はやさと丁寧さの間しかしながら学校では、一定の時間内に取り組まなくてはならないという制約もありますので、はやさと丁寧さのバランスを、自分なりに考えながら取り組んでいかなくてはなりません。できるだけ丁寧に、そして作業にどれくらいの時間がかかるのか自己調整を図りながら取り組めるよう、声をかけています。大人でも難しいことです。 さて、写真では少しわかりにくいかもしれませんが、3年生の書写では時々「水書筆」を使って筆の感覚に慣れるようにしています。 集団遊びの意義は感染症対策上、クラスみんなで遊ぶ「クラス遊び」に取り組むことができない学校や学級も多かったのではないかと思います。こうした集団で遊ぶ機会が地域の中でも減ってきている上の、コロナ禍。ますます集団で遊ぶ機会が減ってしまうと危惧するところです。 しかし、気の合う友達と遊ぶだけでなく、様々な人がいる「クラス」という単位で遊ぶことを通して、うまくいかなかった時に軌道修正し解決を図る力、自分の気持ちに折り合いをつける力など、様々な力が育つと思っています。 本校は「縦割り班」で遊ぶことが多いので、クラスで遊ぶ機会があまり確保できていないかもしれません。縦割り班ですと上の学年の子がリーダーシップを発揮して、みんな上手に遊ぶことができますが、同じ学年同士ではお互いに我がままもでるでしょうし、多めに見てもらえることもあまり期待できないかもしれません。しかし、そうした小さな摩擦を繰り返しながら子ども達は成長していきますので、クラスでたくさん遊んでほしいなぁと思いながら、2年生の様子を眺めていました。 ご当地給食全国どこの自治体も、給食に地場産品をできるだけ取り入れるよう様々な工夫をしていると思いますが、小田原市も同様で、かまぼこやカマスなどをメニューに取り入れています。かつて「おでんカレー」が給食に出たこともありました。今はあまり見かけませんが、また食べてみたい気がします。 玉子丼は卵とかまぼこがメインと私は思っているのですが、このように卵無しで、堂々とかまぼこが主役の丼は珍しいのではと思います。いかがでしょうか。大人になった時に、給食で「かまぼこ丼」が出たよ、と懐かしく思う人もいるかもしれないなぁと思います。 金管委譲式に向けて
本校では、12月初旬に金管委譲式という行事があります。6年生から5年生へ金管のリーダーの役割を譲り、3年生をメンバーに迎えるという行事です。この委譲式をもって、6年生は金管バンドの活動を「引退」することになり、この後は後輩たちの指導にあたります。中学校の部活のようですが、毎年この式を境にして次年度への準備が始まります。
今日は委譲式で学年で発表する曲を練習していました。「ここはこうしよう」などと相談をしながら進めていて、チームワークの良さを感じました。頼もしくも見えました。 ある児童が「あと1か月で卒業だよ」と言っていました。金管バンド活動の卒業という意味のようでした。何だかしんみりしてしまいます。 思うようにはいかないもの夏野菜が比較的長期にわたり収穫できたことや、ニンジンの生育が思わしくなくしばらく様子をみていたということもあったのか、例年よりは少し遅めだったのかもしれません。 畑にあったニンジンは葉がとても青々としていて立派でしたので、さぞかしニンジン本体も・・・と思っていたのですが、担当教員に聞いてみましたところ、あまり生育が芳しくなく、様子をみているところ、ということでした。 よくできるものもあれば、なかなかうまく育たないものもある。自然が相手ですと、自分達の思うようにはならないと実感します。それを乗り越えていく農家の方たちはすごいなぁと改めて思います。 小さいニンジンをどうするか。3年生が「1年生に大きいニンジンをあげよう」と声をかけてくれ、1年生は嬉しそうに収穫したニンジンを持って帰りました。葉もおいしいということを初めて知ったという子もいましたし、パセリのような味と言っていた子もいました。 次の冬野菜はどうなるでしょうか。おいしく育つよう、お世話を頑張ってほしいです。 より厚みのある知識に。そして地域への関心を。本校の学区には、校歌に「昔源氏が旗上げた山は石橋・・」とありますように、歴史的事象とつながりがある場所などが複数残されています。6年生は9月に、石橋の佐奈田霊社を訪問し、石橋山の戦いについてお話を聞いてきました。他にも、江之浦には豊臣秀吉が千利休に作らせた茶室「天正庵」跡があったり、地域で産出される「根府川石」は江戸城に使われていて石橋の海から江戸まで筏で運ばれていたりなど、学習の「材」が豊かな地域です。 社会科だけでなく理科の学習では、実際に生命の星地球博物館を訪問し、根府川石や片浦地区の土地のつくりについて学習してきました。 6年生はこれから総合的な学習の時間でも、地域の歴史について学習していく予定だと聞いています。教科と総合的な学習の時間で「総合的に」学習していくことで、子ども達の知識にもより厚みが出ますし、片浦や小田原への興味関心もより高まるもの、と期待をするところです。 いよいよ「脱穀」まで一粒一粒手作業で籾をとっていくのはとても大変そうで、おそらく籾を入れておくために用意したお椀を使って稲穂からこそげ落とすようにしている子がいたり、「機械を使わせて!」と担任に訴える子がいたり、黙々と作業に臨む子がいたりなど、こうした地道な作業には子ども達の個性がでるなぁ、などと思いながら作業の様子を眺めていました。 子ども達は、昔の農家の方の大変さだったり、道具の必要性(改めて必要から生まれるものと感じました)だったりを実感したのでは、と思っていますがどうだったでしょうか。 作業の中で「根府川には田んぼがないからね」「そのかわりミカン畑がある」というやりとりも聞こえてきました。さすが5年生。地域の状況をよく理解しています。 ※一人ひとり個人のバケツに土を入れて米を作ります。種を発芽させるところから始め、米作りには多くの手間がかかることを、実際に稲を育てることで学んでいきます。「バケツ稲」にはJAさんから支援をいただいています。 読書の秋校内を回っていますと、1年生の教室前には季節にあった本を飾ったり、図書室の小さなところに季節を感じる小物を置いたりなど、本を手にとってみようかな、図書室に行ってみようかな、と子ども達が思えるように、図書ボランティアさんの協力を得ながら職員も知恵を絞っています。子ども達の手に届いてほしいなぁと思います。 |
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