図書室だより2021 〜その18〜

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「動物会議」(エーリヒ・ケストナー 作 ヴァルター・トリアー 絵 池田香代子 訳 岩波書店 1999年11月発行)

 ロシアがウクライナへ侵攻を開始してから約2週間が経過しました。ウクライナで人道的被害が増え続けているニュースは毎日のように耳に入ってきます。個人的に、この一連の騒動で思い出したのがケストナー作の「動物会議」。この絵本は第二次世界大戦の直後にドイツのケストナー氏により書かれたもので、戦争をやめられない愚かな人間たちを動物たちが痛烈に皮肉り、批判する作品です。
 この本の中で世界中の動物たちが一致団結して立ち上がったのは、自分たちのためではなく、この先を生きてゆかなくてはならない子どもたちの未来を守るため。侵略や戦を行う人々には、未来を生きる子どもたちの姿など想像することもないのでしょうか。
 図書室は17日が最終開室日です。貸出は10日で終了となりますが、図書室の温かい日差しの中でゆったりと本を読んで過ごす昼休みも、いいものです。

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