学校での子どもたちの様子をお伝えします。

火星接近

火星接近

久しぶりに宇宙に関するお話です。

NASAは5月3日、太古の火星で氷河の下にある火山が噴火した痕跡を発見したと発表しました。無人探査機マーズ・リコネサンス・オービターに搭載した分光器を使って上空から観測し、地球の卓上火山に特徴的なゼオライトや硫酸化物、粘土鉱物があることを突き止めたそうです。太陽系の起源の解明に、また一歩近づいたようです。

その火星が5月31日に地球に最接近します。
国立天文台によると、最接近時の火星と地球の間の距離は7,528万キロメートルだそうです。

国立天文台のホームページには、
火星は地球のひとつ外側にある惑星で、約780日(約2年2カ月)の周期で地球への接近(会合)を繰り返しています。地球の軌道はかなり円に近い形をしていますが、火星の軌道は少しつぶれた楕円形をしています。また、会合周期がちょうど2年ではなく2年2カ月であるため、火星と地球が接近する位置は毎回ずれ、距離も大きく変わります(最も近い位置での接近と最も遠い位置での接近では、距離が2倍ほど違います)。 今回の最接近距離まで近づくのは、2005年11月20日以来です。2018年には5,759万キロメートルまで大接近します。

火星の接近というと最接近の日ばかりが話題になりますが、最接近前後の数週間は、地球と火星の距離はあまり変わりません。火星の直径は地球の半分程度と小さく、遠い時は表面のようすがよく観察できませんが、地球との最接近を迎えるころは火星が大きく見えるため、観察の好機となります。この機会に、ぜひ火星を望遠鏡で観察してみてください。

とあります。

火星が見えるのは、21時のころは南東の低い空、真夜中なると南東の高い空へ移動します。火星はたいへん明るいので、すぐ見つかるでしょう。

見つけ方のポイントは、火星はかなり明るい星で、オレンジ色に輝いていることです。また、他の星座の星は、チカチカと瞬きますが、火星は瞬きません。このようなポイントを押さえると、見つけることができます。
なお、すぐ東側に、土星があるのですが、明るさがかなり違うのですぐに区別がつきます。また、南側に同じオレンジ色に輝く、さそり座の1等星アンタレスがあります。アンタレスは1等星で、火星や土星より少し暗いのですが、3つの星の並びは、目立つ存在になっています。

火星は、肉眼では、ただの明るい星にしか見えません。しかし、天体望遠鏡を使うと、模様が見えてきます。
望遠鏡がなくても、双眼鏡でもいつもより大きく見ることができますよ。

相模原市立博物館では7月10日まで、火星が地球に接近する動きを再現した映像とNASA(アメリカ航空宇宙局)やESA(欧州宇宙機関)の撮影した最新の火星の映像を用いて解説をしています。
宇宙に興味のある方は、少し遠いのですが博物館の隣にはJAXAもありますので、時間を作ってお出かけになってみてはいかがでしょう。




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