金属探知機をつかった運動場の整備
今年の4月に愛知県西尾市の公園で、小学生が地面から出たクギで大けがをする事故がありました。
これを受け、本校でも、児童の夏季休業期間に古いペグなどを除去しながら運動場の点検を行ってきました。 ※関連記事 8月9日付け「学校閉庁日8月10日(木)〜16日(水)ほか」 しかしながら、万が一のことがあってはいけない…という体育部担当の職員の意向を受けて、小田原市から大型の金属探知機をレンタルし、体育部担当の職員にて再点検が行われました。 夏至から3か月…。 日が沈むのがはやくなってきた夕暮れ時に、子どもが安全に運動できる環境をつくるために、黙々と作業している姿に頭が下がります。 安全に運動できる環境の中で、子ども一人一人が自分らしく運動に親しむ姿、そして、近いところでは意欲的に運動会に臨んでいる姿を楽しみにしています。 校内研究・高学年ブロックでの研究 5年生 理科
5年1組における理科の授業の様子です。(9月27日)
この時間は校内研究として、単元『流れる水のはたらきと土地の変化』における、全部で13時間(単元全体で13時間の予定)のうちの2時間目を参観しました。 ただし、今回は、ブロック研究として、全職員ではなく、高学年(5・6学年)の教員を中心とした授業参観でした。 とはいうものの、本校の研究主任をはじめとした他の学年の職員も、隙間時間を見つけては、授業の様子を観るために理科室に来るなど、ともに授業力・指導力を高め合い、延いては子どもたちへ還元していこうという雰囲気を感じる時間でした。 授業ですが、「川の様子」を写した複数枚の写真を比べて、児童一人一人が気づいたことを全員で共有し合う場面でした。 写真のように、黒板いっぱいの気づきが共有されました。 この時間は、たくさんの考えがあることを確認し合うことが中心でしたが、今後、視点ごとにさらに深掘りしていくことや、児童一人一人が抱いた疑問の微妙な相違点を明確にしていくことで、「疑問を解決したい」という思いやこだわりを育む支援を、より大事にしていくとよいと思いました。 いずれにしても、今後、これが土台となって、「流れる水のはたらき」についての疑問や課題を見出していくことや、実験などをとおした追究につながっていくことを願っています。 さて、5年生の様子ですが… 教師や友達の話をよくきき、問題や課題に対する自分の考えをしっかりとノートに記している。友達の意見や考えをよくきき、関心をもって反応している。また、自然な感じで周りの人と関わり合っている。さらに、友達が困っている姿を感じると、さっと席を立って支援するなど、ともに学ぼうという姿を感じました。 こういった姿は、日常的に見られるのですが、この時間も同じでした。 5年生の子どもたちのポテンシャルの高さを感じていますし、今後も楽しみです。 <補足> 通常は、放課後に、参観した職員が集って話し合いをしながら(以下研究協議)、授業を振り返り、翌日からの児童の学びにも活かしていく場があるのですが、諸事情により、研究協議は後日、この時間に撮影した授業動画をとおして、改めて行うこととなりました。 県の教育指導員による「わかば級」の授業観察 (9月25日)
9月25日の「わかば級」の授業です。
本校のわかば級は、担任に加えて加配の職員が1名配置されています。 その加配された職員について、授業力の向上や脂質・能力の育成を図るために、5月に引き続き、県から教育指導員の来校がありました。(計画的な研修制度のひとつです。) ※関連記事 5月25日付け「県の教育指導員による授業観察」 さて、授業は算数「平均」についての学習でしたが、子どもは、45分間、集中して算数の学習に取り組んでいました。 子どものその姿には頭が下がる思いでいっぱいでした。 冒頭の場面では、実物のチョコレートをつかって、“数をならす”といった算数的な活動を行っていましたが、実際の“もの(本物)”を扱うことで、子どものさらなる意欲につながっていたような感じがしました。 聞くところによると、授業者は、準備段階で、学習指導案をつくることと併せて、支援級を担当している複数の職員にいろいろと相談しながら進めたそうです。 「チョコレートをつかって実物を教具にしてはどうだろう」 「実際に買ってきた」 「子どものやる気が活動につながるといいね」 と、他の職員の支援や助言をいかしながら授業をつくる経験もできたようです。 放課後には、教具でつかったたくさんのチョコレートを周りの職員へ配っていましたが、授業者にとっては、その美味しさもひとしおだったのではないでしょうか。 経験者研修 6年生・理科「月と太陽」
教職に就くと、経験に応じて専門性を高めるための研修をしていきますが、この日は、6年担任を務めている教諭が授業者として、6年生・理科「月と太陽」の授業場面で、授業力向上のための研修に臨みました。
具体的には、県からの教育指導員が授業を参観・観察し、その後、授業者との対話や授業者への指導・助言等をとおして、授業者の授業力向上を図っていきます。そして、その指導・助言については、翌日からの児童の学びがよりよいものとなるために、理論に加えて実践的なものも多いです。 さて、9月22日(金)2時間目に行われた、6年生理科「月と太陽」の授業ですが、授業者は、児童一人一人のそれまでに見取ってきた学びの状況をふまえ、この時間の児童の反応や姿を予測し、「学習指導案」を作成して、この時間を迎えていました。 一般的には、授業力や指導力の向上は一朝一夕にはいかないものです。しかしながら、日常的に児童一人一人と向き合うことと併せて、このような機会に、自身の授業について徹底的に見つめ、客観的にふりかえる…ということを繰り返しながら高めていってほしいと期待しています。 <追伸1> この日に来校された県の教育指導員は、本校の前々校長を務められていた方でした。 そのおかげで、授業前には、6年生の子どもたちと、 C「お久しぶりです。」 T「大きくなったね。」 といった関わりもあり、和やかな雰囲気で授業をはじめることができていました。 6年生の子どもたちもうれしそうでした。 本日の指導・助言と併せまして、どうもありがとうございました。 <追伸2> 本校の職員も複数名この授業を参観することができたのですが、授業者は、放課後の時間を見つけて、参観した職員一人一人に声をかけ、助言を求めていました。 「授業力や指導力を高めていきたい」という純粋な思いを感じましたし、こういった姿勢が必ずや子どもたちに還元されていくことでしょう。 PTA運営委員会 〜納得解をもって同じ方向を歩むために〜
令和5年度第3回PTA運営委員会がありました。
臨時開催が7月にありましたので、実質、本年度4回目となります。 ・うっしっしーまつりについて ・検印について ・校帽について ・運動会について ・テント購入について ・ベルマーク委員会の今後について ・校外学習について など…たくさんの議題や協議したことがありましたが、案件によっては本当に様々な視点からの議論となっていました。 コロナ禍の出口が着実にみえつつあるなか、互いに顔を合わせて協議することの価値、いろいろな人の考えをきくよさなど、いずれにしても有意義な時間でした。 PTA会長をはじめ本部役員のみなさま、そして、各委員会から代表として出席された保護者のみなさま、どうもありがとうございました。 令和5年度 第1回 橘北地区下中小学校区広域避難所運営委員会
9月5日(火)タウンセンターこゆるぎにて開催された会議に、本校からは校長と教頭が参加しました。
本地区での参加ははじめてでしたので、まず驚いたのが会議の進行です。 市防災対策課の方も出席はしていましたが、会議の進行も、連合自治会長が広域避難所運営委員会の委員長として執り行われていました。 以前、他地区に赴任していた際に参加した同会議(委員会)では、市防災対策課の職員が、資料準備や当日の進行・運営も行っていたので、本地区では、より地域に移譲されたということなのでしょうか。 いずれにしても、連合自治会長には本校の学校運営員会にも委員としてご参画いただいておりますが、本地域のために様々なことに中心的に取り組まれている姿に頭が下がります。 さて、この日の会議では、4つの基本方針や組織図等の確認がありましたが、特に重大な大規模地震の際には、学校での教育活動が再開するまで何日も要する可能性もあります。改めて、学校としてできることの役割を果たしたいと思いました。 会議では、「このような組織で備えていくものの、いざ災害があったら、自ら考え、臨機応変に対応せざるを得ない」という話がありましたが、時を同じくして聞いた「学校防災アドバイザー」の話(防災訓練・9月4日参照)でも同様のことが出ていましたので、「臨機応変」「自分ごととして考え行動する」というのは重要なキーワードです。 過去の災害時の報道等をみていると、問題のひとつに、『いざ広域避難所が開設されたとき、避難したその時から「受け身」になり、よりよいサービスを求めることに終始してしまい、ひどい時には、運営側を非難することや人を責めるようになってしまう』ということがあります。 もちろん、心身動けるような状況になければ、それは仕方がないのかな…とも思いますが、(そして、私も人のことは言えませんが、)このようなときに、仮に自分が心身動けるような状況なのであれば、「自分にできることは何か考える」「与えられるのを待つのではなくまずは行動する」ことの重要性を強く感じ、自身も実践したいと考えます。 そして、このことは、現在の学校教育で大事にしている、未来に向けて育みたい子どもの姿である、「自ら考え行動する姿」ともつながることから、本校の職員ともこのことを分かち合いながら、日々の教育活動にあたりたいとも思いました。 防災訓練 (9月4日)学校だより9月号(こゆるぎニュース)にも記したところですが、今年は関東大震災から100年。 節目をよい機会に、改めて避難訓練をとおして防災について考えることは大切なことです。 写真のように、一人一人が真剣に訓練に臨んでいました。火災を想定していたため、ハンカチを口に当てて避難するような児童の様子もみられました。第1回防災訓練のときには、はじめての訓練で不安いっぱいの様子であった一部の1年生が、今回は落ち着いて対応している姿がみられるなど、訓練を積み重ねていくことの意義も感じました。 教職員も、今回は『火災』でしたので、「連絡通報」「避難誘導」「巡視検索」等といった役割分担ごとに、具体的に確認しながら訓練できたことで、紙面だけでは見出せないことにも気づくことができたようです。 またこの日は、市教育委員会の「学校防災アドバイザー」派遣事業を活用し、静岡県から大学の先生をお招きし、実際に様子をみていただくこととなりました。ちなみに、大学の先生についてですが、学校防災はもとより、学校安全全般を専門とされ、文部科学省の学校安全資料の改訂に係る委員も務められている方です。 大学の先生と市教育委員会防災担当の指導主事が来校され、本日の防災訓練をはじめ、年4回程度実施している訓練やその肝となること等について具体的にご助言いただきました。 一例ですが・・・ 〇訓練は「想定」によって動きや対応が全く異なること 〇実際には訓練と同じ「想定」場面の災害と遭遇することは少ないこと 〇基本的な訓練と併せて実際は臨機応変に対応する心構えが肝であること (保護者が児童を何日も引き取りできない状況が実際にはある。) 〇“余震”が必ずあるので、少しでもはやく運動場に避難すること 〇防災頭巾をつけるタイミングや校舎内での人数確認や整列等の必要性 他にも多くの具体的な助言がありましたが、いずれにしても、来年度(令和6年度)の防災・防犯訓練の計画に向けてご示唆をいただいたと考えています。児童の動きや引き取り訓練の方法について変更も考えられますので、今後、PTA運営委員会や学校運営協議会等でも相談させていただきながら対応を図ってまいりたいと考えています。 学校に子どもがいるという喜び
9月1日。
子どもたちにとっては夏季休業が明けて、再び学校がはじまりました。 「おはようございます。」 子どもの声をきくと、こちらまで元気が湧いてきます。 子どもによっては、たくさんの荷物をかかえながら登校していました。 さらに、きょうだいの重い荷物をもってあげている気持ちのよい高学年の姿も目にしました。 久しぶりの再会…って、おそらく多くの子にとって少なからず不安があるものと推察しています。一人一人が、それぞれの思いをもって、この日を迎えたことでしょう。 いずれにしても、教職員一同、学校に子どもがいるという喜びを感じるとともに、まずは、子どもの様子をしっかりと見取りながら、教育活動にあたりたいと考えています。 <追伸> 教職員も久しぶりの子どもたちの登校にあたり、様々な準備をしていました。 子どもの動線を考えて、すべての箇所を清掃していた職員、児童の机をていねいに水拭きしていた職員など、子どもとの再会を大事にするとともに、少しでも過ごしやすい環境をつくろうとしていました。 教室の黒板についても、まるで鏡を思わせるようにていねいに拭いている担任もいれば、メッセージやイラストをかいて心をほぐそうとしている担任もいるなど、いずれにしても、子どもと一番距離の近い担任の思いや工夫を感じましたので、一部を写真でご紹介いたします。 「ふたつの9月1日」ほか…朝会の話
児童にとって夏季休業明けとなる朝会における、”校長からの話”について一部をご紹介いたします。
<校長からの話> みなさんおはようございます。 お久しぶりです。 今みなさんはどのような気持ちですか。 「ちょっとどきどきしている」 「不安だったけど、友達や先生に会って少しほっとした」 「友達や先生といっぱい話をしたいな」 みなさん一人一人が、それぞれの思いをもって、この日、今この時を過ごしているかと思います。同じ教室にいる友達でも、みんな違う思いで過ごしているはずです。引き続き、9月からも、相手の気持ちを想像しながら、お互いに、支え合い認め合っていきましょう。 さて、今日は9月1日、2023年の9月1日ですが、 今日は、『ふたつの“9月1日”』を紹介します。 ひとつめの9月1日 「1891年9月1日」です。 今から、132年前の9月1日です。 何があったでしょうか。 わかりやすくいうと、下中小学校ができた日です。 今から132年前、この場所に学校が建てられました。下中小学校の始まりです。132歳ということですね。 だから、9月1日は「開校記念日」になっています。 ちなみに、この写真【学校だより9月号掲載写真】は、100年前くらい様子ですが、木でできた校舎で、外で、朝会をしている様子です。 ふたつめの9月1日 「1923年9月1日」です。 今から、ちょうど100年前の9月1日です。 何があったでしょうか。 「関東大震災」がありました。 「関東大震災ってはじめてきいたかも」という人は、近くの先生に向かって手を挙げてみてください。わからないって大事ですよ。 はい、ありがとうございました。手をおろします。 今から100年前、この小田原でも大きな地震がありました。この地震やその被害などを「関東大震災」といいます。 写真【学校だより9月号掲載写真】は、小田原駅近くの様子ですが、この写真は、関東大震災の前の様子です。きれいな街です。 そして、この写真【学校だより9月号掲載写真】は、関東大震災のあとの、小田原駅近くの様子です。左側で崩れてしまっているのは小田原駅です。 このように、被害はとても大きかったのですが、人々の努力によって、街はだんだんと復興していきました。 地震などの自然災害は、いつどこで起こるかわかりません。しかし、私たちは、「防災」ということを意識していくことで、命を守ることや、被害をできるだけ少なくすることができます。 そこで、9月1日は「防災の日」として、みんなで意識していくようになりました。だから、学校でも9月に避難訓練があります。 今日は、ふたつの9月1日について紹介しました。 「学校ができた日」そして「関東大震災と防災の日」です。心のどこかに覚えておいてもらえるとうれしいです。 最後になりますが、みなさん、教室の天井をみてください。 LED照明にかわったことに気づきましたか。そして、体育館でも、トイレを新しくつくる工事をしています。 その裏では、こういった方々【添付写真】や、こういった方々【添付写真】が、この暑い中、みなさんの夏休みの間に工事をしてくださっていました。 毎日、登校や下校のときに、みなさんの安全を見守ってくださっている方もそうですが、みなさんはこうやって支えられています。やはり、心のどこかに覚えておいてもらえるとうれしいです。そして、「おはようございます」とか「いつもありがとうございます」といった感謝の気持ちを伝える行動をしていくと、お互い、さらにうれしい気持ちになりますよ。 それでは、後で紹介がありますが、3人の友達をお迎えして9月がスタートします。一人一人が自分らしく過ごしやすい学校を、お互いに、一緒につくっていきましょう。 これで、私の話はおわります。 |
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