図書室だより2020 〜その2〜

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 「少年探偵 江戸川乱歩全集・3 少年探偵団」(江戸川乱歩 作 ・ ポプラ社)

今回の本は、著名人(ちょめいじん)が「子どもの頃好きだった本」としてテレビで紹介したものです。少年探偵団シリーズの中の一作品で、このほか「妖怪(ようかい)博士」「地獄(じごく)の道化師(どうかし)」「蜘蛛(くも)男」なども有名ですね。怪人二十面相と大探偵・明智小五郎との熾烈(しれつ)な対決、そして小林少年率(ひき)いる少年探偵団の活躍(かつやく)は読む人すべてをワクワクさせてくれます。
この本の初版は1964年。表紙や文体は昭和の香りが漂(ただよ)うものの、最近の小説では感じられない真のスリルと恐怖を存分に味わえるところは逆に新鮮(しんせん)です。本当に面白い本というのは普遍的(ふへんてき)なものだと痛感(つうかん)させられます。
たくさんの少年探偵シリーズ本が、臨時休業明けの図書室にみなさんが来るのをお待ちしています。

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