技術科でのものづくり 1年生

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 1年生の技術科「材料と加工に関する技術」の領域で、銅鏡を製作が始まりました。銅鏡とは銅合金製の鏡で、中国、朝鮮、日本の遺跡から発掘される青銅製の鏡を指すことが多いようです。島根県の荒神谷博物館では卑弥呼が魏の国から授かったという銅鏡のレプリカが販売されています。製造元は、東大阪市高井田の町工場の藤綱合金です。今年の1年生では金属加工として、この銅鏡を教材に選びました。金属加工では、金属の特徴や加工法を学びます。中でも鋳造という加工法は生徒に是非教えたい内容ですが、実体験はなかなか難しいものがあります。そこで鋳型作りや溶鉱炉で溶かした金属を鋳型に流し込む様子を藤綱合金さんに動画で送ってもらい、生徒に見せることにしました。生徒が実体験をするのは耐水ペーパーで鏡面を磨くことです。ペーパーの荒さは120番、240番、400番、800番、1500番の5枚です。荒いペーパから順次使って磨いていきます。磨けば磨くほど肌触りがつるつるとしてくるので、生徒は一生懸命磨き始めます。磨いていくと所々に"す"ができていることにも気づきます。この"す"の穴をペーパーで見えなくなるまで削り落とすのが大変。生徒はくじけずに一生懸命がんばっていました。銅鏡を取り上げたことで、人類の金属利用の歴史の一端を同時に学ぶこともでき、よい教材だと自負しています。自分だけの唯一の銅鏡づくりに夢中になっている1年生の姿が印象的でした。

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