【校長のつぶやき】ウサギ年に迷い込んできたウサギ(令和5年12月26日・火)

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 もうすぐウサギ年が終わろうとしています。そんな干支と縁があってか、今年10月にウサギが本校に迷い込みました。本校の職員が捕まえて、とりあえず空になっていたウサギ小屋で保護。飼いウサギだと思われるので、警察にも届け出をし、「ウサギを預かっています」のポスターを学校周辺に貼り出したり、チラシを回覧板で回したりしました。しかし、飼い主は見つかりません。警察のお話では、法的には3か月後の来月1月、飼い主(落とし主)が見つからない場合、ウサギの所有権は届け出をした学校か、学校が所有権を放棄をする場合は動物愛護センターに移されるとのことでした。

 そこで、このまま飼い主が見つからない場合、ウサギをどうするかを考えることにしました。本校では、一昨年度まで、「ココア」というウサギを飼っていたとのこと。私が、昨年4月に本校に赴任した時にはすでにいませんでした。
 私は、学校でこのまま飼育するかどうかを子供たちと考えて決めたいと思い、職員会議で話題にしました。職員の中にも賛否両論あり、「子供たちと話し合って決めるようなことではなく、学校として決めるべきではないか、一昨年度、ウサギが死んだときにも、今後、新たに飼うことはしないということになったのでは…」という意見もありました。確かに生き物を飼うということは、かなりの覚悟がいることです。ただ「かわいい。飼いたい。」というだけで飼うわけにはいきません。エサはどうするのか、だれが世話をするのか、長期休みの時の世話はどうするのか、病気になったらどうするのか、…考えなくてはいけないことはたくさんあります。だからこそ、子供たちと一緒に考えたいと思うのです。

 現在、ウサギの世話は、教頭や校務用員、一部の教員が中心となって、エサやりやフンの始末などを行っています。エサは、ペレットフード(ラビットフード)と呼ばれる固形の栄養補助食、チモシーと呼ばれる牧草、そして、給食で毎日のように出るニンジンの皮を与えています。
 ウサギは、今、多くの子供たちにとってアイドル的存在、癒しの存在になっています。今日も、私がウサギ小屋に行って、ウサギの世話をしようとすると、学校に遊びに来ていた子供たちが集まって、ウサギと戯れていました。

 子供たちの中にも、「飼いたい」という子と「飼うのは大変だからやめた方がいい」という子、「どちらでもいい」という子がいることでしょう。まずは、学級で子供たちがどのような思いをもっているかを聞いてもらいました。そして、それらをもとに、各クラスから有志を募り、ウサギの今後をどうするかを考える「委員」のようなものを結成することになりました。いろいろな立場から話し合ってほしいと思います。飼うために必要なことも調べてほしい。私たち大人も子供たちの求めに応じて情報提供はしたいと思います。
 すでにウサギを飼っている学校では、地域の動物病院と連携をしたり、ボランティアの方を募って、長期休みの時には交代でお願いをしているところもあるそうです。場合によって、本校も協力をお願いすることになるかもしれません。話し合いの結果、学校で飼うことは難しいから、だれか飼ってくれる方を探そうということになるかもしれません。
 子供たちにとっての問題解決学習が始まろうとしています。

 なんでもかんでも大人が(学校が)決めてしまうのではなく、子供たちが自分たちで納得のいくまで考え、話し合い、検討の結果、決めていく…そのような機会を大事にしたいと思います。保護者の皆様、地域の皆様も、見守りと、必要に応じてご協力をなにとぞよろしくお願いいたします。
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