名運動などを始めたという記事です。市長に要望書を書き、何度も頼み続けて会うことができたという少年、スケボーのイメージを変えるために、住民たちが企画する月1回の清掃活動に参加する少年の話も掲載されていました。要望を実現できた例もあれば、なかなか難しいという状況もあるようです。
 ある署名サイトに「子どもがあそぶばしょのことをきめるときは、子どものいけんもきいてください。」と訴えた当時小学校1年生だった少年。その少年は今、5年生になり、次のように語っていました。「大人に対して子どもの意見を聞いてほしいと言うこと、大人の意見も教えてほしいと言うこと、そうやって話し合いをすることが大事です。」
 私も同感です。

 私は、教師という仕事に就いてから、このような思いをもてる子、このような活動ができる子を育てたいなと、常々思っています。担任の時は、社会科や総合的な学習の時間などを中心に、このような活動に取り組んできました。
 自分たちの思いや夢を実現させたるためにはどうしたらいいか…この自己実現こそが、学習の本来の目的だと言ってもいいかもしれません。
 もちろん、その「思い」が「実現させることに値するかどうか」の吟味も必要でしょう。周囲の子たちの意見交流も欠かせません。そして、一人だけの力ではなく、賛同してくれる仲間の協力が必要だということもあるでしょう。自分の「思い」を通すことで、マイナスの思いを抱く立場の人もいるでしょう。その人たちのことも考える必要があります。簡単なことではないかもしれませんが、目の前の「思い」や「夢」の実現、場合によっては「問題」の解決に向けて、主体的に動ける子、大人に対しても働きかけができる子…国府津の子にも期待しています。先生に言われたから動くのではなくて、できれば、自分の意思で。
 すでに、「校長先生、〜をしてもいいですか。」と尋ねにくる子もいます。必ずしも「OK」を出すとは限りませんが、実現に向けて一緒に考える覚悟はできていますよ。できれば、校内だけに収まらず、社会にも働きかけるようなダイナミックな活動もできたら素敵ですね。

【校長のつぶやき】小田原空襲もあった終戦の日(令和5年8月15日・火)

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 台風7号は、近畿地方の方へそれていきましたが、注意しなければならない気象状況がまだまだ続く8月。皆さん、お元気にお過ごしでしょうか?

 今日は、8月15日…終戦の日です。78年前の今日、正午に玉音放送があり、日本国民に終戦が告げられました。実は、この日の夜中(日が15日に変わってから未明の間)、小田原中心部にB29による空襲があり、家屋が焼かれ、死者もありました。12時間もたたないうちに終戦が告げられたことを考えれば、早めに終戦を決めていれば防げた被害です。いくつかの工場があった小田原は、この日以外にも何回か空襲を受けています。8月5日午前11時頃、国府津駅にも空襲の被害があり、2名の女性駅員が犠牲になり、駅舎が全焼したという記録があります。

 戦争は人の命を奪うものです。被害にあった方、遺族の悲しみ…、様々な形でそれらは今も伝えられています。新聞報道での戦争特集では、戦地で人の命を奪って復員した方たちの苦悩が書かれていました。「国のため」という大義名分で戦地で功績をあげた人たちもまた、「人の命を奪う」ということへの贖罪で悩まされていたのです。さらに、戦地の異常な光景、恐ろしい体験…これらと相まってPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされている方も多いとのことです。

 「戦争」などというものは、起こさないことに越したことはないことは明白です。それなのに、なぜ起きてしまうのでしょうか?「国のため」という理由で、命が奪われることはあってはいけないことだと思います。「ONE for ALL,ALL for ONE」…「一人はみんなのために」だけではいけないということは、これまでも子どもたちにも伝えてきました。大事なのは「みんなは一人のために」になっているかどうかです。犠牲になっていい「一人」なんていません。誰かのために命を懸けるって、なんだか格好良さそうな響きですが、私はそうは思いません。
 ウルトラマンや仮面ライダーをはじめとする特撮物で幼少期に影響を受けた私の世代は、自己犠牲の精神で命を懸けてみんなのために戦うことを「格好良い」、それこそ「ヒーロー」と思い込まされがちでしたが、今は、そのようには思っていません。それらの特撮物の話の中にも、「なぜ戦うのか」「本当に戦わなければならないのか」ということに悩むヒーローの姿もありました。

 どうすれば、世の中から「戦い」「戦争」がなくなるのか、防げるのか、「抑止」ということが必要なのか。人の欲望や気持ちなどの心理学的なアプローチ、戦争の主な原因になりがちな経済、宗教、文化、環境問題、科学などからのアプローチ、人権的な問題や規制の役目をする憲法や条約などの法学的なアプローチ…いろいろな要素が絡み、簡単には解決できない問題であることはよく分かっています。スポーツや芸術が、平和に貢献する働きもあるでしょう。
 いずれ自分の得意な分野に特化されていくかもしれませんが、子供たちには、広い視野で考えられるような子(大人)になってほしいと思いますし、また、そのような教育を私たちは心がけていかなければと思っています。

【校長のつぶやき】原爆の日(令和5年8月10日・木)

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 8月6日の広島原爆の日、8月9日の長崎原爆の日。今年も2つの原爆の日を迎えました。
 広島の平和記念式典で小学生が読み上げた「平和への誓い」は、広島市の小学生20人が意見を出し合って考えたそうです。その小学生の中には、親族の方が被爆され、原爆の犠牲になられたという子もいたそうです。「誓い」を考えるために広島平和記念資料館の展示をつぶさに見たという子もいたようです。「誓い」の中には、生き延びた曽祖父の言葉を受け、その言葉から感じた小学生の素直な言葉がありました。原爆の被害を目の当たりに見て、仲間を失った曽祖父は「なぜ、自分は生き残ったのか」と自分を責めたそうです。でも、そのひ孫である小学生は「生き残ってくれてありがとう。」という思いとともに、命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きているという言葉を「誓い」の中で述べています。そして、自分たちにできることは何かということを「誓い」の中で考えていました。この「平和への誓い」…ぜひ国府津小の皆さんにも一度目を通してほしいなと思いました。
 長崎の平和祈念式典では、長崎市長が2017年に88歳で亡くなられた被爆者の方の言葉を平和宣言の中に引用していました。この方は、生前、国連本部で行われた核不拡散条約(NPT)再検討会議に参加され、ご自身の被爆したときの「赤い背中」の写真を掲げながら、「私の姿を見てしまったあなたたちは、どうか目をそらさないで、もう一度見てほしい。私を最後の被爆者に」と訴えたそうです。そして、「過去の苦しみなど忘れ去られつつあるように見えます。私はその忘却を恐れます。」と…。この言葉が、今回の平和宣言に引用されました。

 私たち教育者も、これらの思いを受け止めながら、伝えるべきことは伝え、ともに考えていくような教育をすべきだと思っています。歴史を学ぶ意味は、過去に学び、過ちを繰り返さないような社会をつくることにあると考えています。夏休み前の朝会でも話しましたが、発達段階に応じてでかまいませんので、少しでも戦争や平和について考えられるような機会があることを願っています。
 8月15日は終戦の日です。
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学校行事
3/15 給食終了 卒業式予行練習
3/19 卒業式前日準備(5年)

お知らせ

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