週の予定 9/2日(月)〜6日(金)

9月2日(月)  全校集会・H・金2
          生徒会役員選挙告示
          ※持ち物は夏休みのしおりを参照

9月3日(火)  火12345
          給食開始
          教育相談週間(〜6日)

9月4日(水)  水12345
          尿検査
          5校時:3年被爆体験伝承者による講話

9月5日(木)  木1235金3
          5校時:3年心肺蘇生法講習会
          6校時:地域合同防災訓練

9月6日(金)  金245M金6

9月7日(土)  月1235
          午後:PTA奉仕作業
  9日(月)  代休

図書室だより2019 〜その8〜

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「焼けあとのちかい」
  (文:半藤一利 絵:塚本やすし
            大月書店)

今回紹介するのは作家の半藤一利氏が自らの戦争体験を描いた絵本で、今年の7月に出版されました。東京・向島でののどかな生活が、小学5年生の12月、ラジオから流れる臨時ニュースを皮切りに一転してゆくところから物語が始まります。

日を追うごとに悪くなる情勢、友人や家族との別れ、焼夷弾を浴び次々と火だるまになる人々…臨場感あふれる塚本氏の絵は、読む人の心を握りつぶすかのような迫力。焼野原を前にして著者が心で叫んだこと 『この世に「絶対」はない。でも戦争だけは絶対にはじめてはならない。』戦争で九死に一生を得た半藤氏が戦争を知らない後世の人々に向けて発したこの言葉は、私たち一人ひとりが受け止めなくてはならないと思います。

※半藤氏の作品はこのほか、「15歳の東京大空襲」(筑摩書房)
  「戦士の遺書―太平洋戦争に散った勇者たちの叫び」(ネスコ)
  塚本氏の作品は、    「やきざかなののろい」(ポプラ社)
     「とうめいにんげんのしょくじ」(ポプラ社) など。

図書室だより2019 〜その7〜

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「まんが少年、空を飛ぶ 
  特攻隊員・山崎祐則からの手紙」

  (山崎祐則 著 稲泉連 解説
            偕成社)

8月に因み、今回は戦争に関する本を紹介します。
この本は漫画を描くことが大好きだった少年・山崎祐則が海軍の飛行兵に志願し、19歳で戦死するまでに家族との間で交わされた手紙やスケッチが収められています。

 穏やかではなかったはずの訓練生活の中で、山崎氏の描く漫画やイラスト・手紙の数々は、周りの人々と大切な家族を大いに癒すものだったことでしょう。絶筆となった遺書は貯金通帳に「特攻隊で行きます。」と走り書きされたもので、彼の多くの筆の最後につけられていた「では、また。」という言葉が、ここにはもうありません。

 これら一連の書簡と作品は2010年に山崎氏の実家から出てきたものだそうです。これほどまでに美しく、生々しく、そして心に突き刺さる手紙の存在を、そして最後まで家族を思い明るく生き抜いた一少年の存在を、今の若い世代のみならず日本中の多くの人々に知ってほしいものです。
 生きていたなら山崎氏は現在、93歳。戦争がなければ、平和な生活の中でゆったりと漫画を描き続けていたかも知れません。
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