学校での子どもたちの様子をお伝えします。

殻を打ち破れ! 〜 変化への対応

先日23日に、修了式に引き続き離退任式を行いました。
私を含め8名の職員が、子どもたちとお別れの挨拶を交わしました。
私からは、「おかげさまで」「ありがとう」と感謝の言葉を伝えました。

そういう訳で、この「校長室から」もとうとう最終回となりました。

4年前、2014年8月に始めてこれまで何とか続けられたのは、学校内外の多くの方々に感想や励ましをいただいたことが大きかったと思っています。お世辞でも、面白い、と言っていただいたその言葉が、背中を押してくれました。

当初の校長としての校内外へのメッセージや広報的なものから、自分自身や社会の出来事、歴史事象や宇宙に絡んだ話が多くなり、ほとんど私的雑感になっていったと感じています。
一個人として、時事の話題や歴史等の趣味に関連したことに、自分なりの解釈や注文、苦言などを入れていくことに楽しみを感じるようになりました。
一方では何か書かないと、というストレスも感じながらの4年であったと思います。
とはいえ最後は “its a fun” という心境でした。

何やかやでこれまで記事の総数は120となりました。ここ2年は記事が多くないのですが、自分ながら良くこんなに書いたなと感心しています。
正直、学校運営や未来構想などで思うように進まない時期もあり、後半の2年はトーンダウンしました。自分の気力と相関があったのかとも思います。また、外部からのクレームもなかったわけではありませんし、私的な事ばかりでいいのかなと悩まされもしました。
しかしながら、いろいろあったストレスや壁に立ち向かった時の息抜きでもありました。言い換えると、ここに逃げていたのかもしれません。そういう反省もあります。
まぁ、すべて思うとおりに出来るわけもないので、それなりに仕事に対する自分のモチベーションの維持にも役立ったと思っています。

さて、最後にあたっての私のメッセージですが、“殻を打ち破れ! 〜 変化への対応”であります。
組織や制度、そして教育界に厳然として存在する古い殻、壁に風穴を開けよう、ということでもあります。

本校に着任した際に、“組織対応とボーダレス”を旗印にしました。この二つはお互い切り離せない関係で、学校の方針を決める上で役立ちました。小学校は完全にアウェイで、知り合いも全くおらず、中学校とは勝手が違い、カルチャーショックを受けっぱなしでしたが、いつまでもそうとばかり言ってるわけにも行かず・・・様子見というよりは、私はこうです、こう思ってますとアピールしてきました。しかし、細かいところではボーダレスについては解釈がまちまちの所もあり、壁を取り除く、殻を破る、という所には至らなかったところも残念ながら多数有ります。古い因習・古い壁が破れない、破らない、という所を切り開く突破口が、組織対応とボーダレスではないですか、と改めて感じています。

もう一つのメッセージは、2015年1月7日付の「今日から明日へ 〜変化への対応〜」で引用した、ダーウィンの「唯一生き残るのは変化に対応できる者である」です。殻を破ることと、変化への対応とは相通じるものがあります。茶道江戸千家開祖、川上不白の「守・破・離」にも通じると思ってます。足柄小の関係者は、殻を打ち破り、本校の新たなステージに向かって欲しいと思いますし、校外の方々には足柄小への変わりないご支援をお願いしたします。私自身は少し暇ができそうなので、30数年ぶりに茶道をまた、「守」からスタートしてみようとも思います。これまでのお付き合い、本当に有難う御座いました。




卒業式

本日20日、足柄小で平成29年度卒業式が、市議会議員、教育長、来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り挙行されました。
78名の卒業生達は、堂々と胸を張り、自信を持って卒業証書を受け取りました。どの顔も、未来への希望に満ちあふれておりました。

卒業式での校長の話を掲載いたします。

木々にも新芽が伸び、若い命が成長、躍動する春が
めぐってまいりました。

この春の佳き日に、PTA会長様をはじめ、
ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、
平成29年度 足柄小学校卒業式を挙行できますことは、
本校関係者一同 大きな喜びでございます。
ご臨席をいただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。

卒業証書を授与されました78名の卒業生の皆さん、
義務教育9年間のうちの6年が終了しました。

今以上に、使命と責任を背負う中学校への門出をお祝いし、
足柄小学校での最後の授業を行います。

次のステージでは、様々なことに直面すると思います。
そのときの参考にしてください。

【未来を切り拓いていこうとするとき】
 チャンスは百万回与えられていると挑戦しよう
 それは誰の課題なのかと考えよう
 自分の存在価値や使命を見つけよう
 自分以外の人の存在価値や使命に思いを馳せよう

【もう限界だと思ったときには】
 腹式呼吸で、大地の元気を吸い込み、不安を吐き出せ
 顔を上げ、胸を張り、笑顔を作れ
 あと3日、あと3時間、あと3分だけ、全力を尽くせ

【何をすべきかわからなくなったときには】
 目の前にいる人を喜ばせることに集中しよう
 目の前の小さなことを一所懸命にやり遂げよう
 そうすればやがて自分の夢や使命に辿り着く

どれだけ充実した人生を送るか、
どれだけ深く人を愛することができるかは、
あなた次第です。
意志と情熱を両手に、愉快で素敵な人生を送ってください。

南直哉(じきさい)さんの
「なぜこんなに生きにくいのか」という本の中に、

 人は、関係の中でしか生きられない以上
 自分だけで、なにがしかの価値があると思うのは
 幻想です
 自分が価値ある人間になるには、
 「他者」にそう思ってもらうしかありません
 しかし、まともに人から敬われないのだとすれば
 それは自分も人を敬わないからでしょう
 人を敬わない人は、自分も敬われません
 「自分」の価値うんぬんを考える前に
 まず自分が、人に対して、まわりとの関係において
 相手を敬う気持ちがあるかを、考える必要があるのです
 ここで言う「敬う」とは、根本的には想像力です
 どんな人でも みんな心配事、
 何かを抱えて生きているんだろうなと、思えるかどうか
 これが、人を敬うということです
とありました。

また、最近話題となった
「君たちはどう生きるか」という本の中にも、
 世間には、他人の目に立派に見えるように、
 見えるようにと、振る舞っている人が随分ある。
 そういう人には、 自分が人にどう映るか
 ということを一番気にするようになって、
 本当の自分、ありのままの自分がどんなものか
 と、いうことをついついお留守にしてしまうものだ
とあります。

小学校の卒業は、
今までの少年時代との別離であると同時に、
新しい青年時代への出発でもあり、
皆さんが大人へ近づく、新たな「巣立ちの日」となります。

これから始まる 中学校生活においては、
先生や家族、友だち、色々な人に相談することがあっても、
自分がどうなりたいのか、何をしたいのかは 
本当の自分、ありのままの自分が決めることです。
そのためにも 学び続け、考え続け、
正しいと信じられる事を選択して、行い続けることです。

その際に、先生や家族、友だちなどと
互いに敬う関係を築けたら、
心豊かな人生を送ることが、できそうな気がします。

世界は資源や富を巡って、競争を繰り広げています。
そうした時代にあって
敬い敬われ、助け助けられる世界を、
自分の周りから、どう創り上げていくかが問われています。
あなたの周りの人とともに
心豊かな人生を送ってください。

さて、保護者の皆様、本日のご卒業おめでとうございます。

先日、冬季オリンピックが閉幕しました。
アスリート達の活躍に一喜一憂しながら観戦していました。
メダルを獲れたというのは、本当に凄いことですが、
結果を得るまでの努力に 勝るものはありません。
これは、子どもたちにとっても同じ事です。

保護者の皆様には、是非、
子どもたちが努力したことを、
苦労したことを、
くじけそうになった時に、心を強くして乗り越えたことを、
子どもと共に振り返り、共有して欲しいのです。

そんな思いを込め、「未来へ」という曲の歌詞を紹介します。

 ほら 足元を見てごらん これが あなたの歩む道
 ほら 前を見てごらん  あれが あなたの未来

 母がくれた たくさんの優しさ
 愛を抱いて 歩めと繰り返した
 あの時は まだ幼くて 意味など知らない
 そんな私の手を握り 一緒に歩んできた

 夢はいつも 空高くあるから
 届かなくて怖いね だけど追い続けるの
 自分の物語だからこそ 諦めたくない
 不安になると手を握り 一緒に歩んできた
 
 その優しさを 時には 嫌がり 離れた
 母へ 素直になれず

 ほら 足元を見てごらん これが あなたの歩む道
 ほら 前を見てごらん  あれが あなたの未来
 未来へ向かって ゆっくりと 歩いて行こう


どうぞ これからも しっかりと見守りながら、
子どもたちの持つ力を信じて、
子どもたちの自立を 応援してくださることを
重ねてお願い申し上げます。

以上をもちまして最後の授業、「餞の言葉」といたします。




サクラサク

サクラサク

昨日、15日のニュースで、
高知で昨年より7日早く桜が開花したとの報道がありました。

今年は各地で平年より早い開花が予想されておりますが、
本日、本校(体育館前、2年3組、5年2組前付近)の桜が開花しているのを確認できました。
卒業式に、桜が色を添えてくれます。

確実に春が近づいております。


白山中学校卒業式

白山中学校卒業式

本日午前中、白山中学校の卒業式に参加してきました。

夜半からの雨も小止みとなり、厳かな雰囲気の中、194名の卒業生に卒業証書が渡されました。
西村校長や在校生、卒業生の言葉の中から、彼らが3年間頑張ってきた事の思いと新たなステージへの決意が伝わってきました。
卒業の歌も大変伸びやかで、聴く者の感動を誘いました。
白山中での経験をそれぞれの胸に、もっともっと輝いて欲しいと思います。

個人的には、昭和60年4月から平成5年3月まで白山中に在職しておりました。
白山で卒業生を送り出してから25年、四半世紀が過ぎた事になります。

25年前の卒業生の中には、今の卒業生の保護者になっている方もおりまして・・・
中学卒業時のイメージしか持っていないのですが、この25年の間にはいろいろなことがあった事と思います。が、みな立派な志を持って自分の人生を切り拓いてきたのでしょう。

卒業生も、荒波にもまれながらも自分の活路を切り拓いて欲しい。
そんなことを思いながら、「大地讃頌」と「白山中校歌」を生徒達と一緒に歌いました。

とても温かい時間の流れた卒業式でした。




PTA総会での校長の話

PTA総会での校長の話

記録的な大雪や寒さが続いた今年の冬ですが、「春一番」など、春らしい言葉を見聞きするようになってきました。来週の火曜日は「啓蟄」です。

本日は、授業参観、PTA総会・学級懇談会にご多用な中、参会いただきまして誠にありがとうございます。

次年度の新たな役員が選出されました。
学校を、子どもたちを、次年度もしっかり支えていただけると、安心しました。

各委員会の活動のどれもが、「子どもたちのために」行われています。PTA活動は同学年だけでなく、異学年の子どもを持つ保護者がつどえる機会でもあります。
子どもたちも縦割り班での活動もしておりますし、他学年の情報を知る機会にもなります。保護者の皆様にとってもプラスの作用があると思います。
次年度も、会員の皆さんが誰でも気軽に参加し、より一層のPTA活動が活性化することを期待いたします。

足柄小では、今年も様々なことがありました。
校舎管理面では、子どもたちをはじめ、皆様に不便をおかけしておりました外壁工事も終了し、きれいになりました。
また、トイレの洋式化工事も完了し、すでに子どもたちは使用しております。
今年度はPTAでジェットストーブを購入していただき、先日の6年生を送る会や卒業式の練習で早速活用させていただいております。

新しくなった環境で、3月20日にはこの場所で、卒業式が行われ、78名の6年生に卒業証書を渡すこととなります。

今週の火曜日、27日には公立高校の合格発表がありました。
3年後、彼らは進路選択を迫られることになります。自分の道は自分できり拓くことが求められることになります。成長段階に応じて、求められるものが替わってきます。

さて、ご承知の通り学習指導要領が改訂されました。
およそ10年ごとに改訂されているのですが、この度の改訂では、「何のために学ぶのか」という学習の意義を共有しながら、知識理解の質を高め、資質・能力を育む「主体的・対話的で深い学び」
を追求し、「何ができるようになるのか」(生きて働く知識・技能)を明確にしていきます。
また、「理解していること・できることをどう使うか」(思考・判断・表現力)や「どのように社会・世界と関わりよりよい人生を送るか」(学びに向かう力・人間性)についても身につけていくことになります。

これに伴い、教科の編制が少し変わることになります。
完全実施は32年度からですが、それに先立ち平成30年度からは「特別の教科道徳」が導入されます。32年度からは5・6年生で「外国語」が教科として導入され、成績もつくようになります。

来年度からの変更点をお知らせします。

来年度といってもこの4月からですが、道徳の教科化がスタートします。教科ということで、評定を行うことになりますが、通知票には◎○△ではなく、文章でコメントします。 

完全実施に向けての移行期ということで、外国語活動では、5・6年生の時間数が15時間増えます。
実施に伴って、時数確保のため行事等の精選を行っています。

また、来年度は「放課後児童教室」が開設されます。
足柄小では、平成30年6月の発足を目指し、準備を進めております。週1回程度、1〜3年生を対象に、学習や昔遊びなどのイベントを予定しております。開設の際は皆様のご協力をお願いいたします。

以上、よろしくお願いいたします。



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